朝の12指標
🔬 10月12日朝のマーケット|12指標
BTCの連動先物は$83,475(+0.54%)と3日続けて上げ、10月8日の朝の水準を取り戻した。金の連動先物も$4,198.2と、10月4日以降の朝の最高を付けた。
BTCの連動先物は$83,475(+0.54%)で、昨日この欄で観測点に挙げた10月8日の朝の$83,258.0を取り戻した。3日続けての上げになる。
金の連動先物は$4,198.2(+0.16%)で、10月4日以降の朝で最も高く、4,200ドルまで1.8ドルの位置にいる。
BTCの先行きの変動率の指数(BVIV)の連動先物も+1.11%の39.471と2日続けて上げたが、9日の朝の39.692には届かなかった。
今朝の主題は、BTCが値を戻すあいだも、金とBVIVという二つの保険が手放されていないことだ。
昨日の朝は観測点に、BTCが8日の朝の$83,258.0を回復するか、金が10日の朝の$4,192.7を上に抜けるか、BVIVが40台に乗るかを挙げた。答えは、前の二つが抜け、BVIVは届かなかった。値段が戻る局面では、下げに備えて買われた保険は外されるのがふつうだ。今朝はそうなっていない。BTCが3日で1,810ドル戻した同じ期間に、金は10月4日以降の朝の最高を更新し、BVIVは2日続けて積み増された。ドルの側も強く、EUR/USDは1.1195と同じ期間の朝の最安に下げている。今日12日(月)は東京がスポーツの日で休み、米国は株式市場が開いて債券市場が休む。米国の9月の消費者物価指数は2日後の14日に出る。
【朝の12指標】
基準は2026年10月12日06:35 JST。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、括弧内は日曜の朝から月曜の朝までの24時間比(前日終値比ではない)。Coinbase・株価指数・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した10月9日の値、11の米10年金利は米財務省が10月9日分として公表した利回りで、週末を挟んでどちらも新しい公表がない。
1|BTC
$83,475(+0.54%)
10月9日の朝の$81,665から3日続けて上げ、10月7日の朝の$85,609以来の高さに戻った。ただ上げ幅は、ETH・Coinbase・主要アルトコイン20の中央値をいずれも下回った。
2|ETH
$2,526.7(+0.75%)
2日続けて2,500ドルの上で朝を迎えた。10月8日の朝の$2,567.7以来の高さで、上げ幅はBTCの1.4倍。
3|Coinbase(COIN 連動先物)
$182.46(+0.71%)
9日の朝の$173.27から3日続けて上げ、10月7日の朝の$186.51以来の高さにいる。米国の現物株は金曜の引けから取引がなく、この値は週末のBTCの戻りに沿って付いた先物の値段だ。
4|S&P 500 連動先物
7,820.3(+0.10%)
10月4日以降の朝で最も高かった7日の7,823.9まで、あと3.6。週末の24時間としては、昨日の-0.01%より少し前に出た。
5|米テック100 連動先物
30,959(+0.16%)
8日の朝の31,164以来の高さ。後段の補助シグナルで見るAI関連の個別株の先物15銘柄も、24時間で-0.56%〜+0.44%の内に収まっている。
6|日経225 連動先物
68,897(-0.02%)
昨日の朝の68,909からほぼ動いていない。伝統的な市場に連動する先物のなかで、この24時間に下げたのはこれとEUR/USDだけだった。東京の市場は今日がスポーツの日で休み、現物の答え合わせは13日(火)になる。
7|EUR/USD
1.1195(-0.10%)
10月4日以降の朝で最も低い。それまでの最安だった8日の朝の1.1199を下回り、1.12の下に入った。ドルがユーロに対して強くなった24時間に、ドル建ての金が上げている。
8|USD/JPY
158.255円(10月9日・ECB 参照レートから算出)
金曜の値のまま。ECBの次の参照レートは今日12日の公表になる。日米の10年金利差は2.151%ポイント(米国10月9日の5.24%と日本10月8日の3.089%)。
9|金
$4,198.2(+0.16%)
10月4日以降の朝で最も高い。8日の朝の$4,115.1から4日で83.1ドル上げ、昨日この欄で挙げた10日の朝の$4,192.7を上に抜けた。BTCが戻った週末に、金も手放されずに上げている。
10|WTI 原油
$91.156(+0.32%)
昨日の-0.31%をほぼそのまま取り戻し、91ドル台に戻した。12の外のブレント原油連動先物は$102.48(+0.53%)で、100ドルの上を保っている。
11|米10年金利
5.24%(10月9日)
金曜に公表された値のまま。10月5日の5.31%から8日の5.22%まで下げ、9日に2bp戻した。bpは金利の変化の単位で、1bpは0.01%ポイント。今日12日は米国の債券市場が休むため、次の新しい値は13日分になる。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
39.471(+1.11%)
BTCのオプション価格から算出される、先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。10月4日以降の朝では、9日の39.692に次ぐ2番目の高さだ。BTCが3日続けて上げたうち、BVIVが下げたのは10日の朝の-4.17%だけで、昨日と今朝は値段と一緒に上げた。
【主要アルトコイン20】
20銘柄中 15上昇・5下落・0横ばい|中央値 +0.62%|BTC より強い 10銘柄・ETH より強い 9銘柄
1.BNB $751.47(+0.14%)
2.XRP $1.40(-0.14%)
3.SOL $110.52(+0.25%)
4.TRX $0.3299(-0.23%)
5.ZEC $1,256(+2.70%)
6.HYPE $85.80(+0.54%)
7.DOGE $0.0866(+0.70%)
8.XMR $539.54(+2.24%)
9.LINK $13.26(+1.45%)
10.ADA $0.2522(-0.28%)
11.XLM $0.2023(+2.62%)
12.NEAR $5.69(+6.70%)
13.BCH $284.98(+1.47%)
14.LTC $64.20(+0.43%)
15.CC $0.1248(+4.57%)
16.UNI $7.66(+0.14%)
17.AVAX $10.84(+3.68%)
18.SUI $1.12(-0.26%)
19.GRAM $1.45(-0.87%)
20.HBAR $0.0935(+1.07%)
20銘柄のうち15銘柄が上げ、中央値は+0.62%とBTCの+0.54%をわずかに上回った。2%を超えて上げたのは、リストの前半10銘柄ではZECとXMRの2本、後半10銘柄ではNEAR・CC・AVAX・XLMの4本で、週末の上げはリストの後半の側に厚く出ている。
🛰️ 補助シグナル
12指標本体の置き換えではなく、補助として2枠を置く。個別株の値はHyperliquidの連動先物の24時間比(日本時間10月12日06:43ごろの取得)で、前営業日の終値ではない。
Private Markets・RWA:Blackstone 連動先物 -0.14%、Robinhood 連動先物 +0.61%(Coinbaseは12指標の3番に置いた+0.71%)。どれも1%に届かず、週末の動意は乏しい。上げたのは暗号資産の売買に近い2社で、未公開市場の運用会社であるBlackstoneは小さく下げた。
AI Capital Cycle:15銘柄のうち12銘柄が上げ、幅は-0.56%(ServiceNow)〜+0.44%(Palantir)。NVIDIAは+0.31%、半導体製造装置のApplied Materialsは-0.40%、Marvellは-0.43%。昨日に続いて、週末のAI関連は値幅そのものが小さい。
【12指標の読み方】
第一に、BTCは8日の水準を取り戻したが、戻りの先頭にはいない。
3日続けての上げで$83,475まで戻した。それでも今朝の上げ幅はBTC +0.54%に対して、ETH +0.75%、Coinbase +0.71%、主要アルトコイン20の中央値+0.62%。週末の戻りは、BTCの周辺のほうが強く出ている。
第二に、二つの保険が同時に積み上がった。
金は10月4日以降の朝の最高、BVIVは同じ期間で2番目の高さ。値段が戻っても下げへの備えを外さない買い手が、暗号資産のオプション市場とドル建ての金の両方にいる。
第三に、ドルは弱くなっていない。
EUR/USDは1.1195と同じ期間の朝の最安で、金の上げはユーロに対するドル安に支えられたものではない。ドルが強い24時間に、金とBTCがそろって上げている。
第四に、答えの出る順番が決まっている。
今夜、米国は株式市場が開き、債券市場は休む。東京も休みだ。13日(火)に東京の現物と米国債の新しい値がそろい、14日に米国の9月の消費者物価指数が出る。週末に積まれた保険の値段が正しかったかは、この順に確かめられる。
【先行指標 Watch】
① BTC $83,475。10月7日の朝の$85,609へ向かうか、8日の朝の$83,258.0を再び割り込むか。
② BVIV 39.471。9日の朝の39.692を上に抜け、40台に乗せるか。値段が上げる日にもBVIVが積み増される形が続くかを見る。
③ 金 $4,198.2。4,200ドルの上で朝を迎えるか。
④ EUR/USD 1.1195。10月4日以降の朝の幅1.1195〜1.1265の下限で、1.12の下に定着するか。
⑤ 10月14日(日本時間21時30分)の米国の9月の消費者物価指数。8月は前月比0.4%、前年比3.4%だった。米10年5.24%と、BVIVがその前後でどう動くか。
⑥ 日経225 連動先物68,897。13日(火)の東京の現物がどこから付くか。
⑦ 日本の10年3.089%と日米10年差2.151%ポイント。14日の5年利付国債の入札に厚い需要が付くか。
今日の結論
日曜の朝から月曜の朝までの24時間、BTCは10月8日の水準を取り戻し、金は10月4日以降の朝の最高を付けた。ふつうなら外されるはずの保険は、外されていない。BVIVは2日続けて積み増され、ドルもユーロに対して強いままだ。値段は戻り、市場は戻りを信じ切っていない。
その答えは今週の半ばに出る。確認先は、10月14日の米労働統計局の9月の消費者物価指数と、その前後のBVIVと金の値である。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(10月5日 10年5.31%・10月8日 5.22%・10月9日 5.24%)home.treasury.gov
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出)European Central Bank
財務省「国債金利情報」(10月8日 10年3.089%)財務省
財務省「入札カレンダー:令和8年10月」(10月14日 5年利付国債)財務省
内閣府「国民の祝日について」(令和8年のスポーツの日は10月12日)内閣府ホームページ- SIFMA「Holiday Schedule」(2026年10月12日 Columbus Day の米国債券市場)SIFMA
米労働統計局「Release Schedule for October 2026」(10月14日 9月の消費者物価指数)Bureau of Labor Statistics- 米労働統計局「Consumer Price Index — August 2026」(前月比0.4%・前年比3.4%) https://www.bls.gov/news.release/cpi.nr0.htm
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
🔗 この記事 https://livemakers.com/ja/articles/mkt12-morning-20261012-c85e0220
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