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SNAPSHOT 2026-10-21 18:03 JST

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📍 節目シグナル|ステーブルコイン総供給、2024 年 2 月以来の前年割れ

USD 連動ステーブルコインの総供給が 10 月 20 日に 3,037 億ドルとなり、1 年前を 0.38% 下回った。2022 年以降 3 回目の符号の反転を、過去の全発生と BTC の位置で検証する。

LiveMakers Editorial Desk

📍 節目シグナル|ステーブルコイン総供給、2024 年 2 月以来の前年割れ

DefiLlama の集計で、USD に連動するステーブルコインの総供給が 10 月 20 日、1 年前を下回った。総供給は 3,037 億ドルで、365 日前の 3,049 億ドルに対して −0.38%。前年比がマイナスになるのは 2024 年 2 月以来で、2022 年以降の符号の反転としては 3 回目になる。

前回マイナスに転じた 2022 年 11 月は、ビットコインが天井から −75% 沈み、保有者全体が含み損にあった底の局面だった。今回は天井比 −34%・MVRV 1.54 の途中の局面で、待機資金の伸びが先に止まった。

2022 年以降の全 3 回と、その後の BTC

DefiLlama の公開データ (USD ペッグのステーブルコイン総供給・日次) から 365 日前比を出し、符号が 180 日以上続いた後に変わった日を数えた。2018〜2020 年は集計対象の追加による段差が多く (1 日 ±5% 超の跳ねが 2018 年だけで 21 回)、前年比が意味を持たないため、判定は 2021 年以降の値だけで行っている。BTC の価格と MVRV は Coin Metrics の日次値だ。

反転した日向き前年比総供給BTC 価格MVRV天井比3 か月後6 か月後1 年後2 年後1 年以内の最大下落
2022 年 11 月 18 日マイナスへ−0.35%1,438 億ドル16,662 ドル0.82−75%+48%+63%+120%+444%−5%
2024 年 2 月 11 日プラスへ+0.16%1,364 億ドル48,201 ドル2.09−29%+27%+23%+102%+39%なし (最安でも +3%)
2026 年 10 月 20 日マイナスへ−0.38%3,037 億ドル82,899 ドル1.54−34%—————

ステーブルコイン総供給の前年比がプラスとマイナスの間で反転 — 2022 年以降の全 3 回。上段は ステーブルコイン総供給、下段は 総供給の 365 日前比。破線は点灯した日、色の違う線が今回

図は 2026 年 10 月 20 日の確定足まで。

表だけ見れば、反転の後の 1 年はどちらの向きでも BTC が倍になっている。ただし標本は 2 回しかなく、今回と同じ「マイナスへ」の向きに限れば 1 回だけだ。確率として語れる数ではない。

比べる相手もある。2022 年 1 月以降のどの日に BTC を買っても、1 年後のリターンの中央値は +50% で、64% の日がプラスだった。2022 年 11 月の +120% はこの基準を大きく上回るが、それは反転の日がたまたま FTX の破綻直後、価格の底とほぼ重なったからだと読める。総供給の反転が底を知らせたのか、底の時期に供給も縮み切っただけなのかは、1 回の事例では分けられない。

2022 年の反転と、今回の反転の距離

同じ「前年割れ」でも、前後の景色はまるで違う。

2022 年 11 月2026 年 10 月
総供給1,438 億ドル3,037 億ドル
直前の最高値からの減り方2022 年 4 月 2 日の最高 1,874 億ドルから −23% (5 月の TerraUSD の崩壊を挟む)2026 年 5 月 17 日の最高 3,155 億ドルから −3.7%
BTC の天井比−75%−34% (天井は 2025 年 10 月 6 日の 124,824 ドル)
MVRV0.821.54
前の符号が続いた期間2022 年 1 月〜 (判定の起点)2024 年 2 月 11 日から約 2 年 8 か月

2022 年の反転は、アルゴリズム型ステーブルコインの崩壊と大手取引所の破綻が重なり、市場から資金が逃げた結果だった。今回は、総供給が 3,000 億ドル台でほぼ横ばいになった末に、1 年前の水準をわずかに割り込んだ形だ。10 月 19 日の前年比は 0.00%、20 日が −0.38%、21 日は −0.47%。崖を落ちたのではなく、伸びがゆっくり止まった。

MVRV は、時価総額を各コインが最後に動いた時の価格で評価した総額 (実現時価総額) で割った値で、1.54 は保有者全体としてまだ含み益の側にあることを示す。2022 年 11 月の 0.82 とは、売り手の懐具合が違う。

二つの読み方

待機資金が細り始めたという読み。ステーブルコインは取引所で暗号資産を買うための現金の役割を持つ。その総量が 1 年前を割ったことは、新しく流れ込むドルが止まった合図になる。BTC は天井から 1 年あまり −34% の位置にあり、買い手の弾が増えないまま次の下げを迎えれば、2022 年と同じく供給の縮小と価格の下落が並走する。この読みなら、前年比のマイナス幅は 11 月にかけて広がり、総供給は 3,000 億ドルを割り込む。

使われ方が変わっただけという読み。2024〜2026 年の総供給の伸びは、送金や決済、トークン化された国債の受け皿としての用途に支えられた部分が大きく、取引所の買い待ち資金だけを表す数字ではなくなっている。最高値からの −3.7% は、TerraUSD の崩壊を伴った 2022 年の縮小とは規模も原因も違う。この読みなら、前年比はゼロ近辺で揺れ、符号は再びプラスに戻る。

前年比 −0.38% は、反転としては浅い。どちらの読みが正しいかは、マイナス幅が広がるかどうかで見えてくる。

次に見るもの

  • 基本線: 前年比が −1% 前後までのマイナスで推移し、総供給は 3,000 億ドル台を保つ。伸びが止まった状態が続く
  • リスク: 総供給が 3,000 億ドルを割り、前年比のマイナス幅が −3% を超えて広がる。2022 年型の資金流出に近づく
  • 別の展開: 11 月中に前年比がプラスへ戻る。今回の反転は一時的な揺れだったことになる

確認先は DefiLlama のステーブルコインのページで、総供給の日次の推移を誰でも見られる。最初の節目は 10 月 31 日の月末の値で、1 年前の 2025 年 10 月末の水準を上回っているかを見る。

ことば

  • ステーブルコイン総供給 — ドルなど法定通貨の価値に連動させた暗号資産の流通量の合計。本記事は DefiLlama が集計する USD 連動分の合計で、取引所の買い待ち資金と、送金・決済に使われる分の両方を含む。
  • 前年比の符号の反転 — 365 日前と比べて増えている状態から減っている状態へ (またはその逆へ) 変わること。今回は 2024 年 2 月から約 2 年 8 か月続いたプラスがマイナスに変わった。
  • MVRV — 時価総額 ÷ 実現時価総額。1 を割ると保有者全体が含み損にある。価格だけでは見えない売り手の懐具合を、チェーンのデータから測る。

🔗 一次ソース

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