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SNAPSHOT 2026-10-13 07:30 JST

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📡 Signal|スタンダードチャータード、ドバイで RLUSD の保管を開始

スタンダードチャータード銀行がドバイの支店で RLUSD の機関向け保管を始めた。Ripple・LMAX と組み、銀行に置いたまま取引の担保に使う連携も計画するが、開始時期は未定。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|スタンダードチャータード、ドバイで RLUSD の保管を開始

英スタンダードチャータード銀行は10月12日、Ripple のドル建てステーブルコイン RLUSD を XRP Ledger 上で保管するサービスを、ドバイの拠点で機関投資家向けに始めたと発表した。あわせて Ripple、取引の場を運営する LMAX Group と組み、RLUSD を LMAX の取引で担保に使えるようにする計画も示した。担保の連携は、資産を取引の場へ移さずに価値だけを反映させる形をとる。

Ripple プレスリリース「Standard Chartered launches RLUSD custody and joins planned collateral integration with Ripple and LMAX Group」(2026年10月12日) — XRP Ledger 上の RLUSD の保管開始、DIFC 支店と DFSA の監督、担保のミラーリングの計画と条件、Waqar Chaudry 氏と Jack McDonald 氏の発言を確認Ripple

世界の金融システムで重要な銀行 (G-SIB) が、特定のステーブルコインを自らの保管の窓口に載せ、その残高を取引の担保に回す道筋まで描いた。ステーブルコインを「銀行に預けたまま取引に使う」仕組みが、計画の段階に入ったことになる。同行は前の週にシンガポールでの保管の計画を発表しており、LiveMakers は 10月11日の記事 で伝えた。

始まったもの: ドバイの支店での RLUSD の保管

発表は Ripple のプレスリリースの形で、シンガポール発で出た。始まったのは次の範囲だ。

  • 対象 — XRP Ledger 上で発行された RLUSD
  • 顧客 — 条件を満たす機関投資家
  • 窓口 — 同行のデジタル資産の保管の基盤。ドバイ国際金融センター (DIFC) の支店を通じて提供し、この支店はドバイ金融サービス機構 (DFSA) の監督を受ける

同行は9月16日、LMAX Group をこの DIFC の支店とルクセンブルクの法人で、デジタル資産の保管の顧客に迎えたと発表している。今回の RLUSD の保管は、その同じ窓口に、特定のステーブルコインを載せた形だ。

RLUSD は、Ripple の子会社で、ニューヨーク州金融サービス局 (NYDFS) の認可を受けた信託会社 Standard Custody & Trust Company が発行する。Ripple の公表ページによると、流通量は10月8日時点で約24億6,000万ドル、裏付けの準備資産は約26億300万ドルだ。USDT や USDC と比べればまだ規模は小さい。

計画の段階: 「担保のミラーリング」で LMAX へ

もう一つの柱は、まだ始まっていない。同行と Ripple、LMAX Group は、RLUSD を LMAX の一部の商品で担保として使えるようにし、同行の「担保のミラーリング」の仕組みを LMAX に広げる計画だ。

この仕組みでは、顧客の RLUSD は銀行の保管口座に置いたままにし、その価値だけを LMAX 側に反映させる。取引の場に資産を移さないので、移す手間と、移した先で資産が動けなくなる危険を減らせる。2022年に暗号資産の取引所 FTX が破綻した際、預けた資産を顧客が引き出せなくなったことで、資産を取引の場に置かずに取引する仕組みへの需要が強まった。今回の計画は、その仕組みの保管役を G-SIB が担い、担保の中身にステーブルコインを入れるものだ。

LMAX の側でも下地はある。Ripple は1月、LMAX と組んで RLUSD を LMAX の市場全体で中核の担保に組み込むと告知していた。今回の計画は、その担保を銀行の保管と結びつける段階にあたる。

発表は、この計画が最終的な契約書、試験の成功、各地の法令、社内の承認、各地域での準備の整い具合を条件とし、詳細は実装が進むにつれて公表するとしている。開始の時期は示されていない。

銀行の保管口座が取引の担保になる意味

機関投資家がステーブルコインを取引に使うとき、これまでは取引の場か、暗号資産の専業の保管会社に預けるのが一般的だった。今回の形が動けば、預け先は銀行の保管口座のまま、担保としての働きだけを取引の場に渡せる。資産の置き場と使い道を切り離す設計だ。

同行のデジタル資産部門の世界責任者 Waqar Chaudry 氏は発表で、機関投資家は安全な保有、流動性への接続、担保の効率的な利用を、信頼できる枠組みの中で求めていると述べた。Ripple のステーブルコイン担当の上級副社長 Jack McDonald 氏は、RLUSD は「まさにこうした機関の用途のために作った」とした。

ステーブルコインの競争は、発行残高の多さだけでなく、どの銀行の保管口座に置け、どの取引の場で担保として認められるかに移りつつある。RLUSD は、その経路の一つを G-SIB の窓口で確保した。

担保の連携が動き出すまで

確認先は2つある。1つは Ripple とスタンダードチャータードの発表ページで、契約と試験を終えた担保連携の開始の発表が出るかを見る。もう1つは Ripple の RLUSD の公表ページで、9月分の月次の証明報告が月末から30日以内、つまり10月末までに出る。流通量と準備資産の推移が、銀行の窓口に載った後の需要を測る最初の手がかりになる。

ことば

  • RLUSD — Ripple の子会社が発行するドル建てのステーブルコイン。ドル預金や短期の国債などの準備資産で裏付け、毎月、独立した会計士の証明報告を公表している。XRP Ledger とイーサリアムなどで発行されている。
  • 担保のミラーリング — 担保の資産を銀行などの保管先に置いたまま、その価値だけを取引の場に反映させる仕組み。取引の場が破綻しても、資産そのものは保管先に残る。
  • DIFC (ドバイ国際金融センター) — ドバイの金融特区。独自の規制当局 DFSA を持ち、国外の銀行が支店を置いて機関投資家向けの金融サービスを提供している。

🔗 一次ソース

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