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SNAPSHOT 2026-10-21 23:03 JST

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📡 Signal|Bitcoin Core v32.0、rc4 のコードのまま正式版に

Bitcoin Core v32.0 の正式版にタグ。rc4 との差は文書の 3 点だけで、候補版のコードがそのまま正式版になった。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Bitcoin Core v32.0、rc4 のコードのまま正式版に

Bitcoin のノードソフト Bitcoin Core の開発者は10月21日 (協定世界時13時27分)、次のメジャー版 v32.0 の正式版のタグを GitHub で付けた。署名付きのタグの名前は「Bitcoin Core 32.0 final」で、10月14日に公開した 4 本目のリリース候補 rc4 との差は、版番号の更新、マニュアルの更新、リリースノートの確定の 3 点だけだった。

Bitcoin Core v32.0 のタグ (GitHub) — 「Bitcoin Core 32.0 final」の署名付きタグと、10月21日13時27分 (協定世界時) のタグ付けを確認GitHub

候補版の rc4 が、コードに手を加えないまま正式版になった。正式版の配布ファイルは、22日未明 (日本時間) の時点で公式の配布ページにまだ並んでいない。rc4 の段階の内容は15日の 記事 で伝えた。

rc4 からの差は、文書の 3 点だけ

GitHub で rc4 と正式版のタグを比べると、正式版の側に 4 つのコミットが積まれている。13日に入った版番号の 32.0 への更新、マニュアルの更新、リリースノートの取り込みの 3 つと、21日の「[32.0] Finalize」の取り込みだ。変更されたファイルは、ビルドの設定の版番号とマニュアル、リリースノートに限られる。

公式の予定表は、正式版のタグ付けを10月10日に置いていた。rc4 を出してから 1 週間、追加の修正が出なかったことで、予定から 11 日遅れて正式版になった。

配布ファイルは、複数の開発者が同じソースから同じ実行ファイルを作れるかを確かめる再現可能なビルドを経て公開されるのが通例だ。公式の配布ページ (bitcoincore.org/bin) には、22日未明の時点で rc2・rc3・rc4 の試験版のフォルダだけがあり、正式版のフォルダはない。

確定したリリースノートの中身

リリースノートは草稿から確定版になった。15日の記事で伝えた接続の上限の引き上げ (-maxconnections の既定値を 125 から 200 へ)、取引を中継する相手に使わせる受け入れ枠の上限 (-inboundrelaypercent・既定 50%)、メモリプールをもとにした手数料の新しい見積もり、-walletnotify に関わる脆弱性の修正、-txindex の容量の半減は、そのまま並ぶ。

これに加えて、確定版には次のような項目がある。

  • 取引の送り主の IP アドレスを隠して送る -privatebroadcast の待ち行列に 1 万件の上限を置き、1 件の取引の送信の試行を 1,000 回までにした
  • 取引の中継の速さの上限に加え、10 分あたり 12MB の帯域の上限を新しく設けた
  • 接続先の網の一つ CJDNS について、v23.0 で導入して以来ノードの間で広く使われていないとして、対応をやめるかどうかの検討を始めた
  • 監視専用のウォレットを書き出す exportwatchonlywallet や、複数の鍵で署名する設定に使う derivehdkey など、ウォレットの RPC が増えた
  • 稼働中のノードが使える RPC を機械で読める形で返す getopenrpcinfo を加えた

リリースノートの貢献者の一覧には、開発者の個人名に並んで「Anthropic Security」の名もある。

合意の規則に触れない、ノードの更新

同じ週、Solana は新しい合意の方式 Alpenglow への移行を、Zcash は次の大型更新 NU7 を発動するブロックの高さを、それぞれ議題にした。どちらもネットワークの規則そのものを変える更新だ。Bitcoin Core v32.0 のリリースノートには、合意の規則を変える項目はない。接続の数、取引の広がり方、手数料の見積もり、ウォレットの機能といった、ノードの振る舞いの更新だ。

ただし Bitcoin では Bitcoin Core が参照実装の位置にあり、既定値の変更は、更新したノードが増えるにつれてネットワークの姿を変える。接続の上限を 200 に上げることは、取引とブロックが広がる経路の数を増やす。合意の規則は同じでも、ネットワークの形は版ごとに少しずつ変わる。

この版の公開で、29.x 以前は更新の対象から外れる。

次に見るもの

確認先は、bitcoincore.org の配布ページ (bitcoin-core-32.0 のフォルダ) と、同サイトのリリースのお知らせだ。正式版の実行ファイルとお知らせが出た日が、利用者にとっての公開日になる。リリースノートは、v30.0 で直した中程度以上の深刻度の脆弱性 3 件を、方針に沿って 2 週間後に公表すると予告している (v32.0 で直した軽度の脆弱性は 0 件)。お知らせの日から 2 週間後が、その確認点になる。

ことば

  • タグ — Git で、特定の時点のコードに付ける名前。Bitcoin Core では、開発者が署名した「v32.0」のタグが、どのコードが正式版かを決める。
  • 再現可能なビルド — 複数の人が同じソースコードから、1 ビットも違わない同じ実行ファイルを作れるようにする仕組み。配布される実行ファイルに、ソースにない改変が紛れていないことを確かめられる。
  • CJDNS — 暗号化した経路で端末どうしをつなぐ実験的なネットワーク。Bitcoin Core は v23.0 から接続先の一つとして扱ってきた。

🔗 一次ソース

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