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📡 Signal|Aptos、供給上限21億 APT と報酬半減が稼働
Aptos のトークン設計の見直しが稼働。ガス代10倍で全額焼却、報酬は年2.6%に半減、総供給の上限は21億 APT。財団は2億1000万 APT を永久にステークする。

Aptos の公式アカウントは10月24日、2月に提案されたトークンの設計 (トークノミクス) の見直しがどこまで進んだかをまとめた。チェーン上の投票で可決され、すでに動いているのは3点。ガス代 (取引手数料) を10倍に上げてすべて焼却する、ステーキング報酬を年 5.19% から 2.6% に半減する、APT の総供給に21億の上限を設ける、だ。
あわせて、メインネットの開始時に公表されていた開発者と投資家の段階的なロック解除は10月12日で終わった。Aptos 財団は、メインネット時点の保有分の約37%にあたる2億1000万 APT をロックして永久にステークし、売却も配布もしないと約束した。発行を絞り、使われるほど供給が減る形へ、L1 の設計を寄せた。
チェーン上の設定値で確かめる
報酬の半減は、チェーン上の設定にそのまま表れている。Aptos のシステムのアカウント (0x1) にある StakingRewardsConfig では、報酬率は1エポック (2時間) あたり約 0.0005936% で、年に直すと 2.6% になる。この値は設定上の下限と同じで、報酬率を毎年下げていく仕組みの底にすでに着いた。現在の報酬期間は10月11日 (協定世界時) に始まっている。
総供給は10月25日の取得時点で約12億1058万 APT だった。上限の21億まで、まだ約8億9000万 APT の余地がある。上限は発行が止まる時期を決めるものではなく、報酬として出ていく APT が積み上がっても超えない天井だ。
Bitcoin・Ethereum と比べると
上限の形だけなら、Bitcoin の2100万 BTC と同じだ。ただ Bitcoin は発行をおよそ4年ごとに半分にする規則を最初から持っていた。Aptos は2022年のメインネット開始から4年がたって、保有者の投票で上限と報酬の削減を後から入れた。
Ethereum は総量の上限を持たず、2021年から手数料のうち基本手数料の部分を焼却している。Aptos は手数料をすべて焼却する点で、Ethereum より一歩踏み込んだ。
それでも、焼却が発行を上回るかどうかは使われ方次第だ。ガス代を10倍にしても、もとの手数料が小さければ焼却の量も小さい。ステーキング報酬として出ていく APT と、手数料として焼かれる APT のどちらが大きいかは、ここからの取引量が決める。
財団の2億1000万 APT
財団の約束で、市場に売りに出されうる APT はあらかじめ減った。保有分の約37%という比率から逆算すると、メインネット時点の財団の保有は約5億7000万 APT になる。
ただし、永久にステークされた2億1000万 APT は報酬を生み続ける。その報酬を財団がどう扱うのか、ロックとステークをどのアドレスで行うのかは、投稿には書かれていない。
次に見るもの
確認先は Aptos Explorer (explorer.aptoslabs.com) だ。1つは財団の2億1000万 APT のロックとステークがチェーン上でいつ確認できるか。もう1つは、ガス代を10倍にしたあとの手数料の焼却の量で、ステーキング報酬として出ていく量と並べると、総供給が増え続けるのか横ばいに近づくのかが見えてくる。
ことば
- 焼却 — 手数料やトークンを誰も使えないアドレスに送るなどして、供給から永久に消すこと。Aptos は今回、取引のたびに払われるガス代を全額焼く形にした。
- ステーキング報酬 — ネットワークの検証者に APT を預けた人が受け取る報酬で、新たに発行される APT から払われる。Aptos では年 5.19% から 2.6% に下がり、発行の増え方が半分になった。
- ロック解除 — 開発者や投資家に割り当てたトークンを、決めた日程で少しずつ売買できる状態にすること。Aptos ではメインネット開始時に公表した日程が10月12日で終わった。
🔗 一次ソース
