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SNAPSHOT 2026-10-12 07:30 JST

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📡 Signal|Microsoft、個人向け Copilot の独自機能を畳み仕事用に一本化

Microsoft が Copilot を「仕事の新しい OS」として再設計。常駐エージェント Autopilot などを一つにまとめ、エージェントの作業は従量課金に。個人向けの独自機能は 8 月に終了した。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Microsoft、個人向け Copilot の独自機能を畳み仕事用に一本化

Microsoft のサティア・ナデラ CEO は 9 月 25 日、Copilot の過去最大の更新を発表し、Copilot を「あらゆるモデル、あらゆる端末、あらゆる業務にまたがる仕事の新しい OS」として作ると宣言した。常駐型の業務エージェント Autopilot、社内でアプリを組める Code、対話と共同作業を束ねた Home、Word・Excel・PowerPoint を内蔵した Office の 4 つを、一つの Copilot にまとめる。

同社は 8 月に個人向けと仕事向けの Copilot アプリを統合し、個人向けに育ててきたグループチャットやポッドキャスト生成などの機能を畳んでいる。個人向けのチャットは無料で残るが、開発の軸足ははっきり職場へ移った。Microsoft は、消費者向けチャットボットの覇権争いより、企業の業務基盤とそこで回る計算量への課金に、AI の収益の軸を置き直した。

4 つの部品と、10 月までの展開

Microsoft の公式ブログによれば、Home は仕事の起点となる画面で、直近の作業の確認と、文書やブックの作成をアプリを切り替えずに行える。Code は、アプリや管理表、ダッシュボード、自動化の手順を自然文で説明すると Copilot が作り、会社のテナント (Microsoft 365 上の組織専用環境) の中で動かす。土台は GitHub Copilot と同じ技術だ。

Autopilot は、名前と役割と目標を与えると、チャンネルを見張り、スレッドの追跡や定例の作業を自分で続けるエージェントで、テナント内に独自の ID と記憶と作業場所を持つ。これに加え、メール・予定・Teams のスレッド・会議・タスクを横断して重要な情報を先回りして出す Today も予告された。

展開はまだ入口にある。Home と Code は今後数週間で先行利用プログラム (Frontier) に配られ、Autopilot は 9 月末に限定プレビューを広げる。Today の限定プレビューは 10 月だ。

席の料金と、動いた分の料金

同じブログは課金の線引きも示した。チャットと Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams の中の Copilot、モデルの選択は利用者ごとのライセンスに入る。一方、Cowork・Code・Autopilot といったエージェントの作業と、最先端モデルの利用は使った分だけの従量課金になる。モデルの振り分けは「Auto」が担い、依頼ごとに精度・速度・費用を比べて最適なモデルへ回す。

この線引きが今回の更新の芯だ。人が話しかけて答えを受け取る使い方は、席の数で頭打ちになる。エージェントが長時間動き続ける使い方は、動いた時間と計算量だけ請求できる。Autopilot のような常駐型を前面に出すことは、Microsoft 365 の既存の顧客基盤の上に、計算量に比例して伸びる収益の層を重ねることを意味する。データセンターへの巨額投資を回収する経路として、個人の月額課金よりこちらのほうが太い。

個人向けに残るもの、畳まれたもの

Microsoft のサポートページによれば、統合後の Copilot アプリには個人アカウントでも仕事・学校のアカウントでもサインインでき、個人アカウントでは容量と上限の範囲で無料のチャット、画像生成、ファイルの読み込みを続けられる。個人と仕事の利用は設計上分離され、データは行き来しない。一方で、グループチャット、ポッドキャスト、個人向けの Deep Research は 8 月 18 日で終了した。

Bloomberg によれば、Copilot の職場向け機能を統括するチャールズ・ラマナ氏は、個人の相棒のような Copilot は作らないと述べ、それは人々が Microsoft に求めるものではないと語った。Bloomberg はこの動きを、個人向けチャットボットの市場を OpenAI、Google、Meta に明け渡すものと位置づけている。無料のチャットは残しつつ、個人向けの独自機能への投資は止め、個人アカウントを企業向け製品の入口として位置づけ直した形だ。

次に確認するもの

見るべき先は二つある。一つは 9 月末の Autopilot の限定プレビューと 10 月の Today の限定プレビューで、公式ブログの続報に導入企業の名前や利用規模が出るかどうか。もう一つは、例年 10 月下旬に出る Microsoft の 7〜9 月期決算で、Copilot の有料席数や従量課金の売上が独立した数字として語られるかどうか。従量の数字が出始めれば、今回の再設計が売上の構成を変え始めたことになる。

ことば

  • テナント — Microsoft 365 で企業ごとに切り分けられた専用の環境。社員のアカウントやデータ、権限の設定がこの中に閉じており、Code や Autopilot もこの内側で動く設計になっている。
  • 従量課金 — 利用者の人数ではなく、使った計算量や作業量に応じて料金を払う方式。エージェントが長時間動くほど請求が増えるため、AI 事業の収益を計算資源への投資と結びつける仕組みになる。
  • Frontier プログラム — Microsoft が新機能を一般提供の前に先行して配る利用者向けの枠組み。今回の Home と Code も、まずこの枠で配られてから広く展開される。

🔗 一次ソース

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