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📡 Signal|Evernorth、XRP 約4.7億枚を抱えて12日にナスダック上場へ
XRP を保有する米 Evernorth が SPAC 合併を完了し、12日からナスダックで XRPN として取引予定。成立時の XRP 価格は合意時より約4割低く、SPAC 株主の8割が払い戻しを選んだ。
XRP を保有することを主な事業とする米 Evernorth Holdings は10月9日、特別買収目的会社 (SPAC) の Armada Acquisition Corp. II との合併を完了した。同日付で米証券取引委員会 (SEC) に出した臨時報告書 (Form 8-K) と発表によると、成立時点で約4億7300万 XRP を保有し、普通株は12日 (米国時間) からナスダックでティッカー「XRPN」として取引される予定だ。
ビットコインで Strategy が先に作った「暗号資産を抱える上場企業」の型が、時価総額上位の XRP にも上場株の器として届いた。ただし、合併が決まった時点と成立した時点のあいだで XRP の価格は約4割下がっており、器の中身の値段は計画時とは別物になっている。合併完了の第一報は10日の 速報 で伝えた。
8-K が示す合併の中身
8-K と同社の発表から確認できる要点は次のとおりだ。
- 合併の成立は10月9日。SPAC 側は前日の8日にケイマン諸島から米デラウェア州へ本籍を移し、同日に SPAC の証券の取引を終えた
- 上場するのは普通株 (クラス A・XRPN) とワラント (XRPNW) で、取引所はナスダック
- 保有する XRP は約4億7300万。このうち1億2679万1458 XRP は Ripple が拠出した
- 現金の総額は経費控除前で約3億ドル。8-K では、成立前に資金を入れる出資契約が約2億1405万ドル、成立後に払い込む契約が1050万ドル
- Ripple、関連する拠出者、スポンサーの Arrington XRP Capital Fund は譲渡制限 (ロックアップ) に合意した。期間は成立から6か月か、清算などの条件を満たす取引のどちらか早い時点まで
- 最高経営責任者 (CEO) は Asheesh Birla で、8-K に署名している。役員・取締役には Stuart Alderoty らが名を連ねる
出資者として発表は Arrington Capital、SBI グループ、Ripple、Pantera Capital、Kraken、GSR などを挙げた。同社は自らを「上場企業で最大級の XRP 保有企業の一つ」と説明している。
合意時 2.37 ドル、成立時 1.43 ドル
8-K は、株式の割り当てに使う XRP の価格を2つ記載している。合意時の価格は 2.36609 ドル、成立時の価格は 1.43069 ドルで、成立時は合意時より約39.5% 低い。
成立時の価格で保有分の約4億7300万 XRP を換算すると、約6億8000万ドルになる。これに現金約3億ドルが加わる。
株主の動きにも同じ温度差が出ている。SPAC の公開株主のうち、償還の対象になる株式の約80.3% にあたる1846万3753株が、1株約10.58ドルで払い戻しを選んだ。総額は約1億9539万ドルで、SPAC が信託口座で預かっていた資金の大半は新会社に入らなかった。現金の大半は、合併に合わせて結ばれた出資契約から来ている。
成立後の発行済み株式は、クラス A が2226万8905株、クラス C が3221万1992株。ナスダックで売買されるのはクラス A だ。
「1株あたりの XRP」をどう増やすか
同社は資金の使い道として、XRP の利用を広げる基盤や用途への投資、機関投資家向けと分散型金融 (DeFi) での利回り戦略、資本市場での活動を挙げ、「1株あたりの XRP」を時間をかけて増やすとしている。オンチェーンの信用市場が資本を必要とするなら、その供給源になる意向も示した。
ビットコインの保有企業では、株価が保有資産の価値を上回る局面で新株を出し、その資金でさらにコインを買う循環が働いた。逆に株価が保有資産を下回れば、その循環は止まる。XRPN にとって最初の試験は、12日の取引で株価が1株あたりの XRP の価値に対してどこに付くかだ。
次に見るもの
確認先は12日 (米国時間) のナスダックでの XRPN の初値と、同社が開示する1株あたりの XRP 保有量だ。ロックアップは最長でも2027年4月上旬に解け、Ripple などの大口保有分が売却できる状態になる。同社は14日にナスダックの取引終了の鐘を鳴らす予定としている。
ことば
- SPAC (特別買収目的会社) — 先に上場して資金を集め、あとで非上場企業と合併することで、その企業を上場させるための会社。合併の前に株主は払い戻しを選べ、今回は8割が払い戻しを選んだ。
- トレジャリー企業 — 暗号資産を財務の中心に置き、保有量を増やすことを事業にする上場企業。株式市場の投資家に、コインを直接持たずに値動きへ触れる経路を提供する。
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