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SNAPSHOT 2026-10-12 07:30 JST

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📡 Signal|マイナウォレット、JPYC の発行と償還がアプリ内で可能に

マイナンバーカードで本人確認をするマイナウォレットが JPYC EX と連携し、円ステーブルコインの発行から日本円への償還までをアプリ内で完結できるようになった。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|マイナウォレット、JPYC の発行と償還がアプリ内で可能に

日本円ステーブルコイン「JPYC」を発行する JPYC 株式会社は10月7日、スマートフォン向けウォレットアプリ「マイナウォレット」が JPYC の発行・償還基盤「JPYC EX」との連携機能の提供を始めたと公式 X で公表した。利用者はアプリを離れずに、日本円から JPYC を発行し (オンランプ)、JPYC を日本円に戻す (オフランプ) までを済ませられる。

マイナウォレットは、マイナンバーカードで本人確認をするウォレットだ。円ステーブルコインの入口と出口が、公的な本人確認の仕組みを軸にしたアプリの中にそろった。国内の個人が円建てのステーブルコインを持つときの手間は、銀行振込とウェブ画面の往復から、アプリ1つの操作へ縮みつつある。

何ができるようになったか

JPYC の発行と償還は、これまで JPYC EX のウェブサービスが窓口だった。発行は、JPYC EX で予約し、指定の口座に日本円を振り込むと、登録したウォレットのアドレスに JPYC が届く。償還は、JPYC を指定のアドレスに送ると、登録した銀行口座に日本円が戻る。

今回、この手続きをマイナウォレットのアプリの中から使えるようになった。ウォレットの側で JPYC を受け取り、送り、日本円に戻すまでを1つの画面の流れで扱える。

JPYC は7月、ウォレット事業者向けに「JPYC EX 連携 API」を公開している。ウォレットの画面から JPYC EX の発行・償還の手続きへ利用者を案内する仕組みで、審査や認証、申し込みの確定は JPYC が行い、連携先が代わりに受け付けるわけではない。この時点で導入事例として挙がっていたのは HashPort Wallet だった。発行と償還の責任を発行体に残したまま、入口だけをウォレットの側へ広げていく設計だ。

マイナンバーカードを軸にしたウォレット

マイナウォレットは7月に一般向けの提供を始めた。報道によると、スマートフォンにマイナンバーカードをかざして公的個人認証で本人確認を行い、ステーブルコインや暗号資産、NFT を管理する。利用者が自分で資産を管理するノンカストディアル型で、送金などの基本操作のガス代 (手数料) は同社が負担しているという。

JPYC EX の側も、登録時の本人確認をマイナンバーカードの公的個人認証に一本化している。ステーブルコインの入口でいちばん手間がかかるのは、本人確認と銀行口座のひも付けだ。ここを公的な本人確認の仕組みに寄せるウォレットが発行・償還まで抱えると、円ステーブルコインは「暗号資産に詳しい人の道具」から一歩外へ出る。

規模はまだ小さく、次の関門は使い道

JPYC の総発行量は8月末時点で約77億円 (同社公表)。米ドル建ての主要なステーブルコインと比べれば、まだ桁が違う。入口が増えることは発行量を押し上げる条件の1つだが、持った JPYC を何に使うかが伴わなければ、発行してすぐ償還する往復で終わる。

JPYC は10月9日、店が JPYC 払いの客に割引をすることをめぐって公正取引委員会への情報提供を公表した。使い道の側でも、既存のキャッシュレス決済と競う段階に入っている。入口 (マイナウォレット)、使い道 (店頭の割引)、海外 (同じ週に公表した両替基盤 Ratio との覚書) と、円ステーブルコインの接点が同時に広がっている。

次に見るもの

確認できる次の一点は、JPYC が PR TIMES で定期的に公表している発行額と口座開設数の節目のリリースだ。マイナウォレットのような入口の追加が、次の節目までの間隔を縮めるかどうかで、入口の拡大が利用に届いているかが見える。

ことば

  • オンランプ・オフランプ — 法定通貨を暗号資産やステーブルコインに替える入口 (オンランプ) と、逆に法定通貨へ戻す出口 (オフランプ)。今回はこの両方がマイナウォレットのアプリ内で完結するようになった。
  • ノンカストディアル — 事業者が利用者の資産や秘密鍵を預からず、利用者自身が管理する形のウォレット。事業者の破綻や不正の影響を受けにくい一方、鍵の管理は利用者の責任になる。
  • 公的個人認証 (JPKI) — マイナンバーカードの IC チップに入った電子証明書で、オンラインでも本人であることを証明する国の仕組み。銀行口座の開設などの本人確認にも使われている。

🔗 一次ソース

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