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12 Indicators: Weekend

雇用+5.7万人・ドル101割れ・ADA +12%、雇用の減速が相場の縛りを一つ外した

🔬 週末マーケット|12指標 ⠀ 雇用 +5.7万人。予想の半分。 ドル、101割れ。 ADA +12%。 ⠀ 今週末の主役は、AIでも原油でもない。 ⠀ 米国の雇用——その減速だ。 ⠀ 先週末、市場を揺らしたのは「AIにいくら注ぎ込むのか」という疑念だった。 今週末、市場を動かしたのは「米国の雇用はここまで冷えていたのか」という驚きだ。 ⠀ 7月2日に発表された6月の雇用統計は、+5.7万人。予想(約11万人)のほぼ半分で、5月の+12.9万人から急減速した。 ⠀ 市場の反応は素直だった。利上げ観測が緩み、ドルは101を割れ、金は1カ月ぶりの週間上昇へ。ダウは約600ドル高で史上最高値を付けた。 ⠀ 一方で、半導体は2日続けて売られた。そして金曜、米市場は独立記念日の振替で全休。 ⠀ この週末、値が付き続けるのは暗号資産だけだ。その暗号資産では、ADAが+12%と主役に立っている。 ⠀ 【週末12指標】 ⠀ 本稿作成時点、日本時間 2026年7月4日 朝に確認した主な指標。米株・米金利は7月2日(木)終値(3日は独立記念日の振替休場)、日本株は7月3日(金)終値、為替・金・原油は3日(金)の公開表示、暗号資産は4日朝のlive。 ⠀ 1|BTC 約 $62,500(+2.0%) 続伸3日目。先週末の$59.9Kから週間で+4%強。$65K奪回が次の関門。 ⠀ 2|ETH 約 $1,757(+3.6%) $1.7K台に定着。週間では+11%超と、majorで最も強い。 ⠀ 3|ADA 約 $0.181(+11.9%) 今日の主役。van Rossemハードフォークの準備が最終段階に入り、週間では+23%。 ⠀ 4|NIGHT 約 $0.033(+4.5%)参考値 朝のlive再取得ができず、自動12指標値を参考値として見る。方向はADAに連動。 ⠀ 5|S&P 500 7,483.24(7/2終値・前日比ほぼ横ばい) 週間+1.8%。ただし7/2の中身はダウ+1.1%(最高値)、ナスダック-0.8%と回転している。 ⠀ 6|日経225 69,243.68(金曜 +0.74%) 朝方-1.6%→雇用ミスによる利上げ観測後退で切り返し。先週の-4%急落から持ち直した。 ⠀ 7|DXY 約 100.9 101割れ。週間を通じてドルが軟化した。 ⠀ 8|USD/JPY 約 161.3 週初の162.6円から円が戻した。介入警戒ゾーンから一歩後退、なお円安圏。 ⠀ 9|米10年債利回り 4.5%近辺(7/2終値/市場表示) 雇用ミス直後に4.46%近辺へ低下したが、戻して横ばい圏。大きく緩んだのは短期金利側だ。 ⠀ 10|VIX 約 15.8 先週末の18台から15台へ。恐怖は明確に後退した。 ⠀ 11|Gold 約 $4,187(+1.8%) $4,100を上抜け、1カ月ぶりの週間上昇へ。なお1月に付けた史上最高値からは約2割低い水準。 ⠀ 12|WTI $68.78(ほぼ横ばい) 週間では-2%。インフレ圧力への緩和材料は維持。 ⠀ 【12指標の読み方】 ⠀ 先週末の主役は、AI資本の軋みだった。 今週末の主役は、雇用だ。 ⠀ +5.7万人という数字は、5月の+12.9万人から半分以下への減速で、2月以来の弱さ。一方で失業率は4.2%へ小幅低下という、強弱の混ざった内容だった。 ⠀ 市場が選んだ解釈は「利上げ観測の後退」だ。 ⠀ 短期金利は低下し、ドルは101を割れ、金は買われた。6月のFOMCがタカ派の点を残したまま織り込まれていた9月利上げが、雇用の現実に揺すられた——そういう一週間の締めくくりだった。 ⠀ ただし、見落とせないものが一つある。 ⠀ 米10年債利回りは4.5%近辺のまま、大きくは下がっていない。緩んだのはカーブの手前が中心で、長期の割引率の床はまだ大きく下がっていない。 ⠀ これは「利下げ期待」の相場ではない。「利上げ観測の後退」の相場だ。その差は、来週以降の株と暗号資産の上値を決める。 ⠀ 【株式と日本】 ⠀ 7/2の米株は、同じ日に最高値と続落が同居した。 ⠀ ダウは約600ドル高で史上最高値。S&P 500は横ばい。ナスダックは-0.8%で、半導体はMicron -7%、Applied Materials -7.4%、AMD -4.3%と2日続けて売られた。 ⠀ 先週の「静かなリスクオフ」は、今週「静かな再配置」に変わった。AIマネーは市場から逃げていない。テックの作る側から、それ以外へ回転している。 ⠀ 日経225は金曜、朝方に-1.6%まで売られた後、切り返して+0.74%の69,243.68で引けた。 ⠀ きっかけは米雇用の下振れだ。利上げ観測の後退が、AI・半導体の重さを相殺した。先週-4%の急落を食らった東京市場は、69,000台を維持して週を終えた。 ⠀ ただし、円高(161円台)と半導体安はどちらも日経の逆風のまま。為替次第の相場という構図は変わっていない。 ⠀ 【暗号資産】 ⠀ 米市場が閉まった週末、動いているのは暗号資産だけだ。 ⠀ BTCは$62.5Kで続伸3日目。週間+4%強で、$60K割れの攻防だった先週から一段持ち直した。ETHは週間+11%超で$1.7K台に定着。 ⠀ そして今日の主役はADAだ。24時間で+11.9%、週間では+23%。 ⠀ 材料は投機ではなく、ロードマップにある。van Rossemハードフォーク(Protocol Version 11)の準備が最終段階に入った。ブロック生成側の対応は直近で9割前後まで進み、BinanceやCoinbaseなど主要取引所も対応を表明。6月23日に始動したLeios公開テストネットと合わせ、「通るかどうか」から「通った後」へ視線が移り始めた。 ⠀ 先週この欄で「価格よりロードマップが焦点」と書いた。今週はそのロードマップに、価格がついてきた形だ。 ⠀ ただし、条件を忘れない方がよい。 ⠀ 今夜も米市場は閉まっている。薄い週末流動性で付いた値段は、週明け7/6のフルな市場で試される。+23%の持続性を判定するのは、来週だ。 ⠀ 🛰️【補助シグナル|サテライト】 ⠀ (12指標本体とは別枠の補助観測。個別株は7月2日(木)終値ベース。本編の置き換えではなく、サテライトとして見る) ⠀ ■ AI資本サイクル ⠀ 分裂、2週目。 ⠀ 「作る側」は売られ続けた——NVDA -1.4%、AVGO -2.4%。Micron・Applied Materials・AMDの急落と同じ日だ。 ⠀ 「使う側」は買い戻された——PLTR +2.8%、SPCX +2.8%。 ⠀ 先週「AIレーンは分裂し始めた」と書いた。今週、その分裂はローテーションとして定着しつつある。ダウ最高値と半導体安が同じ日に起きた——AIマネーは逃げていない。行き先を選び直している。 ⠀ ■ プライベート市場/RWA ⠀ 先週の軋みは、今週、反発に変わった。 ⠀ 解約ストレスで売られた直接融資系が揃って戻した——ARES +2.9%、BX +2.7%、HLNE +1.4%、KKR +1.4%、STEP +1.2%、APO +0.1%。雇用減速による利上げ観測の後退は、クレジット系の運用者には直接の追い風だ。 ⠀ 構造面では、7/2にSecuritizeのNYSE上場と、Robinhoodの自社チェーン「Robinhood Chain」とトークン化株式ローンチ発表が重なった。株式トークン化は「実験」から「上場企業の資本テーブルと配布網」の段階へ進んでいる。 ⠀ 価格の軋みが和らぎ、構造の前進は続く。プライベート市場の内側の選別は、まだ終わっていない。 ⠀ 【SITIONの見方】 ⠀ 今週末の12指標が示しているのは、こうだ。 ⠀ 雇用の減速が、相場の縛りを一つ外した。 ⠀ 先週末の相場は、AI過剰投資への疑念が生んだ静かなリスクオフだった。今週末は、雇用+5.7万人が利上げ観測を緩め、ドル・恐怖・短期金利が同時に緩んだ。 ⠀ 株はダウ最高値と半導体続落が同居し、資金は逃げずに回転している。暗号資産は、ADAが固有のロードマップ材料で単独高を演じた。 ⠀ だが、10年債は4.5%近辺で大きくは下がっていない。長期の割引率の床は、まだ十分に下がっていない。そして週末の暗号資産の値段には、まだ買い手の厚みという裏付けがない。 ⠀ 来週見るべきポイントは5つ。 ⠀ 【1】週明け7/6の米フルセッション——雇用ショックの消化と、週末の暗号資産の上げの答え合わせ ⠀ 【2】van Rossemハードフォークの本番適用——通過すればADA週間+23%の持続性が問われる ⠀ 【3】DXY 101割れとUSD/JPY 161円台が定着するか——9月利上げ織り込みの修正幅 ⠀ 【4】半導体(作る側)と応用(使う側)の分裂が、決算シーズンへ向けて続くか ⠀ 【5】金の1カ月ぶり週間上昇が「利上げ後退トレード」の始まりか、一過性か ⠀ 先週末の相場は、AI資本の軋みが生んだ静かなリスクオフだった。 今週末の相場は、雇用の減速がもたらした「縛りの緩み」だ。 ⠀ 来週の焦点は、緩んだのがドルだけなのか、それとも金利の床そのものなのか——その見極めだ。 ⠀ 透明性メモ: ⠀ 本稿は、日本時間 2026年7月4日 朝に確認できた公開データとローカルterminal liveをもとに作成した。 ⠀ 7月3日(金)は米国が独立記念日の振替休日で、株式・債券市場とも休場。米株指数・米金利は7月2日(木)終値、日本株は7月3日(金)終値、為替・金・原油は3日(金)の公開表示、暗号資産は4日朝のlive表示(CoinGecko)を用いた。 ⠀ NIGHTは朝のlive再取得ができなかったため、自動12指標値を参考値として扱った。VIXは最新の公開値15.8を採用(7/2終値は16.15)。金は今年1月に付けた史上最高値より約2割低い水準であり、本稿では「最高値圏」とは表現していない。 ⠀ van Rossemハードフォークの本番適用時期は情報源により記述が分かれるため、本文では「最終段階」とし、時期を断定していない。補助シグナルの個別変化率は7月2日(木)終値ベース。 ⠀ データ参照: 雇用・金利・金 = CNBC、米株 = TheStreet / Yahoo Finance、日本株・為替・商品 = 公開市場表示(Yahoo Finance連続取引データ)、暗号資産 = CoinGecko、Cardano = Intersect Weekly Update / 取引所発表・公開報道。 ⠀ 本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。 ⠀ 🌐 https://sition.jp ⠀ ——SITION Group · @SITIONjp