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SNAPSHOT 2026-10-12 07:30 JST

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📡 Signal|Citi、Coinbase と組み法人顧客のステーブルコイン受け取りへ

CitiとCoinbaseが協業を拡大。Spring by Citiの法人顧客が支払い画面でステーブルコインを受け取り、ドルで入金される仕組みを米国から始める。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Citi、Coinbase と組み法人顧客のステーブルコイン受け取りへ

米銀大手のCitiと暗号資産取引所のCoinbaseは9月28日、決済での協業を広げると発表した。Citiの決済受け付けサービス「Spring by Citi」を使う法人顧客は、店頭やオンラインの支払い画面でステーブルコインを受け取れるようになる。受け取ったステーブルコインは自動で法定通貨に換えられ、Citiが記録上の銀行として資金を決済する。まず米国で始める。

大手銀行がステーブルコインに入る入口として選んだのは、自前の発行ではなく受け取り口だった。加盟店は暗号資産を一度も手元に置かずに、ステーブルコインで払いたい顧客を取り込める。銀行の決済網の端に、ステーブルコインの支払いが一つの選択肢として組み込まれた。

支払いは暗号資産、入金はドル

発表によると、Spring by CitiはCiti自身の決済受け付けの基盤で、今回の受け取り機能はCoinbaseの決済サービス「Coinbase Payments」が裏で動かす。買い手はステーブルコインで払い、加盟店の口座には法定通貨で入る。途中の換金と決済はCoinbaseとCitiが引き受ける。

両社は、この仕組みで加盟店が世界で1億5000万人を超えるステーブルコインの保有者に届くとしている。どのステーブルコインが対象になるか、手数料や開始の具体的な日付は、発表では示されていない。

加盟店にとっての要点は、暗号資産を扱う体制を社内に作らなくてよいことだ。ウォレットの管理も、価格変動の会計処理も要らない。受け取る側の手間が消えれば、ステーブルコインで払える店が増える速さは、Citiの営業網の広さで決まる。発表によれば、Citiは1日に約6兆ドルを動かし、eコマースの上位企業の90%と、世界最大級のフィンテック20社のうち15社と取引がある。

逆向きの流れ — ドルを受けて、ステーブルコインで持つ

発表にはもう一つの柱がある。CoinbaseはCitiの「Virtual Account Wallet」を採用し、決済サービスの利用企業に向けた「Coinbase Virtual Accounts」の土台にした。Citiの銀行機能を外部に貸し出すサービス(Banking-as-a-Service)の一部で、Coinbaseの決済サービスの利用企業は、銀行口座に近い形で資金を受け取り、保有し、支払えるようになる。入ってきた法定通貨は自動でステーブルコインに換わる。

Spring by Citiの受け取りがステーブルコインからドルへの流れなら、こちらはドルからステーブルコインへの流れだ。二つを合わせると、法定通貨とステーブルコインの間を両方向に行き来する経路が、Citiの銀行口座とCoinbaseの決済基盤の組み合わせで一本につながる。

2025年10月からの続き

今回の発表は、両社が2025年10月27日に打ち出した協業の延長にある。Citiの当時の発表では、最初の段階はCoinbaseの法定通貨の入出金(オンランプ・オフランプ)の支援と支払いの取りまとめに絞られ、法定通貨からステーブルコインで払い出す新しい方法の検討は、その後に詳しく示すとされていた。約11か月で、検討の段階から具体的な商品名のついたサービスに進んだことになる。

Citiは当時から、94の市場と300を超える決済システムにつながる自社の支払い網と、24時間動くトークン化預金の仕組み「Citi Token Services」を持っていた。自前のトークンで銀行間の決済を速める道と、外部のステーブルコインを受け取り口で取り込む道を、Citiは並行して進めている。

GENIUS法の下で、銀行が選んだ位置

米国では2025年7月にGENIUS法が成立し、決済用ステーブルコインに連邦の枠組みができた。この枠組みの下で、銀行がとりうる立場は、自ら発行する、発行体の準備金を預かる、決済に組み込む、のおおよそ三つに分かれる。今回のCitiは三つ目を選び、しかも顧客の顧客、つまり加盟店で買い物をする人の支払い手段としてステーブルコインを受け入れた。

ステーブルコインが日常のお金になるかどうかは、発行の規模よりも、どれだけ多くの支払い画面に選択肢として並ぶかで決まる。その支払い画面を大量に抱えているのは、カード会社と大手銀行の加盟店サービスだ。Coinbaseが投稿で「次の一歩」と呼んだのは、この画面への入口を銀行の側から開けたことを指している。

確認先は、Spring by Citiの公式ページとCoinbase Paymentsの開発者向けドキュメントだ。対象になるステーブルコインの銘柄と、加盟店が受け取りを有効にできる時期は、そこに先に出る。Citiの次の四半期決算で、この受け取り機能の利用がどう語られるかもあわせて見たい。

ことば

  • Spring by Citi — Citiが法人顧客向けに提供する統合型の決済受け付けの基盤。加盟店は複数の支払い手段をここでまとめて受け付ける。今回、ステーブルコインがその選択肢に加わる。
  • 記録上の銀行(bank of record) — 取引の資金を最終的に受け払いし、記録に責任を持つ銀行。今回はCitiがこの役を担い、加盟店は通常の銀行取引として入金を受ける。
  • GENIUS法 — 2025年7月に成立した米国の決済用ステーブルコインの連邦法。発行体の準備金や監督の枠組みを定め、銀行とステーブルコインの関わり方の土台になった。

🔗 一次ソース

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