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SNAPSHOT 2026-10-17 12:03 JST

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📡 Signal|Solana、稼働中のまま合意方式を Alpenglow へ切り替え

Solana が10月21日のエポック1064で、稼働したまま合意方式を Alpenglow へ移す。確定時間は約12.8秒から約150ミリ秒へ。Firedancer 系は移行中に使えず、投票には1エポック0.8 SOLの参加料がかかる。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Solana、稼働中のまま合意方式を Alpenglow へ切り替え

Solana の主要クライアントを開発する Anza は、ブロックの確定方法 (合意方式) を TowerBFT から新方式 Alpenglow へ切り替える時期を、10月21日 (水) の約14時50分 (協定世界時) と告知した。Solana 財団の案内では、切り替えはエポック1064 の中で行われ、最初の5,000スロットは TowerBFT のまま動き、スロット459,653,000 から Alpenglow に移る。チェーンは止めずに、稼働したまま合意方式だけを入れ替える。

Anza は10月16日、クライアント Agave の v4.3.2 を全バリデータの推奨版に指定した。財団によると、取引が確定するまでの時間は TowerBFT の約12.8秒から約150ミリ秒へ縮む。Anza は告知で、18か月かけた作業の移行が1スロットで起きると説明している。

何が変わるのか

TowerBFT では、バリデータが投票を積み重ね、一定の深さに達したブロックを確定とみなしてきた。Alpenglow の中核 Votor は、ブロックごとに1〜2回の投票で確定を決める。提案書 SIMD-0326 によると、ステークの80%が1回目の投票で賛成すればその場で確定し、60%なら2回目の投票を経て確定する。悪意あるバリデータ20%と、応答しないバリデータ20%までを同時に許容する設計だ。

約150ミリ秒は、人がボタンを押して結果を待つ感覚では「ほぼ即時」にあたる。確定の速さは、取引所への入金の反映、決済、別のチェーンへの橋渡しで、どれだけ待つかを決める。比較のために他の主要チェーンを見ると、ethereum.org は Ethereum のブロックの確定を約15分としている。Bitcoin は確率的な確定で、開発者向けガイドは高額の取引では6承認 (約1時間) を待つよう勧めている。設計の前提が違うので速さだけで優劣は決まらないが、待ち時間の桁は大きく離れる。

バリデータに課される条件

切り替えに参加するバリデータには、条件が三つある。

  • クライアント: Agave 4.3.0 以降をもとにしたリリース (Agave・Jito-Solana・Harmonic Salsa) を使う。Anza は4.3.2 を推奨し、Jito も4.3.1 を取り下げて4.3.2 ベースの版への移行を求めた
  • Firedancer 系は使えない: 財団は、Firedancer と Frankendancer は移行の間は対応しないとして、Agave 系への切り替えを求めている。Solana Compass の集計では、10月13日時点で Firedancer 系はステークの約15.8%を占める
  • 参加料 (VAT): 投票するバリデータは1台につき1エポックあたり0.8 SOL を投票用のアカウントから払い、全額が焼却される。機能そのものは7月22日に有効化済みで、最初の徴収はエポック1064 の開始時になる。払えないと、次のエポックは投票もブロック生成もできない

参加料は SIMD-0357 で提案された仕組みで、台数に応じた定額になる。ステークの小さいバリデータほど、1エポック0.8 SOL の固定費は重く感じられる。

稼働中の切り替えに伴うリスク

Alpenglow は2025年9月25日に開発者向けネットワーク (devnet) で有効化され、1年あまりの試験を経て本番に来た。それでも、本番のバリデータ全体が同じスロットで新方式に移るのは今回が初めてだ。Firedancer 系を動かす運営者が期日までに Agave 系へ移れなければ、その分のステークは切り替え直後の投票に加われない。確定に必要な80%・60%の線は、参加しているステークの割合で決まる。

関連する提案書 SIMD-0326・0357・0384 の状態は、いずれも「Review」のままだ。仕様は動いている実装と案内ページの側で固まっており、提案書の文面には古い数字が残る (VAT の額など)。数字は財団の案内ページで確かめるのが確実になる。

次に見るもの

確認できる次の一点は、10月21日のエポック1064 で Alpenglow の機能が有効になったことを示す、Anza の公式 X の告知と Solana 財団の案内ページの更新だ。日本時間では21日夜から22日未明にあたる。スロットの進み方で前後するため、時刻は幅をもって見ておく。切り替えの後は、Firedancer 系がいつ Alpenglow に対応するかが、クライアントの多様性という点で次の確認点になる。

ことば

  • 合意方式 — 分散した多数のコンピュータが、どのブロックを正しいとみなすかを決める手順。速さと、一部の参加者が故障・不正をしても止まらない強さの両立が設計の課題になる。
  • ファイナリティ (確定) — 取引が覆らない状態になること。確定までの時間が短いほど、取引所の入金反映や決済で待つ時間が短くなる。
  • バリデータ — ステークを預かってブロックの検証と投票を行う運営者。Solana では投票に参加するには、10月21日以降、エポックごとの参加料 (VAT) が要る。

🔗 一次ソース

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