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📡 Signal|Strike、米ドル残高の利息3.6%をビットコインで支払い
Strike が米国の個人向けに、米ドル残高へ年3.6%の利息を付けてビットコインで支払う機能を開始。利息は銀行が払い、毎日ビットコインへ換わる。
ビットコイン決済アプリの Strike は10月6日 (米国時間)、米国の個人利用者を対象に、米ドルの現金残高へ年3.6%の利息を付け、それをビットコインで支払う機能を始めた。現金は提携先の Cross River Bank が預かって利息を払い、利息は発生したその日のうちにビットコインへ換わる。
銀行預金の利息という最も古い金融商品が、暗号資産を積み立てる入口に作り替えられた。預金と暗号資産の境目を引き直す動きは、こうした日々の資金管理の層から進んでいる。本稿では、仕組み・利率・保護の範囲の3点を一次資料で確かめる。
利息は毎日ビットコインへ、支払いは月1回
申し込みは一度きりで、最低額も月額手数料もなく、現金はいつでも引き出せる。利息は現金残高に日々発生し、Strike の説明では「毎日の定期購入のように」その日のうちにビットコインへ変換される。たまったビットコインは毎月1日にまとめて残高へ入る。
利息が付くのは現金だけで、受け取ったビットコインには付かないため、複利にはならない。発表が示す例では、8,000ドルを預けると年に約288ドル分、1 BTC = 8万5,000ドルで換算して33万8,824 sats になる。
全米平均0.37%の預金金利と並べる
米連邦預金保険公社 (FDIC) が9月21日に更新した全米平均の預金金利は、普通預金で0.37%、利付きの当座預金で0.07%だ。3.6%はその約10倍にあたる。FRB は9月の会合で政策金利の誘導目標を3.75〜4.00%に引き上げており、3.6%はそのすぐ下に位置する。
利率は変動制で、Strike は「変更されうる」としている。受け取るビットコインの量は、ドル建ての利率と、毎日の変換時のビットコイン価格の2つで決まる。政策金利の行方と価格の動きが、そのまま毎月の受取量に響く設計だ。
FDIC 保険が守るのはドルの側
Strike は「銀行ではない」と明記している。FDIC 保険の対象は Cross River Bank に置かれた米ドルで、同じ銀行にある本人名義の預金を合わせて25万ドルまでだ。ビットコインに換わった分は預金に当たらず、この保険の外に出る。
利息の出どころは銀行の預金金利であって、暗号資産の貸し出しではない。2022年に相次いだ、預かった暗号資産を貸し出して利回りを払う型の破綻とは、元本の置き場所がまるで違う。ドルの元本は銀行の規律の中に残し、利息の部分だけをビットコインへ流す。
次に見るもの
確認先は2つある。1つは10月27〜28日の FOMC の結果と、その後に Strike が公表する利率だ。もう1つは、仕組みどおりなら11月1日に入る初回の月次支払いで、変換と支払いが説明どおりに動くかが利用者の残高に表れる。
ことば
- Cross River Bank — 米ニュージャージー州の FDIC 加盟銀行。フィンテック企業の預金口座や決済の裏側を担う提携銀行として知られ、今回も現金の保管と利息の支払いを受け持つ。
- sats — ビットコインの最小単位で、1 BTC = 1億 sats。少額の積み立てでは BTC の小数より sats で数えるほうが読みやすく、Strike も受取量を sats で示す。
- FDIC 保険 — 米国の銀行預金を、預金者1人あたり1つの銀行ごと (名義の区分ごと) に25万ドルまで守る制度。守るのは預金で、暗号資産や投資商品は対象外。
🔗 一次ソース


