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📡 Signal|Coinbase、ロビンフッドのチェーン発の PONS を上場ロードマップに

CoinbaseがRobinhood Chain上のPONSとBase上のWHUFを上場ロードマップに加えた。上場の約束ではなく検討の入口で、取引開始日も扱うネットワークもまだ示されていない。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Coinbase、ロビンフッドのチェーン発の PONS を上場ロードマップに

米暗号資産取引所 Coinbase の上場情報アカウント Coinbase Markets は10月6日、Pons (PONS) と Whuffie (WHUF) の 2 銘柄を上場ロードマップに加えたと投稿した。PONS は、米ネット証券 Robinhood が 7 月にメインネットを公開した自前のチェーン「Robinhood Chain」で動くトークン発行プラットフォーム Pons のトークンだ。

ロードマップへの追加は、取り扱いの検討対象に入ったことを示すにとどまる。取引の開始日は告知されていない。それでも、取引所を運営する Coinbase が、競合する証券会社のチェーンで生まれたトークンを検討の列に並べたことは、チェーンの垣根が上場の判断に効かなくなっていることを示す。

初期報は7日の速報で伝えた。本稿では、Coinbase の投稿と Pons の公式資料で中身を確かめる。

「上場へ」ではなく、検討の入口

Coinbase Markets の投稿は 1 文だけだ。「本日ロードマップに追加した資産: Pons (PONS) と Whuffie (WHUF)」。上場日も、どのネットワーク上のトークンを扱うかも書かれていない。

Coinbase は 2022 年に、取り扱いを検討している資産を前もって公表するロードマップの運用を始めた。導入時の説明では、ロードマップに載った資産がそのまま上場される保証はないとしている。実際の取引開始は、別の投稿であらためて告知される。

したがって 10月6日時点で確定したのは、PONS と WHUF が Coinbase の検討対象として公表された、という一点だ。

Pons とは何か

Pons の公式ドキュメントによると、Pons は Robinhood Chain (チェーン ID 4663) 上で誰でもトークンを作って売買できるプラットフォームだ。仕組みの骨格は次のとおり。

  • PONS の総供給量は 10 億枚
  • プラットフォームのプールの手数料は 1%
  • プロトコルが受け取る手数料の 80% で、市場から PONS を時間をかけて買い (TWAP)、焼却用のアドレスに送る。残りの 20% はインフラの費用と開発チームの拡充に充てる
  • この 80% という割合は、まだ変更できない形 (イミュータブル) にはなっていない。将来の版で固定・自動化するとしている

ドキュメントは、焼却が価格の上昇を保証しないことも明記している。買い戻しの原資はプラットフォームの手数料なので、トークンの作成と売買が細れば、焼却の量も細る。

もう 1 銘柄の WHUF は、オンチェーンの評判ネットワーク Ethos のトークンで、Coinbase 自身が育ててきたイーサリアムのレイヤー 2「Base」で動く。同じ日の 1 投稿に、Coinbase 系のチェーンの銘柄と、Robinhood のチェーンの銘柄が並んだ。

証券会社のチェーンと、取引所の上場

Robinhood Chain は、イーサリアムの上に作られたレイヤー 2 で、Robinhood はトークン化した米国株などの現実資産をこのチェーンに載せる構想を掲げる。Coinbase も Base を持ち、予測市場などに手を広げている。両社は、暗号資産と株式の両方を一つのアプリで扱う証券・取引所として、正面から競う関係にある。

その Coinbase が、Robinhood のチェーンで生まれたトークンを検討の列に並べた。取引所の上場判断が、どの会社のチェーンかよりも、利用と流動性があるかで決まる方向に動いていることを示す一件だ。ビットコインやイーサリアムのように複数のチェーンや取引所をまたいで流通する資産と違い、PONS は特定のチェーン上の 1 つのアプリに収益を依存する。上場の検討を進める側にも、その依存の度合いを見る審査が要る。

次に見るもの

確認先は Coinbase Markets の X アカウントだ。PONS の取引開始が告知されるか、告知される場合にどのネットワーク上のトークンとして入出金を受け付けるかを見る。Robinhood Chain のネットワークが入出金の対象に加われば、Coinbase が他社のチェーンそのものを扱い始めることになる。Pons 側では、公式ドキュメントで手数料の 80% の買い戻しがいつ固定・自動化されるかが、次の更新点だ。

ことば

  • 上場ロードマップ — Coinbase が取り扱いを検討している資産を前もって公表する仕組み。載った時点では取引も入出金も始まっておらず、上場が約束されたわけでもない。
  • バイバック・アンド・バーン — 事業の収益でトークンを市場から買い戻し、誰も使えないアドレスに送って流通量を減らす仕組み。手数料収入が減れば買い戻しの量も減る。
  • TWAP — 一定の時間をかけて少しずつ売買し、期間中の平均価格に近い値で約定させる執行の方法。一度に大量に買って価格を動かすのを避ける目的で使われる。

🔗 一次ソース

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