SNAPSHOT
BTC/USD—
ETH/USD—
Coinbase(perp)—
S&P 500(perp)—
米テック100(perp)—
日経225(perp)—
EUR/USD(perp)—
USD/JPY(perp)—
Gold(perp)—
WTI(perp)—
米10年金利—
BTCボラティリティ(BVIV)—
審査状態: reviewed_fixtureソース: fixture_onlyas-of 23:03 JSTパケットID: sess_20261011_2303_93c225caトップの市場価格は Hyperliquid 上の先物(perp)価格です(米10年金利は米財務省)
SNAPSHOT 07:58 JST

朝の12指標

🔬 7月24日朝のマーケット|12指標

LiveMakers 編集デスク

ブレント、$100回復。
米10年債、1年の最高値。
そして昨日「動かない」と書いたVIXが、動いた。

昨日の朝、この12指標は三つの分岐を並べた。原油が上がり続けるなかでVIXは16台を維持するのか。米10年債4.657%は1年高値の4.667%を上抜けるのか。ホルムズの一件ごとが価格イベントになるのか。

7月23日、三つとも同じ方向に解けた。VIXは18.70へ跳ね(+12.38%)、米10年債は4.703%で1年の最高値を更新し、紅海でサウジ籍タンカー2隻が攻撃されたとの主張を受けてブレントは$100.51まで上げた。

だが今朝の主題は、その三つではない。逃げ場がなかったことだ。

株が下げ、金も下げ、暗号資産も下げた。上がったのは原油とドルだけだった。地政学ショックの日に、通常なら買われる資産が揃って売られている。

【朝の12指標】

2026年7月24日07:30 JSTの自動12指標レコードが基準。暗号資産は24日朝のライブ値、米株・米金利・COIN・VIXは7月23日(木)終値。前営業日は7月22日(水)。

1|BTC
$65,129(-1.31%)
$65K台へ後退。7月17日の$63,985から6営業日で+1.8%の位置に戻った。株安と同じ方向に動いている。

2|ETH
$1,880(-2.83%)
$1.9K台を割った。BTCより下げ幅が大きい。

3|ADA
$0.1687(-3.83%)
下落。ただし7月17日の$0.1621からは6営業日で+4.1%の位置にあり、直近の上げ幅を削った形。CoinGeckoのライブ値($0.1688・-2.79%)とも方向は一致する。

4|NIGHT
$0.02121(-2.14%)
小幅安。21日-33.57%、22日+31.11%、23日-8.08%、今朝-2.14%と、振れ幅は四日続けて縮んでいる。

5|S&P 500
7,408.30(-1.21%)
下落。ナスダック-2.15%、ダウ-0.97%。ナスダックの下げが指数の中で最も大きく、下げの中心はハイテクにある。

6|日経平均先物(NKD1)
65,315(-1.71%)
続落。6月22日の73,205から-10.8%。円安163円台でも下げ止まっていない。12指標のなかで最も水準を切り下げ続けている。

7|DXY
101.437(+0.29%)
上昇。株・金・暗号資産が同時に下げるなかで、資金が向かった数少ない側にいる。

8|USD/JPY
163.85(+0.41%)
円安方向。米10年債利回りが1年の最高値を更新したことが、ドル側の支えになっている。

9|Gold
$4,052(-2.29%)
反落。前日+1.37%を打ち消し、7月21日の$4,071も下回った。1月29日の年間高値$5,318からは-23.8%の位置にある。原油が6%上げた日に金が2%下げた——今朝いちばん奇妙な組み合わせはここにある。

10|WTI
$92.16(+6.14%)
急騰。Brentは$100.51(+6.84%)で三桁を回復した。$100超の終値は5月22日以来。7月16日からの6営業日でWTI +16.8%、Brent +19.3%。紅海でサウジ籍タンカー2隻が攻撃されたとの主張が出て、報復の宛先が「船」ではなく「国」に引き上げられた。

11|米10年債利回り
4.703%(+0.99%)
4営業日連続の上昇で、過去1年でこれを上回る終値はゼロになった。昨日「1年高値圏」と書いた4.657%を、そのまま上抜けている。

12|VIX
18.70(+12.38%)
上昇。昨日は原油が急騰しても16.64で動かなかったが、今日は反応した。ただし7月17日は18.77、20日は18.65で、1週間前の水準に戻っただけでもある。過去1年でこれより高い終値は74回あり、パニックの水準ではない。

🛰️ 補助シグナル(サテライト|12指標本体とは別枠)

(個別株は7月23日〔木〕終値・前営業日〔7月22日水〕比・配当調整後。本体12指標の置き換えではなく、サテライトとして見る)

AI Capital Cycle

Alphabetが決算で勝って、投資額で売られた。

四半期売上高は前年同期比+24%の1,198億ドルで市場予想を上回り、Google Cloudは8割超の増収、1株利益も予想を大きく超えた。それでも株価は-7.13%($317.69)。理由は同時に示された数字のほうだった。通年の設備投資見通しを1,950億〜2,050億ドルへ引き上げ(従来から約150億ドルの上積み)、四半期のフリーキャッシュフローは前年同期のプラスからマイナスへ転じた。

そして、ナスダックが-2.15%下げた日に上がった銘柄は、どれも投資を受け取る側だった。Micron +3.20%、SpaceX +2.59%、Super Micro +2.09%、Applied Materials +1.60%、Arista +1.00%、Vertiv +0.96%、Lam Research +0.15%。

下げた側の上位は、投資を出す側と、期待値で値が付いている側だ。Alphabet -7.13%、Atlassian -6.15%、Oracle -4.61%、Amazon -4.57%、Salesforce -3.72%、ServiceNow -3.69%、Meta -3.36%、Adobe -2.83%、Microsoft -2.24%。

ただし線は完全には揃っていない。NVIDIA -1.56%、TSMC -1.34%、Broadcom -1.09%、Marvell -0.79%と、GPU・ロジック側は指数並みに下げている。上がったのはメモリと製造装置、電力・ネットワーク周辺だった。

SpaceXの+2.59%は、前日に上場来安値をつけた翌日の反発である。

昨日は「受注残という確定情報」と「期待値」で線が引かれた。今日は「支出する側」と「受け取る側」で引き直された。二日続けて、AIという一つの括りの内側に別の断層が入っている。

Private Markets / RWA

9社中7社が上昇した。Ares +1.43%、Blackstone +1.37%、Carlyle +0.75%、TPG +0.57%、Blue Owl +0.55%、KKR +0.46%、Hamilton Lane +0.01%。下げたのはStepStone -1.26%とApollo -0.03%の2社だけ。

昨日は9社中8社が下落だった。一日で反転している。

そして、この反転は米10年債が1年の最高値をつけた日に起きた。昨日はここで「4.657%という割引率が9社中8社の下落を説明する」と書いた。今日は金利がさらに上がったのに、同じ9社が上げている。割引率だけでは説明がつかない。S&P500 -1.21%、ナスダック -2.15%という同日の株安と切り離しては読めない動きだ。

配当落ちによる見かけの動きではない——9社すべてで配当調整前後の変化率が一致している。

12指標側のCOINは-2.99%。3営業日で-8.4%になった。

【12指標の読み方】

今朝の相場は、逃げ場がなかった。

紅海で船が攻撃され、原油は6%上げた。地政学ショックの型としては典型的だ。だが典型なら次に来るはずの動きが来ていない。金は-2.29%、米国株は-1.21%、暗号資産は主役3銘柄すべて下落。買われたのはドルだけだった。避難先が原油とドル以外に立たなかった日として記録される。

その理由の一つは、金利の位置にある。

米10年債4.703%は過去1年の最高値だ。金は利息を生まないので、名目金利が1年の高値をつけた日に地政学プレミアムだけで買われ続けるのは難しい。原油高がインフレ再燃を通じて金利をさらに押し上げる経路が意識されるなら、なおさらだ。原油と金利が同じ方向を向いた瞬間、金は逃避資産としての席を失う。

そしてAIの内側では、線が引き直された。

Alphabetは売上・利益とも予想を上回りながら-7.13%下げた。売られたのは業績ではなく、設備投資を年間2,000億ドル規模へ積み増すという決定だ。同じ日にMicron・Applied Materials・Lam Researchが上げている。同じ投資額を、出す側は負担として、受け取る側は需要として値付けした。決算の勝ち負けではなく、キャッシュフローの向きで評価が割れている。

ただし、VIXの位置は正確だ。

18.70は7月17日の18.77とほぼ同じで、過去1年で74回超えている水準にすぎない。株は下げ、原油は跳ね、金利は1年高値をつけた。それでも恐怖指数は1週間前に戻っただけだった。昨日書いた非対称は、解消というより縮小にとどまっている。

【先行指標 Watch】

① ブレントの三桁定着——5月22日以来の$100超が数日続くか、イベント一過性で90ドル台へ戻すか。定着すればインフレ再燃と利下げ期待の両方が書き換わる

② 報復の宛先——攻撃主体と責任の宛先が切り離された。次の船舶被害と、それに対する具体的措置の有無。紅海とホルムズが同時に意識される局面に入っている

③ 米10年債4.703%の先——1年の最高値を更新した水準がさらに上か、反落か。金・プライベート資産・高倍率ハイテクのすべてがこの下で値踏みされている

④ 金の逃避需要——原油が6%上げた日に-2.29%。地政学に反応しない状態が続くか、逃避需要が戻るか。今朝いちばんの異常値はここ

⑤ 出し手と受け手の分岐——来週に控えるMicrosoft・Meta・Amazon・Appleの決算で、Alphabetと同じ罰され方をするか。設備投資の上積みが一律に売り材料になるかが検証される

⑥ プライベート資産の反転——金利1年高値の下で9社中7社が上昇した。一日の出来事か、株から資金が移る継続的な動きか

⑦ VIX 20の線——18.70から20を超えるか、16台へ戻るか。超えれば株のポジション調整が暗号資産にも波及する

今日の結論。

昨日並べた三つの分岐は、三つとも同じ方向に解けた。VIXは動き、金利は1年高値を更新し、海峡の一件は価格イベントになった。

だがその結果として出てきたのは、リスクオフの整った形ではなかった。株も金も暗号資産も同時に下げ、上がったのは原油とドルだけ。1年の最高値まで来た金利が、逃避先の選択肢そのものを削っている。

今日の12指標は、「地政学ショックが原油とドル以外に逃げ場を作らなかった日。1年高値の金利が金の逃避需要を殺し、AIの内側では設備投資を出す側と受け取る側で評価が割れた」と読む。

関連記事