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SNAPSHOT 2026-10-12 05:03 JST

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📡 Signal|Gemini、Zcash の25秒ブロックに備えノードを Zakura に移行

Gemini が Zcash のノードを Zebra から Zakura に切り替えた。11月の NU7 でブロック間隔が75秒から25秒に縮むのに備え、同期と復旧を速める。日程の分かれ目は10月20日。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Gemini、Zcash の25秒ブロックに備えノードを Zakura に移行

米暗号資産取引所 Gemini は9月29日、Zcash (ZEC) の入出金を支えるノードを、Zcash Foundation の Zebra から新しい実装の Zakura に切り替えたと公式ブログで発表した。Zcash は11月に予定する NU7 アップグレードでブロック間隔を75秒から25秒に縮める計画で、Gemini は切り替えをその準備と位置づけている。

Gemini 公式ブログ (2026年9月29日) — Zakura への移行、9月14日の保有者投票、同期時間 (開発側ベンチマーク約4時間20分・Gemini 環境6時間強)、約12GB のスナップショットと約680倍、入出金は従来どおりを確認gemini.com

ブロックが3倍の頻度で届くようになると、取引所のノードが一度止まったときに追いつくまでの時間が、そのまま入出金を止める時間になる。チェーンを速くする決定が、有効化より先に運用側のソフトウェアの入れ替えを動かした。

Gemini が入れ替えたのは同期と復旧の部分

Gemini によると、Zakura は Rust で書かれたオープンソースの Zcash フルノードで、Zebra とコンセンサス互換のフォークにあたる。Zakura が受け持つのはコンセンサスの検証とピアツーピア通信で、Gemini の払い出しシステムは従来と同じ Zcash 形式の RPC で Zakura とやりとりする。利用者の入出金は「これまでとまったく同じように動く」とした。

速度の数字は2種類ある。Zakura の開発側が公表したベンチマークでは、チェーン全体の同期に約4時間20分かかり、Zebra は21時間近くかかった。Gemini 自身の環境では、Zakura が最新ブロックに追いつくまで6時間強、Zebra は1日近くかかったという。前者は条件を揃えた試験、後者は実運用の環境での値だ。

復旧の速さも挙げられている。Zakura は約12GB のプルーニング (剪定) 済みスナップショットを公開しており、これを使うと通常のピアツーピア同期に比べて約680倍速くノードを立ち上げられると Gemini は書く。ゼロから作り直す場合も「数時間ではなく数分」で戻るという。

一方、Gemini が示したのは現在の75秒間隔での同期時間で、25秒間隔のもとでの性能は公表していない。

NU7 の日程、9月30日がコード完成の期限

Gemini によれば、ZEC の保有者は9月14日の投票で、NU7 でブロック間隔を25秒に縮める案を選んだ。その3日後の9月17日、Zcash のコミュニティフォーラムに開発者の ebfull (Zcash 共同創業者のショーン・ボウ氏) が日程を投稿した。Zcash Foundation、Project Tachyon、Valar、ZODL、Shielded Labs の各組織と開発チームが全会一致で合意した内容として、次の順序が示されている。

  • 9月30日: コード完成
  • 10月6日: テストネットで NU7 を有効化
  • 10月20日: メインネットでの有効化を最終判断 (ブロック高を含む)
  • 11月5日: メインネットで有効化 (目標)

NU7 の中身は、25秒のブロック間隔 (ZIP 218)、旧形式の v4 トランザクションの無効化、ネットワーク維持の仕組み NSM の組み込み (ZIP 234・235) の3つ。ZIP 218 はまだ草案の段階で、ブロック間隔の短縮と合わせてシールドプールで処理できる量に上限を設ける規定も含む。

Zcash がブロック間隔を縮めるのは初めてではない。2019年の Blossom アップグレード (ZIP 208) で150秒から75秒に半減しており、今回はそこからさらに3分の1にする。

BTC・ETH と並べた25秒

ブロック生成の目標間隔は、Bitcoin が約10分、Ethereum が12秒のスロットで動いている。Zcash の75秒から25秒への短縮は、この両者の間で Ethereum 側へ寄る変更だ。支払いの確定を待つ時間が縮む代わりに、ノードが同じ期間に処理するブロックの数は約3倍になる。

Zakura のサイトによると、プロジェクトを率いるのはショーン・ボウ氏と Dev Ojha 氏で、世界規模の決済を見据えたノードと位置づけている。旧来のノード zcashd と同じ RPC を再現する互換モードも備える。NU7 の日程を掲げた開発者自身が Zakura を率いており、アップグレードの準備とノード実装の乗り換えは同じ流れの中で進んでいる。

10月20日に分かれる二つの道

  • 基本線: 10月6日のテストネットで25秒間隔が大きな問題なく動き、10月20日の判断で11月5日の日程と有効化のブロック高が固まる。取引所は Gemini のように先にノードを整えた状態で当日を迎える
  • リスク: テストネットで同期の遅れやブロック伝播の問題が出て、10月20日の判断で日程が後ろにずれる。その場合、どのノード実装を使っているかの差が、取引所ごとの入出金の再開までの時間の差として表に出る

確認先は Zcash コミュニティフォーラムの「NU7 Timeline」のスレッドだ。10月20日にメインネットの有効化ブロック高が書き込まれるかを見る。その後は、有効化の前後に各取引所が出す ZEC の入出金停止の告知で、停止時間の長さに差がつくかどうかが次の材料になる。

ことば

  • NU7 — Zcash の次のネットワークアップグレード。コンセンサスのルールが変わるため、有効化のブロック高に達する前に、取引所やノード運営者は対応版のソフトウェアへ更新しておく必要がある。
  • フルノード — ブロックチェーンの全履歴を自分で検証しながら保持するソフトウェア。取引所は入金の確認や出金の送信に使うため、止まっている間は入出金も止めることになる。
  • プルーニング — 古いブロックのデータを削り、検証に必要な状態だけを残してディスクの使用量を抑える運用。Zakura は削った状態のスナップショットを配り、新しいノードの立ち上げを速くしている。

🔗 一次ソース

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