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SNAPSHOT 2026-10-12 07:30 JST

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📡 Signal|NY 州司法長官、元 Celsius CEO マシンスキー氏を金融業界から永久追放

NY 州司法長官が元 Celsius CEO と和解し、3 業界からの永久追放と最大 3,500 万ドルを確保。条件付きの支払いの仕組みと、連邦の判決との関係を発表の原文で整理する。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|NY 州司法長官、元 Celsius CEO マシンスキー氏を金融業界から永久追放

ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は 10 月 9 日、暗号資産の貸出プラットフォーム Celsius Network の共同創業者で元 CEO のアレックス・マシンスキー氏と和解し、証券・商品・暗号資産の 3 業界からの永久追放と、最大 3,500 万ドルの支払いを取り付けたと発表した。州が同氏を提訴したのは 2023 年だった。

ニューヨーク州司法長官: 元 Celsius CEO を金融業界から追放 (2026 年 10 月 9 日)New York State Attorney General

見出しの「3,500 万ドル」は、いま払われるお金ではない。連邦の刑事事件で約束した没収と服役が果たされなかったときにだけ州へ払われる、条件付きの支払いだ。州の和解が、連邦の判決を外から支える担保として組まれている。暗号資産の大型破綻の後始末で、州と連邦の執行がどう重なるかを示す具体例になる。

本サイトの速報 (ニューヨーク州司法長官、元Celsius CEO から最大35M ドルと業界禁止を確保) の続報として、司法長官の発表の原文から和解の中身を整理する。

3,500 万ドルの内訳と、払われる条件

発表によると、支払いは 2 本に分かれている。

  • 2,500 万ドル: 連邦の司法取引で約束した 1,000 万ドルの追加没収 (すでに没収された資産とは別) を果たせなかった場合に、ニューヨーク州へ払う
  • 1,000 万ドル: 刑事裁判所が言い渡した刑期を最後まで務めなかった場合に、ニューヨーク州へ払う

どちらも「果たさなかった場合」の支払いで、約束どおりに没収と服役が終われば、州に入るお金は生じない。和解の本体は、もう一つの柱である永久追放のほうにある。

マシンスキー氏は連邦の刑事事件で禁錮 12 年の刑に服しており、4,800 万ドルを超える没収も命じられている。州の和解は、この連邦の判決が途中で崩れたときに効く安全装置として読むのが自然だ。

永久追放が意味するもの

和解でマシンスキー氏は、証券・商品・暗号資産の各業界での事業から永久に締め出される。発表は、同氏が Celsius の販売担当者としても、証券・商品のディーラーとしても州に登録していなかったことを、州法違反として挙げている。

州の調査では、マシンスキー氏は Celsius の安全性や利用者数、運用の中身について投資家を欺き、「銀行より安全だ」と繰り返していた。実際の Celsius は銀行に課される連邦や州の厳しい規制を受けておらず、預かった資産は高リスクの運用に回され、損失は隠されていた。被害を受けた投資家は数十万人にのぼり、そのうち 2 万 6,000 人超がニューヨーク州の住民だったという。

刑期を終えたあとに暗号資産の事業へ戻る道を、州の側からも塞いだ形だ。連邦の刑事罰が「過去の行為への罰」なら、州の永久追放は「将来の行為への制限」にあたる。

破綻から 4 年、返ってきたお金と返ってこないお金

発表によれば、Celsius の破産手続きでは 2026 年 8 月までに 34 億ドルを超える配当が債権者に支払われた。これとは別に、創業者と経営陣は米連邦取引委員会 (FTC) に 1,650 万ドルを払っている。

一方、今回の州の和解は、被害者への返金を新たに定めたものとは発表に書かれていない。条件付きの 3,500 万ドルが実際に動いた場合の使い道も、発表からは読み取れない。

暗号資産の貸出業者の破綻は、刑事 (連邦検察)・民事 (州司法長官・FTC)・破産 (債権者への配当) の 3 つの手続きが並行して進む。今回の和解で、そのうち州の民事の手続きが一つの区切りを迎えた。

次に見るもの

確認できる次の一点は、連邦の刑事事件の記録だ。州の和解は、1,000 万ドルの追加没収と刑期の満了を条件にしているため、ニューヨーク南部地区連邦地裁の U.S. v. Mashinsky の事件記録に追加没収の完了が記されるかどうかで、2,500 万ドルの条件が外れるかが決まる。和解文書の公開と、そこに書かれた没収の期限も合わせて確かめたい。

ジェームズ司法長官は 2026 年 4 月にも暗号資産プラットフォーム Uphold から 500 万ドル超を取り付けている。暗号資産の業者に対する州の執行は、連邦の規制方針とは別の線で続いている。

ことば

  • ニューヨーク州司法長官 — 州の法律にもとづいて投資家や消費者の保護に当たる州の最高法務責任者。連邦の規制当局とは別に、州内の投資家に関わる詐欺を独自に訴えることができ、暗号資産の業者にも積極的に執行してきた。
  • 没収 (フォーフィチャー) — 犯罪で得た利益や財産を国が取り上げる刑事上の措置。罰金とは別に命じられ、司法取引では被告が没収額に同意することが多い。今回の州の和解は、この没収の履行を条件に組み込んだ。
  • Celsius Network — 預かった暗号資産に高い利回りを約束していた貸出プラットフォーム。2022 年に引き出しを停止して破綻し、同年の暗号資産市場の連鎖破綻の一つになった。

🔗 一次ソース

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