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SNAPSHOT 2026-10-12 07:30 JST

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📡 Signal|Strategy、BTC 購入を上回る1.5億ドルを優先株の買い戻しに

ビットコインが週足で8か月ぶり高値をつけた週、Strategy は普通株の売り出し資金の4割強を優先株 STRC の買い戻しに回した。現物 ETF の流入は週明けに3,100万ドルへ縮小。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Strategy、BTC 購入を上回る1.5億ドルを優先株の買い戻しに

ビットコインの9月27日の週足終値は約8万4,500ドルで、1月25日の週の約8万6,600ドル以来、8か月ぶりの高さになった。その週の買い手を9月28日の開示で確かめると、最大の保有企業 Strategy は株式の売り出しで得た資金の4割強を、ビットコインではなく自社の優先株 STRC の買い戻しに回していた。

高値をつけた週の買いは、現物 ETF と保有企業の二つの経路から来ていた。ETF の流入は週明けに細り、最大の保有企業は資金の一部を自社の資本の手当てに振り向けている。価格の水準より先に、買い手の資金がどこへ向かったかを見る。

高値の週、Strategy と Strive が計2,772 BTC

Strategy が9月28日に提出した 8-K によると、同社は9月21日から27日に1,665 BTC を約1億4,270万ドルで買った。平均取得価格は手数料込みで1 BTC あたり8万5,681ドル。保有は84万7,666 BTC になり、全体の平均取得価格は7万5,437ドルだ。

同じ日に Strive も 8-K を出し、9月21日から25日に1,107 BTC を平均約8万5,396ドルで買ったと開示した。保有は2万6,355 BTC から2万7,462 BTC に増えている。

二社の平均取得価格は、どちらも8万5,000ドル台の半ばにある。9月29日のビットコインの終値は約8万3,600ドル (Coinbase の BTC-USD) で、この週に買った分は2%ほど取得価格を下回って始まった。

Strategy の2.46億ドル、1.5億ドルは STRC の買い戻しへ

Strategy の同じ週の資金の動きは、ビットコインの購入だけではない。普通株 (MSTR) を市場で売り出す ATM で146万9,165株を売り、純額2億4,620万ドルを得た。このうち1億4,270万ドルがビットコインに、1億350万ドルが優先株 STRC の買い戻しに充てられた。

STRC の買い戻しには、手元資金 (USD Cash) からも4,810万ドルが出ている。買い戻したのは153万4,530株、金額は合計1億5,170万ドルで、ビットコインの購入額を上回った。1株あたりに直すと約98.9ドルで、額面の100ドルをわずかに下回る水準で買い戻したことになる。

STRC は配当率を毎月見直す変動配当の永久優先株で、額面の100ドル近くで取引されることを前提に設計されている。額面を割り込んだ株を買い戻せば、流通する優先株が減り、その分の配当の支払いも減る。ビットコインを積み増すことと、資金調達の器である STRC の価格を支えることが、同じ週の調達資金を分け合った。

Strategy の優先株の買い戻し枠は、残り7億2,350万ドルある。配当と利払いに充てる USD Reserve は50億2,000万ドル、USD Cash は10億ドルだ。一方の Strive は、自社の優先株 SATA を100万9,020株増やし、Strategy の STRC を50万5,000株保有したままでいる。二社は STRC を通じてもつながっている。

ETF の流入は8日目に3,100万ドル

現物 ETF の流入は、週が明けても途切れてはいない。Farside Investors の集計では、9月28日の米国の現物ビットコイン ETF は差し引き3,100万ドルの流入で、連続流入は8営業日に伸びた。ただし9月21日の約9億9,900万ドルと比べると、30分の1ほどの規模だ。

内訳は BlackRock の IBIT が5,480万ドルの流入、Grayscale の GBTC が2,320万ドル、Fidelity の FBTC が1,090万ドルの流出で、Grayscale のミニ・トラストが1,030万ドルの流入だった。IBIT 1本が全体を支え、ほかの銘柄は出入りが相殺している。同じ日の現物イーサリアム ETF は1,710万ドルの流入で、ビットコイン側と同じく小口の流入にとどまった。

価格も週明けに下がった。9月28日のビットコインの終値は約8万3,500ドルで、週足終値から1,000ドルほど下げた。同じ日、米国債10年物の利回りは前営業日の5.17%から5.24%へ上がり、29日には5.26%をつけている (米財務省の日次利回り)。

今週の分岐点

基本線は、ETF の小口流入と保有企業の週次の購入が続き、価格が二社の取得価格の8万5,000ドル台を上値の目安にもみ合う形だ。Strategy が次の開示でも STRC の買い戻しに資金を割くなら、同社にとってビットコインの購入と優先株の価格維持は、しばらく同じ財布から出ることになる。

リスクの分岐は、米10年債利回りの上昇が続き、ETF が流出に転じる場合だ。連続流入が止まれば、高値の週の買い手は保有企業だけになる。

確認先は二つある。一つは Farside Investors の日次集計表で、9月29日以降に流入が1日でも流出に転じるか。もう一つは Strategy と Strive が週明けに出す次の 8-K で、10月5日 (月) の開示に STRC の買い戻し額とビットコインの購入額がどう並ぶかを見る。

ことば

  • STRC — Strategy の優先株 Stretch。ビットコイン購入の資金源として売り出されてきたが、額面を割り込んだ週には、同じ器が買い戻しで資金を吸う側に回る。今回の開示はその局面の実例だ。
  • ATM (アット・ザ・マーケット) — 上場企業が市場で少しずつ自社株を売り出して資金を得る仕組み。Strategy と Strive はこれを週単位で使い、得た資金の使い道を毎週開示している。
  • 8-K — 米国の上場企業が重要な出来事を SEC (米証券取引委員会) に届け出る臨時報告書。保有企業の週次のビットコイン購入や資金の使途は、この書類で最初に確定する。

🔗 一次ソース

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