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SNAPSHOT 2026-10-12 05:03 JST

節目シグナル

📍 節目シグナル|BTC 2週足 MACD が好転、過去3回より浅い底からの点灯

BTC 2 週足 MACD のゼロ線下ゴールデンクロスを、過去の全発生とチェーン上の損益 (MVRV) で検証する。

LiveMakers 編集デスク

📍 節目シグナル|BTC 2週足 MACD が好転、過去3回より浅い底からの点灯

ビットコインの 2 週足 MACD (12,26,9) が、8 月下旬にゼロ線の下でシグナル線を上抜けた。同じ形が出たのは過去に 2015 年 7 月・2019 年 4 月・2023 年 1 月の 3 回だけで、3 回とも 1 年後の価格は点灯時を上回っている。

ただし今回は、点灯に至るまでの下落が過去 3 回よりはるかに浅く、保有者全体が含み損に沈む局面を一度も通っていない。同じシグナルでも、来た道が違う。

過去 3 回、点灯後の 1 年と 2 年

Coin Metrics の日次終値から 2 週足を組み、MACD を算出した。ゼロ線の下でのゴールデンクロスは、計算が安定する 2011 年末以降で次の 4 回しかない。前回からの間隔は約 3.6 年。

点灯 (2 週足の確定日)点灯時の価格3 か月後6 か月後1 年後2 年後1 年以内の最大下落
2015 年 7 月 12 日311 ドル−20%+44%+109%+662%−32%
2019 年 4 月 28 日5,149 ドル+85%+81%+51%+964%−4%
2023 年 1 月 15 日20,876 ドル+45%+44%+104%+380%−3%
2026 年 8 月 23 日77,593 ドル—————

1 年後は 3 回とも上、2 年後は 4.8〜10.6 倍。点灯から 10 月 4 日の 86,521 ドルまでは +12% だ。

成績だけを見れば強いシグナルに見える。ただ標本は 3 回で、3 回とも 4 年周期の底を抜けた直後に点いている。シグナルが効いたのか、周期の同じ位置で点いただけなのかを、この 3 回だけで分けることはできない。

比べる相手もある。2015〜2024 年のどの日に買っても、1 年後のリターンの中央値は +89% で、78% の日がプラスだった。点灯後 1 年の +51%〜+109% は、この期間の BTC としては特別な成績ではない。このシグナルの価値は「1 年後に上がっている」ことより、点灯後 1 年以内の最大下落が 2019 年と 2023 年で −3%〜−4% と浅かったこと、つまり底をほぼ過ぎていたことにある。

週足ではゴールデンクロス自体が年に 2 回前後出る。2 週足のゼロ線下に限ると、3 年半〜4 年に 1 度になる。希少さは、時間軸と条件を両方指定してはじめて成り立つ。

今回だけ違う 3 つの数字

点灯の直前に何があったかを、チェーン上の損益と並べた。

2015 年2019 年2023 年2026 年
前回の天井からの最大下落−84%−84%−77%−53%
サイクル中の MVRV の最低値0.560.690.751.10
天井から点灯までの期間19 か月16 か月14 か月10.5 か月
点灯時の MVRV1.081.181.061.47

MVRV は、時価総額を「各コインが最後に動いた時の価格で評価した総額」(実現時価総額) で割った値だ。1 を割ると、保有者全体として含み損の状態にある。過去 3 回はいずれも MVRV が 0.56〜0.75 まで沈み、保有者の多くが損失で手放す局面を経てから点灯した。

今回の最安値は 2026 年 6 月 30 日の 58,525 ドルで、そのときの MVRV は 1.10。全体としては一度も含み損に入っていない。天井 (2025 年 10 月 6 日・124,824 ドル) からの下落は −53% で、過去の 3 分の 2 ほどの深さで止まった。点灯までの期間も、回を追うごとに短くなっている。

二つの読み方

底が浅くなったという読み。現物 ETF と上場企業の保有が積み上がり、売り手の顔ぶれが 2022 年までとは違う。投げ売りの深さが周期ごとに浅くなるのは 84% → 84% → 77% → 53% の並びとも合う。この読みなら、−53% はすでに底で、今回のシグナルは過去 3 回と同じく上昇局面の入口になる。

投げ売りを経ていない早い点灯という読み。過去 3 回の点灯は、損失確定の売りが出尽くした後だった。今回はその工程を飛ばしている。点灯時の MVRV 1.47 は過去 (1.06〜1.18) より明確に高く、含み益を抱えた売り手がまだ残っている。この読みなら、2 週足 MACD は再びシグナル線を下回り、MVRV 1.0 近辺を試す局面が来る。

どちらの読みも、過去 3 回の成績だけでは否定できない。

時間軸と計算法で、点灯日は動く

同じ「MACD のゴールデンクロス」でも、条件を変えると結果が変わる。

  • 2 週足の区切り方: 2 週間の起点を 1 週ずらすと、今回の点灯は 9 月 13 日になる。過去 3 回の点灯日も 1〜2 週ずれるが、回数と 1 年後の勝敗は変わらない
  • 対数価格で計算した場合: 今回の点灯は 9 月 6 日。2015 年は 7 月と 10 月の 2 回に分かれる
  • 月足では、まだ上抜けていない: 月足 MACD は 2025 年 11 月にシグナル線を下回った。直近の確定した月足 (2026 年 9 月) で差は縮んでいる。月足のゼロ線下ゴールデンクロスは、計算が安定する 2013 年以降で 2023 年 7 月の 1 回だけだ

「約 3 年ぶり」が成り立つのは 2 週足の場合だ。

10 月 4 日の確定足と、次の分岐

10 月 4 日に確定した 2 週足でも、MACD はシグナル線の上にある。両者の差は前の足より広がった。上抜けの勢いは続いている。確定時の価格は 86,521 ドル、MVRV は 1.61。

  • 基本線: 2 週足 MACD がシグナル線の上を保ち、MVRV は 1.4〜1.6 で推移する。底が浅くなったという読みが優勢になる
  • リスク: 2 週足で再びデッドクロス。MVRV が 1.2 を割り、1.0 に向かう。過去 3 回と同じ投げ売りの工程を、遅れて踏むことになる
  • 別の展開: 月足 MACD もシグナル線を上抜ける。月足の好転は 2023 年 7 月以来で、2 週足と月足がそろって上を向く

次の確認点は 10 月 18 日 (日) の 2 週足の確定で、ヒストグラムがプラスを保つかを見る。その次が 10 月 31 日の月足の確定で、月足 MACD がシグナル線を上抜けるかを確かめる。MVRV の日次の値は Coin Metrics のチャートで誰でも確認できる。

ことば

  • MACD — 短期 (12) と長期 (26) の指数移動平均の差を線にし、その 9 本平均 (シグナル線) との交差で勢いの転換を見る指標。足の長さで意味が大きく変わり、同じ交差でも週足と 2 週足では出る頻度が違う。
  • ゼロ線下ゴールデンクロス — MACD が 0 より下、つまり短期平均が長期平均を下回った下落局面のなかで、MACD がシグナル線を上抜けること。下げの勢いが弱まった最初のサインとして扱われる。
  • MVRV — 時価総額 ÷ 実現時価総額。1 を割ると保有者全体が含み損の状態にある。価格だけでは見えない「保有者の懐具合」をチェーンのデータから測る。

🔗 一次ソース

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