12 Indicators: Morning
🔬 10月9日朝のマーケット|12指標
米財務省が公表した10月8日の10年金利は5.22%で6bp、30年は5.60%で7bp下げ、下げは長い年限ほど大きかった。それでも同じ24時間に、株も暗号資産も下げた。
BTCの連動先物は$81,665(-1.81%)で、10月7日の朝の$85,609.0から2日続けて下げ、10月4日以降の朝で最も低い。
米財務省が10月8日分として公表した10年金利は5.22%で6bp、30年は5.60%で7bp下げた。
同じ24時間にWTI原油の連動先物は+2.56%の$90.97と、90ドルの上に戻った。
今朝の主題は、米国の金利が下がった24時間に、株も暗号資産も下げたことだ。
10月7日の朝は観測点に、3日続いたBTCの85,600〜85,900ドルの幅をどちらに抜けるかを挙げた。答えは下だった。BTCは8日の朝に$83,258.0、今朝は$81,665で、ETHは2,500ドルを割り、SOLは110ドル台の前半まで下げた。同じ2日間に、米国の金利は年の高値5.31%へ戻らずに下げた。10月7日の10年債の入札は落札利回り5.300%、8日の30年債の入札は5.618%で、8日の利回りは長い年限ほど大きく下げた。金利の低下は、今朝は株の支えにならなかった。日米の株の連動先物は2日続けて下げ、米テック100と日経225はどちらも10月4日以降の朝で最も低い。上げたのは原油と、小幅に金。BTCのオプション市場の先行きの変動率(BVIV)は+4.07%で、ここ数日の静けさから一段上に出た。
【朝の12指標】
基準は2026年10月9日06:35 JST。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、括弧内は24時間比(前日終値比ではない)。株価指数・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した10月8日の値、11の米10年金利は米財務省が10月8日分として公表した利回りで、括弧内はどちらも前営業日(10月7日)の公表値との比較。
1|BTC
$81,665(-1.81%)
10月5日〜7日の朝は85,600〜85,900ドルの幅に3日止まっていたが、8日の朝に$83,258.0、今朝は$81,665と2日続けて下げた。10月4日以降の朝で最も低い。金利の低下もドルの小幅な戻りも、BTCの下げを止めていない。
2|ETH
$2,474.4(-3.55%)
2,500ドルを割った。8日の朝の-4.79%に続く下げで、2日続けてBTCより下げ幅が大きい。10月4日以降の朝で最も低い。
3|SOL
$110.07(-4.62%)
8日の朝の-4.49%に続く下げで、今朝は暗号資産3銘柄で下げ幅が最も大きい。10月7日の朝は121ドル台にいた。12の外ではAVAX -8.40%、ICP -7.66%、SUI -6.27%、LINK -4.56%と下げが広く、上げはATOM +2.43%、ALGO +1.02%などに限られた(いずれも先物の24時間比)。
4|S&P 500 連動先物
7,766.6(-0.38%)
10月7日の朝に7,823.9と10月4日以降の朝で最も高い値を付けたあと、2日続けて小さく下げた。下げ幅は株の連動先物3本のなかで最も小さい。
5|米テック100 連動先物
30,759(-1.29%)
31,000を割り、10月4日以降の朝で最も低い。下げ幅はS&P 500 連動先物の3倍を超える。AI半導体の連動先物がそろって下げており(補助シグナルで詳しく見る)、下げはテック側に寄った。
6|日経225 連動先物
68,419(-1.82%)
2日続けて下げ、10月4日以降の朝で最も低い。10月7日の朝の70,885からは2,400余り下の位置。下げ幅は伝統的な市場に連動する先物のなかで最も大きく、米テック100 連動先物と並んで下げの中心にいる。
7|EUR/USD
1.1216(+0.14%)
8日の朝に1.1199まで下げたあと、小さく戻した。10月7日の朝の1.1264には届いておらず、ドルは強くも弱くもない位置にいる。
8|USD/JPY
158.278円(10月8日・ECB 参照レートから算出・前営業日比+0.03%)
158円台前半で、ほぼ動いていない。日米の10年金利差は2.109%ポイント(米国10月8日の5.22%と日本10月7日の3.111%)で、10月4日以降の朝で最も小さい。日本の10年金利も小さく上げており、米国の側の下げが差を縮めた。10月8日の日本の30年利付国債(第92回)の入札は、募入最高利回り4.121%、応募額1兆7,472億円に対して募入決定額4,507億円だった。
9|金
$4,134.5(+0.43%)
10月7日の朝に$4,165.9へ上に抜けたあと、8日の朝に$4,115.1へ戻し、今朝は小さく上げた。結果として、10月4日〜6日に止まっていた4,140ドル前後の幅のすぐ下にいる。金利の低下は、利息の付かない金にとって追い風だが、上げ幅は+0.43%にとどまった。
10|WTI 原油
$90.97(+2.56%)
8日の朝の$88.715から戻し、90ドルの上に戻った。10月4日・5日の朝の91ドル台に近い位置。12の外のブレント原油連動先物は$102.53(+2.19%)で、100ドルの上を保ったうえで2ドル余り上げた。今朝の12指標で、伝統的な市場に連動する先物のうち上げ幅が最も大きい。
11|米10年金利
5.22%(10月8日・前営業日比-6bp)
10月7日は5.28%と1bp上げたが、8日に6bp下げた。ほかの年限は2年4.75%(-2bp)、3年4.85%(-2bp)、5年4.99%(-4bp)、30年5.60%(-7bp)で、下げは長い年限ほど大きい。10月6日は3年を中心に短い側が下げたが、8日は逆に長い側が下げた。同じ日の30年債の入札(追加発行220億ドル)は落札利回り5.618%、応札倍率2.54倍、前日の10年債の入札(追加発行390億ドル)は5.300%、2.77倍だった。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
39.692(+4.07%)
BTCのオプション価格から算出される、先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。10月4日以降の朝は37.5〜38.4の幅にいたが、今朝はそこから上に出て、この期間の朝で最も高い。BTCが2日続けて下げたあとで、オプション市場は大きな値動きへの備えを積み増し始めた。
🛰️ 補助シグナル
12指標本体の置き換えではなく、補助として2枠を置く。個別株の値はHyperliquidの連動先物の24時間比(日本時間10月9日06:44ごろの取得)で、前営業日の終値ではない。
Private Markets・RWA:Blackstone 連動先物 +0.89%、Coinbase 連動先物 -3.24%、Robinhood 連動先物 -2.19%。暗号資産の値動きに近いCoinbaseとRobinhoodが下げた一方、Blackstoneは+0.89%と1%に届かない上げで、プライベート市場の側に動意は乏しい。
AI Capital Cycle:Oracle -5.16%、Micron -4.63%、AMD -4.01%、Marvell -3.92%、Broadcom -3.77%、TSMC -2.97%、NVIDIA -2.74%、Applied Materials -2.47%と、AI半導体とクラウドの連動先物がそろって下げた。上げはPalantir +2.35%、ServiceNow +0.98%。10月7日の朝は同じAI半導体のなかで上げる銘柄と下げる銘柄が入れ替わっていたが、今朝は入れ替わりではなく、ほぼ全体が下げた。
【12指標の読み方】
第一に、米国の金利は長い年限から下げた。
10月6日は3年の9bpを中心に短い側が下げ、10月8日は30年の7bp、10年の6bpと長い側が下げた。2年と30年の差は10月7日の90bpから8日の85bpへ縮んだ。2回の入札を通過したあとで、長い年限に買いが入った形だ。
第二に、金利が下がっても株は支えられなかった。
金利の低下は、ふつうなら株の重しを軽くする。今朝は、10年金利が6bp下げた24時間に、米テック100 連動先物が-1.29%、日経225 連動先物が-1.82%と下げた。債券が買われ、株が売られた組み合わせは、守りに寄った24時間の形である。
第三に、暗号資産の下げに、オプション市場が反応し始めた。
BTCは2日で85,600ドル台から81,600ドル台へ下げ、ETHとSOLはそれより大きく下げた。BVIVは数日37〜38台で動かなかったが、今朝は39.692へ上げた。値段の下げに、変動への備えが遅れて付いてきた。
第四に、原油だけが逆の向きに動いた。
株と暗号資産が下げた24時間に、WTIは+2.56%、ブレントは+2.19%。原油の上げと株の下げが同時に起き、金利が下がった。原油の値上がりを景気の重しとして読むなら、3つの動きは同じ方向を向いている。
【先行指標 Watch】
① 米10年5.22%・30年5.60%。長い年限から下げた動きが、米財務省の10月9日分の公表(日本時間10日朝)でも続くか。
② 日米の10年金利差2.109%ポイント。2.1%ポイントを割るか。USD/JPYは158円台前半で動いておらず、差の縮みがいつ円に出るか。
③ BTC $81,665。10月4日以降の朝の最安を更新した流れが、8万ドルの手前で止まるか。
④ BVIV 39.692。40台に乗せるか。値段の下げに変動への備えが付いてくるかを見る。
⑤ 米テック100 連動先物30,759・日経225 連動先物68,419。AI半導体の連動先物がそろって下げた動きが、2日目以降も続くか。
⑥ WTI原油$90.97・ブレント$102.53。90ドルと100ドルの上を保つか。
⑦ 金$4,134.5。4,140ドル前後の幅に戻るか、その下にとどまるか。
今日の結論
米国の10年金利は10月8日に5.22%へ6bp下げ、下げは30年の7bpが最も大きかった。同じ24時間に、株の連動先物は日米そろって2日続けて下げ、BTCは81,600ドル台と10月4日以降の朝で最も低い位置へ下げた。上げたのは原油と、小幅に金。BVIVは数日ぶりに上に動いた。
金利が下がっても株と暗号資産が買われない形が、一日で終わるのか。最初の確認先は、日本時間10日朝に出る米財務省の10月9日分の利回りと、その時点のBVIVの値である。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(10月8日 2年4.75%・3年4.85%・5年4.99%・10年5.22%・30年5.60%)home.treasury.gov
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出)European Central Bank- 米財務省 TreasuryDirect「Auction Results」(10月7日 10年債 落札利回り5.300%・応札倍率2.77倍/10月8日 30年債 落札利回り5.618%・応札倍率2.54倍)treasurydirect.gov
財務省「30年利付国債(第92回)の入札結果」(10月8日 募入最高利回り4.121%)財務省
財務省「国債金利情報」(10月7日 10年3.111%・30年4.148%)財務省
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
🔗 この記事 https://livemakers.com/ja/articles/mkt12-morning-20261009-418a2e73
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