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SNAPSHOT 2026-10-14 18:03 JST

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📡 Signal|Tether、中南米のステーブルコイン決済 EFY Finance に出資

Tether が中南米のステーブルコイン決済 EFY Finance のシードラウンドに出資。EFY は USD₮ と USA₮ の入出金の窓口を持ち、17 か国の現地口座へ決済する。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Tether、中南米のステーブルコイン決済 EFY Finance に出資

ステーブルコイン最大手の Tether は10月13日、中南米でステーブルコインを使った国際送金や口座のサービスを提供する EFY Finance のシードラウンドに出資したと発表した。出資額と持ち分は明らかにしていない。EFY は、Tether のドル建てステーブルコイン USD₮ と、米国で発行される USA₮ の両方の入出金の窓口を持つ。

Tether の発表 (2026年10月13日・EFY Finance のシードラウンドへの出資)tether.io

中南米では、ドル建てのステーブルコインがインフレや資本規制から資産を守る手段として使われてきた。Tether がここで出資したのは、ステーブルコインそのものではなく、企業の既存の銀行口座へつなぐ「最後の区間」の事業者だ。

EFY Finance は何をしている会社か

発表によると、EFY は中南米でステーブルコインを使った国際送金、口座、デジタル資産の保管を提供している。USD₮ と USA₮ を現地通貨と交換する入出金の窓口、相対取引 (OTC)、ウォレット、カードをそろえる。

規模の数字は次のとおりだ。

  • 稼働している個人・法人の口座: 2 万 5,000 超
  • 扱う通貨と送金経路: 12 以上
  • 現地の口座への決済: 17 か国

エルサルバドルでデジタル資産サービス事業者の免許を持ち、ボリビア、コロンビア、メキシコ、エルサルバドル、パナマ、エクアドルで事業の存在感があるとしている。決済先の 17 か国の内訳は示していない。

Tether のパオロ・アルドイノ CEO は、ドルは「インフレと資本規制に対する命綱」だと述べ、EFY が規制に沿った基盤、銀行とのつながり、販売網の不足を埋めると評価した。EFY 共同創業者で CEO のアンドレス・トボン氏は、デジタルのドルと、企業がすでに使っている金融の仕組みをつなぐ事業を作っていると説明した。

USD₮ と USA₮、二つのドルの入口

今回の発表で目を引くのは、EFY が USD₮ と USA₮ の両方を扱うことだ。USA₮ は、米国の Anchorage Digital Bank, N.A. が発行するドル建てのステーブルコインで、Tether の発表は法定通貨ではなく、米政府の保証も、預金保険 (FDIC) や証券の投資者保護 (SIPC) の対象でもないと明記している。

国際的に流通してきた USD₮ と、米国の銀行が発行する USA₮。同じドル建てでも、発行の体制と規制の枠が違う二つのトークンを、中南米の企業が同じ窓口で現地通貨に替えられるようになる。米国の規制に沿ったドルを求める取引先と、流通の広さを求める取引先の両方を、一つの事業者が受け止める形だ。

中南米への出資を重ねる Tether

Tether は中南米の金融の基盤への出資を続けている。2025年11月には、中南米でデジタル資産の保管、トークン化、取引の基盤を提供する Parfin に出資し、機関投資家の利用を広げるとしていた。今回の EFY は、より小さな企業の送金と口座の現場に近い。

発表は、Chainalysis の集計を引き、2022年7月から2025年6月までの中南米の暗号資産の取引額が約 1 兆 5,000 億ドルにのぼり、取引所での購入の半分超がステーブルコインだったとしている。ステーブルコインの需要がすでにある地域で、Tether は発行体としてだけでなく、出資を通じて流通の経路も押さえにいっている。

次に見るもの

確認できる次の一点は、Tether のニュースのページと、EFY Finance の公式サイトだ。シードラウンドのほかの出資者と調達の総額、そして決済先の 17 か国の内訳が示されるかを見る。USA₮ の入出金が EFY でいつから使えるかも、中南米での USA₮ の流通の始まりを測る材料になる。

ことば

  • シードラウンド — 創業まもない企業が最初期に行う資金調達。金額は小さいことが多く、出資者は事業の立ち上げを後押しする役割を担う。今回 Tether は額を明らかにしていない。
  • USA₮ — 米国の Anchorage Digital Bank が発行するドル建てのステーブルコイン。Tether の国際的なトークン USD₮ とは別の発行の体制を持つ。
  • オン・オフランプ — 現地通貨と暗号資産を交換する入口と出口の窓口。ここが整わないと、ステーブルコインを受け取っても日々の支払いに使いにくい。

🔗 一次ソース

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