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SNAPSHOT 2026-10-12 07:30 JST

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📡 Signal|ピアース委員が退任、SEC は委員2人体制に

暗号資産タスクフォースを率いたピアース委員が退任し、SEC の委員はアトキンス委員長とウエダ委員の2人に。保管規則案の最終化は2人体制の委員会に委ねられる。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|ピアース委員が退任、SEC は委員2人体制に

米証券取引委員会 (SEC) のヘスター・ピアース委員が10月2日に退任した。暗号資産タスクフォースを率いた委員が去り、定員5人の委員会に残るのは、ポール・アトキンス委員長とマーク・ウエダ委員の2人になった。

ピアース氏の最後の2週間に、SEC はトークン化株式の取引を認める適用除外と、投資顧問による暗号資産の保管規則案を相次いで出した。暗号資産のルール作りは、提案から最終化へ向かう段階で、委員2人の委員会に引き継がれる。

職員時代から数えて2度目の SEC、最後の投稿

アトキンス委員長とウエダ委員は10月1日に連名の声明を出し、ピアース氏が2000年から2008年まで SEC の職員として、2018年からは委員として働いたと振り返った。声明は、規制の明確化が委員会の優先課題になるずっと前から彼女がそれを求めていたと書き、「しばしば一人の軍隊だった」と表現した。執行による規制に異を唱え続けたことが、暗号資産タスクフォースを率いる立場につながったとしている。

ピアース氏は9月25日に自身の X で「T minus 7」(あと7日) と投稿し、退任までの日数を数え始めた。10月2日には、在任中の批判にも礼を述べたうえで、このアカウントでの投稿はこれで終わりだと書いた。11月からは、バージニア州のリージェント大学ロースクールで准教授に就く。大学は5月19日に就任を発表しており、証券規制やデジタル資産を含む分野を担う教員として紹介している。

下院金融サービス委員会も X で謝意を示し、資本形成の支援とデジタル資産の明確な規制枠組みづくりで、ピアース氏が委員会と緊密に動いたと書いた。

最後の2週間に出た2つの決定

退任前の2週間に、SEC は暗号資産とトークン化に関わる決定を2つ出している。

1つ目は9月17日の適用除外命令だ。「トークン化証券取引所 (TSV)」という新しい区分を設け、米国の主要取引所に上場する株式のトークン版を、自動マーケットメイカー (AMM) の流動性プールでチェーン上で売買できるようにした。ピアース氏はこの日の声明で、これは分散型金融 (DeFi) についての措置ではないと線を引いている。

2つ目は10月1日の保管規則案だ。登録投資顧問とファンドが暗号資産を保管する方法を見直し、一定の条件のもとで自己保管を認め、州の信託会社を保管業者として使えるようにする。ピアース氏は賛成の声明で、規制のジェットコースターが穏やかに終わる前触れであってほしいと書いた。意見募集は、官報への掲載から60日間開かれる。

命令はすでに効力を持つが、保管規則は提案の段階にある。最終規則の採決は、残る2人に委ねられる。

2人でも委員会は動く

委員が3人を割っても、SEC の意思決定は止まらない。SEC の内部規則 (17 CFR 200.41) は、委員会の定足数を3人と定めたうえで、在任の委員が3人未満なら在任者の数をもって定足数とする、と書いている。この規定は1995年に置かれた。アトキンス委員長とウエダ委員の2人がそろえば、規則案の採択も最終規則の採決もできる。

ただし2人体制では、一つひとつの票の重みが変わる。5人の合議なら少数意見として残る異論も、2人の間では採決そのものを止める。SEC の委員一覧のページには、現在アトキンス氏 (任期2031年まで) とウエダ氏 (同2028年まで) の2人だけが載っている。空席を埋めるには、大統領の指名と上院の承認が要る。

暗号資産の規則づくりの方向は、ここ1年の積み上げでおおむね固まっている。2人体制が左右するのは速度と耐久性だ。少人数で決めた規則は、政権や委員の構成が変わったときに見直しの対象になりやすい。

次に見るもの

確認できる次の一点は、連邦官報 (Federal Register) に保管規則案が掲載される日だ。掲載日から60日が意見募集の期限になり、最終規則の採決はその後になる。2人体制のままその採決を迎えるのかどうかが、ピアース氏の残した案件の行方を決める。

もう一つは、上院の指名記録 (Congress.gov の Nominations) に SEC 委員の指名が載るかどうかだ。指名が出れば、上院銀行委員会の公聴会の日程が、3人目の委員が加わる時期の目安になる。

ことば

  • 暗号資産タスクフォース — SEC が暗号資産の規制の枠組みを整理するために設けた作業部会。ピアース氏が率い、登録の道筋や規則案の論点を詰める役を担ってきた。
  • 定足数 — 合議体が有効に議決するために出席が必要な最少人数。SEC は原則3人だが、在任者が3人未満の時はその人数で足りると定めている。
  • 適用除外命令 — 法律や規則の一部を、条件付きで特定の対象に適用しないとする SEC の命令。今回はトークン化株式のチェーン上での売買を、新しい区分の取引の場に限って認めた。

🔗 一次ソース

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