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📡 Signal|Tether の採掘用開発キット MDK、Bitmain など15社が対応を表明
Tether のビットコイン採掘向け開発キット MDK に、Bitmain・MicroBT・Foundry など15社が対応を約束。機器の操作を共通化し、AI エージェントによる運用を狙う。

ステーブルコイン USDT の発行会社 Tether は10月24日、ビットコイン採掘向けのオープンソースの開発キット MDK(Mining Development Kit)について、採掘機メーカーやマイニングプールなど15社が対応を約束したと発表した。報道によると、名前が挙がったのは Bitmain・Canaan・MicroBT・Bitdeer・Foundry Digital・F2Pool・Luxor で、採掘機のメーカーとマイニングプールが同じ枠組みに並んだ。
Tether 公式チャンネル(2026年10月24日・MDK への業界の支持の発表)Telegram
各社は自社の機器やプールを MDK につなぐ変換の部品を自ら作り、保守する。メーカーごとにばらばらだった採掘の現場の操作を共通の形にそろえ、その上で AI エージェントに機器の監視や調整を任せることが、Tether の狙いだ。
15社が作る「MDK Worker」
PANews の報道によると、参加する各社は「MDK Worker」と呼ぶ部品を開発する。自社の採掘機、マイニングプール、システムの操作の窓口を MDK の共通の規格に変換する役割を持つ。これが揃えば、異なるメーカーの機器が混在する採掘場でも、開発者や AI エージェントが一つの仕組みで全体を管理できる。
報道が名前を挙げた7社の顔ぶれは次のとおりだ。
- 採掘機の製造: Bitmain・Canaan・MicroBT・Bitdeer
- マイニングプールの運営: Foundry Digital・F2Pool・Luxor
同じ報道によれば、Tether の AI の採掘用エージェント QVAC はすでに MDK の上で動いている。MDK はルガーノで開かれた Plan ₿ Forum でバージョン0.11が公開され、2026年末までに安定版の1.0を出す計画とされる。
2月の MOS、4月の MDK、10月の業界の合流
Tether の採掘のソフトウェアは、段階を踏んで広がってきた。2026年2月に採掘場の運用ソフト MOS(Mining OS)を無償の公開ライセンスで出し、4月27日には MDK を公開した。どちらも特定のメーカーの機器に縛られない設計をうたう。
今回の発表は、その上に機器とプールの側が乗ってきたという意味を持つ。これまで採掘機の管理ソフトは、メーカーが自社の機器向けに用意するものが中心だった。機器の大手が自ら共通の規格への変換を引き受けることで、採掘場を運営する側は、メーカーをまたいだ管理を一つのソフトで組める余地が広がる。
採掘の現場を AI が回す前提づくり
Tether がこの枠組みで描くのは、AI エージェントが採掘機の状態をその場で監視し、故障を見つけ、性能を最適化する姿だ。そのためには、まず機器ごとに違う操作の窓口を一つにそろえる必要がある。15社の合流は、AI に任せる前段の整地にあたる。
一方で、誰が規格を握るかという問いも残る。MDK は公開のソフトで、Tether は誰でも参加できるとしているが、採掘の現場の共通の土台を、ステーブルコインの発行会社が主導して作っている構図は変わらない。採掘会社が電力や AI 向けの計算基盤に事業を広げるなかで、現場の操作の層を押さえる者が、次の効率の差を生む。
次に見るもの
確認できる次の一点は、MDK の安定版1.0の公開だ。報道では2026年末までに出す計画とされ、その時点で、15社の MDK Worker のうちどれが実際に動く形で揃っているかが、公開のソースコードで確かめられる。参加企業の側から、自社の機器への対応を告げる発表が出るかどうかも、合流の本気度を測る目安になる。
ことば
- マイニングプール — 多数の採掘者の計算力を束ね、ビットコインの新規発行の報酬を分け合う仕組み。Foundry や F2Pool はその運営会社で、今回は機器のメーカーと並んで MDK に対応する。
- MDK Worker — 各社の機器やプールの操作の窓口を、MDK の共通の規格に変換する部品。これが揃うと、異なるメーカーの機器を一つの仕組みで管理できる。
- オープンソース — ソースコードを公開し、誰でも使い、直し、配れるようにしたソフトウェア。Tether は MOS を無償の公開ライセンスで出している。
🔗 一次ソース



