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SNAPSHOT 2026-10-12 07:30 JST

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📡 Signal|Starship、初の軌道到達で Starlink V3 を26基放出

Starshipが14回目の飛行で初めて地球周回軌道に入り、次世代衛星Starlink V3を26基放出した。飛行は軌道上3時間で切り上げた。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Starship、初の軌道到達で Starlink V3 を26基放出

SpaceXの大型ロケット「Starship」が9月28日、14回目の飛行で初めて地球周回軌道に入った。日本時間の同日22時15分ごろ、上段の宇宙船が単発のRaptorエンジンで軌道投入の噴射を行い、高度約275キロの軌道に乗った。その後、次世代の通信衛星「Starlink V3」26基を約30分かけて放出し、Starlinkのチームは26基すべてとの交信を確認した。

これまで13回の試験飛行は、いずれも地球を一周しない弾道飛行だった。今回は「届く」ことの証明から、「運ぶ」ことの実務に移った最初の回になる。V3はStarshipで打ち上げることを前提に設計された大型衛星で、衛星通信の容量をどの速さで積み増せるかは、この機体の飛ぶ頻度で決まる段階に入った。

22時15分の軌道投入まで

SpaceXの公式アカウントの投稿を時刻順に追うと、飛行の組み立てが見える。1段目のSuper Heavyは上段を切り離したあとメキシコ湾へ戻って着水した。上段は上昇の噴射を終えた時点で、そのままなら大気圏に戻る安全な弾道に置かれ、チームが機体の状態を確かめてから「軌道へ進む」判断を出している。

いきなり軌道に乗せず、一度は落ちてくる軌道に置いてから判断する。巨大な機体を制御できないまま軌道に残さないための段取りで、初の軌道飛行らしい慎重さだった。軌道投入の噴射はこの判断のあと、日本時間22時15分ごろに行われた。

26基の放出と、3時間で切り上げた帰還

衛星の放出は日本時間22時25分ごろに始まり、22時54分ごろに完了が告げられた。その3分後、SpaceXは26基すべてとの交信を確認したと投稿し、イーロン・マスク氏は26基が正常に動作していると書いている。

一方で、飛行計画は途中で短くなった。SpaceXは軌道投入から約1時間後、軌道上に3時間とどまったあと、事前に安全を確保した太平洋の海域へ宇宙船を降ろすと告げた。事前に報じられていた計画は約10時間・6周の飛行で、それより大幅に短い。短縮の理由をSpaceXはこの投稿の中で説明していない。

V3が1基で運ぶもの

Starlinkの公式サイトは、V3衛星1基の設計上の下り通信容量を1Tbps(毎秒1テラビット)としている。今回の26基を単純に足せば、設計値で26Tbps分の容量が一度の打ち上げで軌道に上がった計算になる。StarlinkはV3をStarshipで打ち上げる計画を示しており、容量の積み増しの速さは、今後はStarshipが何回飛べるかにかかる。

SpaceXは同じ日、打ち上げの直前に「スーパーコンピューターからTerafab、Gigasat、ルイジアナ州の新しいStarbaseまで、未来のインフラをつくっている」と投稿している。半導体の工場、大型衛星、新しい打ち上げ拠点を一本の線で並べた投稿だ。この並びの中で、軌道まで大量の荷物を運ぶ役を担うのがStarshipで、今回の飛行はその役が実際に果たせることを初めて示した。

AIの計算基盤と宇宙のインフラを同じ資本の流れで語る構想は、これまで運べるかどうかという前提が欠けていた。前提の一つが埋まったことで、構想の評価は、打ち上げの頻度と1回あたりの費用という数字の議論に移っていく。

次に見るもの

一つ目は、SpaceXの公式サイトにあるFlight 14のページに載る飛行後のまとめだ。宇宙船の再突入と着水がどう終わったか、飛行を3時間で切り上げた理由が何だったかは、ここで確かめられる。

二つ目は、次の飛行の日程と、それがまた衛星を運ぶ飛行になるかどうかだ。V3の配備が一度きりの試験から定期的な輸送に変わるかは、Flight 15の告知で分かる。

ことば

  • 軌道投入 — ロケットが地球を回り続ける速度と高度に達すること。それまでのStarshipは、宇宙空間に出ても一周せずに戻る弾道飛行だった。
  • Starlink V3 — SpaceXの衛星通信網Starlinkの第3世代衛星。1基の下り容量を1Tbpsとする大型機で、Starshipで打ち上げる計画になっている。
  • Super Heavy — Starshipの1段目にあたる大型ブースター。上段を切り離したあと発射地点の近くへ戻る。今回はメキシコ湾に着水した。

🔗 一次ソース

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