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SNAPSHOT 2026-10-12 05:03 JST

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📡 Signal|CLARITY は9月送り、ブランチ司法長官は50対49——上院が休会前に埋めたのは立法ではなく執行の器だ

上院は休会前の会期で CLARITY を9月へ送り、司法長官人事だけを50対49で通した。米国で暗号資産に線を引いているのは、いまも条文ではなく司法省の訴追方針だ。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|CLARITY は9月送り、ブランチ司法長官は50対49——上院が休会前に埋めたのは立法ではなく執行の器だ

米上院は8月8日未明、トッド・ブランチ氏を司法長官に承認した。賛成50、反対49。同じ休会前の会期で、暗号資産の市場構造法案 CLARITY は本会議の採決に届かず、9月へ送られている。上院が最後に片付けたのは、法律ではなく人事だった。

Roll Call: Todd Blanche confirmed by Senate as attorney general(50-49/コリンズ・マコウスキー反対/マコネル欠席)Roll Call

順序のほうが、人選より効く。米国で暗号資産の取り扱いに線を引いているのは、いまも議会が通した条文ではなく司法省の訴追方針だ。その現行方針を書いた本人が、代行ではなく正規の長官として席に固定された。立法が止まり、執行の器だけが先に埋まる——今週の米政策はその形で終わっている。

何が通り、何が通らず、それが暗号資産の規則にどう効くのかを順に見る。

50対49の内訳

採決は米東部時間8月8日午前4時31分、日本時間では同日17時31分に締められた。反対49の内訳は、民主党の全員に共和党のスーザン・コリンズ(メーン州)とリサ・マコウスキー(アラスカ州)が加わった数だ。ミッチ・マコネル(ケンタッキー州)は入院後で欠席し、投票総数は99になった。共和党から3人目が離れていれば、承認は成立していない。

コリンズは「ブランチ氏は有能な弁護士だと思うが、司法省はますます政治的になっている」とし、「ブランチ氏は同省の独立性をさらに損なういくつかの行動を取ってきた」と述べた。マコウスキーは「同省の政治化——武器化とさえ言える——はこの政権で始まったわけではないが、この政権下で加速した」とし、「この国に必要なのは、この政権の最悪の衝動を抑える司法長官だ」とした。

ビル・キャシディ(ルイジアナ州)は金曜朝の本会議演説で賛成の意向を示し、そのとおり投票している。1票差はここで確定した。

なお票数と反対者の内訳は、上院の公式一次ソース未確認のまま、複数報道(Roll Call・ABC News・CBS News・共同通信)が一致した内容による。

止めたのは反対票ではなく、時間の割り当てだった

CLARITY(Digital Asset Market Clarity Act)は、同じ会期で本会議の採決に入れなかった。否決されたのではない。討論時間を区切る合意が成立せず、採決の順番が回ってこなかった。上院多数党院内総務のジョン・スーンは、民主党が採決に応じない構えだったと述べたうえで、法案提出者と調整しており「復帰したらまずこれを進める」としている。

上院の復帰は9月14日。討論終結動議の提出時期次第で、最短の採決は9月15〜16日になる。

ここに構造が出ている。人事は単純多数で通る。法案は、多数を持っていても討論を終わらせる手続きの合意が要る。同じ会期に同じ院で結果が割れた理由は、支持の多寡ではなく、必要な同意の種類が違ったことだ。

線を引いているのは、いまも方針文書だ

ブランチ氏は2025年4月7日、司法副長官として4ページの覚書「Ending Regulation by Prosecution(訴追による規制を終わらせる)」に署名している。司法省は「デジタル資産の規制当局ではない」と明記し、規制の枠組みを訴追で上塗りする執行はしないとした。2022年に設置された National Cryptocurrency Enforcement Team(NCET)は、この覚書で解散している。

覚書は、無登録送金業(18 U.S.C. §1960)・銀行秘密法・証券や商品の登録義務違反について、登録義務を認識したうえで意図的に違反した証拠がない限り訴追しない、とした。優先するのは横領、資金の流用、詐欺、ハッキング、そしてカルテルやテロ組織による利用だとしている。

重要なのは、これが法律ではなく方針文書だという点だ。効き方は個別の事件で決まる。Tornado Cash 開発者 Roman Storm の事件では、この覚書を理由に18 U.S.C. §1960(b)(1)(B) の訴因が取り下げられた一方、(b)(1)(C) は残り、訴追そのものは続いた。同じ一つの覚書が、片方の訴因を落として片方を残している。

線は動く。動かしているのは議会ではなく司法省だ。

9月に見るもの

・上院復帰後、CLARITY の討論終結動議がいつ提出されるか(最短で9月15〜16日の採決)
・2025年4月の覚書が、新長官の下で更新されるか、撤回されるか、そのまま置かれるか
・Storm 事件をはじめ既往案件で、覚書の適用範囲が司法省側からどう主張されるか

議会が条文で線を引くまで、線は方針文書のままだ。方針文書は、書いた人が替われば替わる。今回替わらなかったこと自体が、9月までの前提になる。

🔗 一次ソース

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