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SNAPSHOT 2026-10-12 05:03 JST

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📡 Signal|米財務省、ロシア産軽油の取引を2027年4月まで容認

OFAC が10月9日、ロシア産軽油の売買と米国への輸入を2027年4月7日まで認める一般許可第135号を出した。イランへの制裁強化の翌日だった。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|米財務省、ロシア産軽油の取引を2027年4月まで容認

米財務省の外国資産管理局 (OFAC) は10月9日、ロシア産の軽油 (ディーゼル燃料) の売買・輸送・荷揚げ・輸入を認める一般許可第135号を出した。期限は2027年4月7日の午前0時1分 (米東部時間) で、米国への輸入も対象に入る。財務省は、トランプ大統領の指示により、ロシア産軽油を世界の市場へ供給できるようにする一時的な許可だと説明した。

前日の8日、同じ財務省はイランの原油を運ぶ「影の船団」のタンカー17隻を制裁対象に加えたばかりだ。イランには締め付けを強め、ロシアには燃料の1品目で門を開く。制裁が、相手国を罰する道具から、国内の燃料価格を動かす道具へと使い方を広げている。発行の第一報は10日未明の速報で伝えた。

許可の範囲は軽油だけ、期限は約半年

一般許可は短い文書で、中身は2つの段落しかない。

1つ目の段落は、ロシアへの制裁を定めた2つの規則 (31 CFR 587 と 589) が禁じている取引のうち、ロシア産軽油の販売・引き渡し・荷揚げ・輸入にかかわるものを、期限まで認める。対象は軽油に限られ、原油やほかの石油製品は含まれない。

2つ目の段落は、例外を1つ置く。米国の金融機関にあるロシア中央銀行、ロシア国民福祉基金、ロシア財務省の口座から資金を引き出すことは認めない。燃料の取引は通しても、ロシア政府の凍結資金には手を付けさせない作りだ。

期限の2027年4月7日は、発行日から数えて約半年後にあたる。冬の暖房と物流の需要が重なる季節を覆う長さだ。

背景は軽油価格の記録的な高さ

報道によると、米国の店頭の軽油価格はここ数週間で1ガロン6.53ドルの過去最高を付けていた。トランプ氏はプーチン大統領との電話会談のあと、ロシアが軽油30万トンを直ちに、11月に50万トン、その後に100万トンを供給することで合意したとソーシャルメディアに投稿した。製油所の状態によっては、さらに300万トンが続くとも書いている。許可の文書そのものは、量を定めていない。

供給側にも制約がある。ロシアはウクライナの無人機攻撃で製油所の生産が落ちたことを受け、7月8日から軽油の輸出を禁じてきたと報じられている。トランプ氏の投稿が製油所の状態に触れたのは、この事情と重なる。米国が門を開いても、ロシアが出せる量は製油所の復旧に左右される。

市場の反応は速かった。報道によると、ニューヨーク港の卸売の軽油価格は発表を受けて約4.5%下がり、1ガロン4.67ドルになった。

米国だけの許可、欧州の禁輸は残る

この許可が外すのは、米国の制裁だけだ。欧州連合 (EU) と英国は、2023年2月5日からロシア産の石油製品の輸入を禁じている。第三国向けにロシア産軽油を運ぶ海運・保険の事業者には、石油製品の価格上限が引き続き適用される。

米国内にも論点が残る。2022年には、ロシア産の石油の輸入を禁じる法律が議会で成立している。一般許可の文面は財務省の規則にもとづく禁止を外すだけで、この法律には触れていない。許可を使って実際に米国へ軽油を輸入する事業者は、法律との関係を自ら確かめることになる。

イランとロシアで向きが逆になった理由を、財務省は説明していない。10月8日の発表でベッセント財務長官は、イランが地域で戦争をするための資金を断つと述べている。標的の国ごとに、制裁を締めるか緩めるかが、燃料の需給と外交の取引を見ながら決まっている。

次に見るもの

確認先は2つある。1つは米エネルギー情報局 (EIA) が毎週月曜に公表する軽油の小売価格で、許可が店頭の価格まで届くかがここに出る。もう1つは OFAC の一般許可の一覧で、第135号に改定版 (135A など) が出るか、対象が原油など他の品目に広がるかを見る。ロシアが軽油の輸出禁止を10月末で終えるかどうかも、実際の供給量を決める。

ことば

  • 一般許可 (General License) — OFAC が、制裁で禁じられた取引のうち一定の範囲を、個別の申請なしにまとめて認める文書。期限と対象を区切って出され、延長や改定のたびに番号の末尾に A・B と記号が付く。
  • 影の船団 — 制裁を逃れて原油を運ぶため、船籍や所有会社を頻繁に替えて実態を隠すタンカーの集団。米財務省は10月8日、イランに残る船団の大半を無力化したと発表した。

🔗 一次ソース

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