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審査状態: reviewed_fixtureソース: fixture_onlyas-of 23:03 JSTパケットID: sess_20261011_2303_93c225caトップの市場価格は Hyperliquid 上の先物(perp)価格です(米10年金利は米財務省)
SNAPSHOT 07:58 JST

朝の12指標

🔬 8月5日朝のマーケット|12指標

LiveMakers 編集デスク

S&P500が、この定点観測での最高値を更新した。ダウも同じ日に最高値を更新している。
だが同じ日に、VIXは+4.04%上げた。記録と警戒が、同じ板の上に並んでいる。
そして東京では、10年債の入札が4回連続でテールを広げた。

財務省「10年利付国債(第383回)の入札結果(令和8年8月4日入札)」(募入平均利回り2.840%・募入最高利回り2.900%・平均価格98円92銭/最低価格98円46銭・応募額5兆624億円/募入決定額1兆9,791億円を確認)財務省

昨日この欄は、S&P500の最高値まで残り9ポイントだと書いた。今週のうちに更新するか、と。

8月4日、126ポイント上抜けた。7,736.52、+1.79%。米10年債は4.627%へ-1.26%で、7月31日に付けた最高水準からの反落が2営業日続いている。原油はもう一段落ちた。昨日の予告は、ほぼその通りに進んだ。

今朝の主題は、記録が出たことではない。記録の出た同じ日に、記録に同意していない板が3つあったことだ。

ひとつはVIX。株が最高値を更新した日に+4.04%上げ、7月31日以来の高さへ戻っている。ふたつめは主導権で、昨日この欄が「投資を出す側が上位に来た」と書いた並びが、1セッションで裏返った。みっつめは日本の長期金利——こちらは相場で下げたのではなく、入札で価格を拒まれている。

【朝の12指標】

日本時間2026年8月5日07:30時点のスナップショット。暗号資産は5日朝のライブ値。米株・米10年債・VIX・DXYは8月4日(火)の終値。為替・金・原油・日経先物も8月4日の足。今朝は前営業日比の基準が8月3日(月)で、週末を挟まない通常の1セッション比較になる。

1|BTC
$64,184(+1.10%)
$64K台へ乗せた。この定点観測では7月31日の$64,907以来の高い水準になる。米株が最高値を更新した日に、上げの幅は株の側より小さい。

2|ETH
$1,874.15(+0.87%)
上げたが、$1,900の回復には届いていない。8月3日に付けた$1,887.71にも戻せていない。BTCが7月末の水準へ戻ったのに対し、ETHは戻り切っていない。

3|ADA
$0.193904(+0.24%)
小幅続伸。今朝の暗号資産は上下に割れており、DOT +5.15%、FET +2.57%、AVAX +2.00%が上げる一方、ALGO -0.80%、LINK -0.25%、ICP -0.21%が下げている。

4|NIGHT
$0.01881575(-1.43%)参考値
2営業日続けて下げた。今朝の観測銘柄では最大の下げになる。外部の主要取引所で独立に確認できていないため参考値として扱う。

5|S&P 500
7,736.52(+1.79%)
この定点観測での最高値を更新した。これまでの最高は6月3日の7,609.78で、そこを126ポイント上抜けている。ダウも54,085.88(+1.71%)で最高値を更新した。ナスダックは26,584.99(+2.59%)で上げ幅は最大だが、6月16日の26,683.94には届いておらず、3指数のうち1つだけ記録の外にいる。

上げを引いたのは半導体側だ。Marvell +12.80%、Super Micro +10.65%、Lam Research +7.85%、Micron +7.62%、AMD +7.00%、Broadcom +6.61%、Applied Materials +5.48%。一方でMeta -0.39%、Amazon -2.32%、Microsoft +1.06%、Alphabet +1.11%は指数に届いていない。昨日は逆で、投資を出す側が上位を占めていた。並びは1セッションで入れ替わっている。

6|日経平均先物(NKD1)
65,650(+3.47%)
今朝の12指標で最大の上げになる。この定点観測では7月23日の66,450以来の高い水準へ戻した。USD/JPYが+0.11%とほぼ動いていないため、この上げは円安では説明がつかない。米株の最高値更新に、日本株の先物が指数以上の幅で反応した形になる。

7|DXY
99.882(-0.08%)
ほとんど動かず、100の大台のすぐ下にとどまった。株が最高値を更新し、金が2%超上げた日に、ドルは横ばいで受けている。

8|USD/JPY
157.756(+0.11%)
小幅の円安。昨日の-1.75%から向きが変わった。日米の10年金利差は1.803ポイントで、昨日の1.885から縮んでいる。ただし縮み方が昨日と違う——昨日は米国側の低下だけで説明がついたが、今朝は米国が5.9ベーシスポイント下げ、日本が2.3ベーシスポイント上げて、両側から縮んだ。金利差が縮んだ日に円が弱いという並びは、金利差だけでは説明できない。

9|Gold
$4,133.10(+2.46%)
続伸し、この定点観測では7月22日の$4,146.89以来の高い水準へ戻した。原油が6%下げた日に金が2.5%上げている。商品全体が売られたのではなく、原油だけが売られた。

10|WTI
$75.31(-6.26%)
2営業日続けて6%級の下げになった。この定点観測では7月10日の$71.41以来の低い水準。ブレントは$78.86(-5.86%)で、こちらも7月10日の$76.01以来の低さになる。

昨日この欄は、ブレントが7月14日の$83.09を下抜けるかと書いた。下抜けた。しかも$83.09どころか$80を割り込んでいる。前日の-7.26%と合わせて、ブレントは2営業日で1割を超えて落ちた。7月23日に三桁を回復してから始まった地政学プレミアムの剥落は、まだ止まっていない。

8月2日にはOPEC+の7カ国が9月分として日量18万8,000バレルの生産調整を決めており、供給側の材料はプレミアムの抜けたところへ重なっている。次回会合は9月6日。

11|米10年債利回り
4.627%(-1.26%)
2営業日続けて低下し、この定点観測では7月30日の4.622%以来の低い水準になった。7月31日に付けた4.745%がこの観測での最高水準で、そこから2セッションで11.8ベーシスポイント下げたことになる。

日本側は逆を向いている。財務省の日次公表で最新の8月3日時点は10年2.824%、20年3.695%、30年3.982%。7月31日の10年2.801%から2.3ベーシスポイント上げた。30年は3.982%で変わっていない。動いているのは中期から10年にかけての側だ。

12|VIX
16.50(+4.04%)
上げた。株が最高値を更新した日に警戒指標が上げ、7月31日の17.09以来の高さへ戻っている。昨日は15.86で7月16日以来の低さだった。1セッションで方向が変わった。

🛰️ 補助シグナル(サテライト|12指標本体とは別枠)

以下は12指標本体の置き換えではなく、値動きがどこから来ているかを見る別枠として扱う。個別株は8月4日(火)終値・8月3日(月)比・配当調整後。

Private Markets / RWA

2営業日続けて9社すべてが上げた。

Hamilton Lane +7.06%、TPG +5.74%、StepStone +4.36%、Blue Owl +3.67%、Carlyle +3.54%、Ares +3.13%、Apollo +2.92%、Blackstone +1.87%、KKR +1.55%。9社の平均はおよそ+3.8%で、S&P500の+1.79%を上回っている。

このレーンは日々のボラティリティが構造的に小さく、静かな日が続くのが通常だ。その静かなレーンが、2日続けて全社上げ・指数超えで動いている。

昨日この欄は、金利が下がると非上場資産を抱えるビジネスは値付けが動く、と書いた。今朝も米10年債は下げ、9社はまた全社上げた。ただし上げ幅は昨日のおよそ+6%から+3.8%へ縮んでいる。同じレバーが同じ向きに引かれているが、引き幅は小さくなった。

Fiscal & Currency Regime(主要国財政・通貨)

昨日この欄は、日銀決定の日に10年債が動かなかった状態で入札がどう入るか、と書いた。答えが出た。

8月4日の10年利付国債(第383回)の入札は、募入平均利回り2.840%、募入最高利回り2.900%。平均価格98円92銭に対して募入最低価格は98円46銭で、テールは46銭になる。応募額5兆624億円に対して募入決定額1兆9,791億円、倍率は2.56倍。

この数字は、単独で見るより並べたほうが意味がわかる。直近4回の10年債入札のテールは、5月12日が3銭、6月2日が5銭、7月2日が20銭、そして今回が46銭。倍率は3.90倍、3.53倍、3.13倍、2.56倍。テールは4回連続で広がり、倍率は4回連続で下がっている。

そして募入最高利回りの2.900%は、8月3日の市場実勢2.824%より7.6ベーシスポイント高い。買い手は、市場で付いている値段では引き受けなかったということだ。

米国では金利が下がって株が最高値を更新した。同じ日の東京で、金利を出す側は買い手を市場実勢の値段で見つけられなかった。今朝の12指標のなかで、日本の長期金利だけが別の物語を進めている。

明日8月6日には30年利付国債の入札がある。

【12指標の読み方】

今朝の構造は4点に整理できる。

第一に、記録は出たが、記録の作られ方が昨日と入れ替わった。昨日の上げはOracle、Meta、Microsoft、Alphabet、Amazonという投資を出す側が引いた。今朝はMarvell、Super Micro、Lam Research、Micronという受け取る側が引き、出す側は指数に届いていない。指数は2日続けて上げているが、中で買われているものは2日で入れ替わっている。同じ方向へ動く相場が、同じ理屈で動いているとは限らない。

第二に、VIXが上げた。株が最高値を更新した日に警戒指標が上げるのは、上値を買いながら同時に保険も買っている形になる。昨日は株が上げVIXが下げるという、方向のそろった1日だった。今朝はそろっていない。記録の更新に、相場自身が全面的には同意していない。

第三に、原油と金が大きく逆へ動いた。WTIが-6.26%、ブレントが-5.86%下げた同じ日に、金は+2.46%上げている。商品がまとめて売られたのではない。売られたのは原油だけで、しかも2営業日続けてだ。地政学プレミアムが抜ける動きと、金利低下で金が買われる動きが、同じ日に別々に進んでいる。原油安は株にとって投入コストの低下として効く。今朝の株高の一部は、この原油安が作っている。

第四に、日本の長期金利だけが逆を向いている。米10年債が2営業日で11.8ベーシスポイント下げた一方、日本の10年債は7月31日から2.3ベーシスポイント上げた。金利差は1.803ポイントへ縮んだが、それでも円は+0.11%の円安方向にある。金利差が縮んで円が弱いなら、円を動かしているのは金利差ではない。そして入札のテールが4回連続で広がっているという事実は、日本側の金利が上がった理由を、海外要因より国内の需給の側で説明できることを示している。

【先行指標 Watch】

① S&P 500 7,736.52——この定点観測での最高値を更新した。次は更新後の初日をどう受けるか。記録の翌日に伸ばすか、戻すか

② ナスダック 26,584.99——3指数で1つだけ記録の外にいる。6月16日の26,683.94まで残り99ポイント。半導体主導の上げが続けば最初に届く

③ VIX 16.50——最高値更新の日に上げた。株が伸びながらVIXも上げ続けるなら、上値を買う手と保険を買う手が並走していることになる。15割れに戻るか、17台へ抜けるか

④ 米10年債 4.627%——7月31日の4.745%から2セッションで11.8bp低下。本日8月5日に米財務省の四半期定例リファンディングで年限ごとの発行計画が示される。株高とプライベート資産の上げは、この利回りが下がり続けることを前提にしている

⑤ 日本国債 10年2.824%・30年3.982%(8月3日時点)——8月4日の10年入札はテール46銭・倍率2.56倍で、4回連続の悪化になった。明日6日の30年入札が同じ形をなぞるか。30年は7月31日から水準が動いていない

⑥ USD/JPY 157.756——日米10年金利差1.803ポイント。金利差が両側から縮んだ日に円は弱かった。金利差の縮小が円高につながらない状態が続くか

⑦ ブレント $78.86・WTI $75.31——2営業日で1割超の下げ。7月10日のブレント$76.01・WTI$71.41が次の水準になる。EIAの週次在庫統計が最初の材料

⑧ Gold $4,133.10——7月22日の$4,146.89が目前。原油が下げ続けるなかで金だけが上げ続けるなら、商品の話ではなく金利と通貨の話になる

⑨ プライベート市場9社——2日続けて全社上げたが、上げ幅は+6%から+3.8%へ縮んだ。3日目に続くか、金利低下の織り込みが一巡するか

⑩ BTC $64,184・ETH $1,874.15——BTCは7月末の水準へ戻したが、ETHは戻し切っていない。株の最高値更新に暗号資産が遅れて付くか、この差が開くか

今日の結論。

昨日の予告は、ほぼその通りになった。株は最高値を更新し、米金利は下がり続け、原油はさらに落ちた。数字の上では、昨日並べた材料がそのまま答えになっている。

だが記録の出た日の中身は、昨日とは違っていた。買われたものが入れ替わり、警戒指標は上げ、そして日本の長期金利は入札で拒まれた。

昨日この欄は、7月の「金利上昇・ドル安・株高」というそろわない組み合わせが、金利の低下によって解けたと書いた。今朝、その解けた形はもう一段進んでいる。ただし進み方は一様ではない。米国の金利は下がり、日本の金利は上がった。同じ「金利」という言葉で動いている2つの市場が、逆を向き始めている。

最高値は、多くの場合その日のいちばん大きなニュースだ。今朝はそうではない。今朝いちばん大きいのは、記録の裏でVIXが上げ、主導権が入れ替わり、東京の入札が4回連続で悪化したという、記録に同意していない側の3つのほうだ。

🔗 一次ソース

本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。

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