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📡 Signal|Solana のステーブルコイン保有アドレス、1,400万超で最高
Solana のステーブルコイン保有アドレスが1,401万件で最高に。7〜9月期の増加数は BNB Chain が突出し、Solana は Tron・Ethereum と同じ帯。数える単位をそろえて読む。
Solana 上でステーブルコインを保有するアドレスの数が、10月4日までの1週間で1,401万8,082件に達し、過去最高を更新した。Blockworks の集計で、2024年後半の400万件弱から、2年足らずで3.5倍を超えた。Solana の公式 X が10月7日、このグラフを引いて伝えた。
同じ日には、データ会社 CryptoRank が7〜9月期の主要チェーン別の増加数をまとめ、BNB Chain は保有者の数で「3億」という数字を掲げた。数え方の違う数字が一日で並んだ。チェーン間の比較に使う前に、何を数えた数字なのかをそろえておく必要がある。
1,400万はアドレスの数
Blockworks のグラフの定義は「Solana でステーブルコインを保有しているアドレスの数」だ。週ごとの値で、最新の9月28日〜10月4日の週が1,401万8,082件。グラフの起点の2024年後半は400万件をわずかに下回り、2025年秋に800万件前後、2026年3月ごろに1,000万件を超えた。増え方は2026年の春以降に速くなっている。
アドレスは人の数と一致しない。一人が複数のウォレットを持つこともあれば、取引所が多数の顧客の分を一つのアドレスでまとめて持つこともある。Solana は手数料が安く、アドレスを新しく作る負担が小さい。保有アドレスの数は、ステーブルコインを持つ場所がどこまで広がったかを見る指標で、利用者の人数とは分けて読む。
それでも、2年足らずで3.5倍を超える伸びは、ステーブルコインの受け渡しがアプリや決済の裏側で日常的に起きるようになったことを映す。保有アドレスが増えるのは、送金を受けた側がステーブルコインを持ったまま残す場面が増えているということでもある。
7〜9月期の増加数で並べると
CryptoRank が10月7日に出したグラフでは、7〜9月期のステーブルコイン保有者の増加数は次のとおりだった。
- BNB Chain: +1,300万
- Celo: +260万
- Tron: +220万
- Solana: +210万
- Ethereum: +190万
- Base: +160万
- Arbitrum: +110万
増加数では BNB Chain が他を大きく引き離し、Solana は Tron、Ethereum と同じ200万前後の帯にいる。Solana の記録は、主要チェーンがそろって保有者を増やしている流れの中にある。
「3億」は何の合計か
BNB Chain の公式 X は同じ日、CryptoRank の投稿を引用して「BNB Chain のステーブルコイン保有者は3億」と書き、国にたとえれば世界で4番目の人口だとした。一方、引用元の CryptoRank の投稿は、見出しを「ステーブルコイン保有者の合計が3億に達した」としている。3億が BNB Chain 単独の数字なのか、全ネットワークの合計なのかは、二つの投稿で読み方が分かれる。
CryptoRank は同じ投稿で、9月末までに BNB Chain が保有者の総数で最大のネットワークになったとも書いている。どちらの読み方をとっても、BNB Chain が保有者の数で先頭にいることは変わらない。ただし「3億人」を人口と並べる比較は、アドレスの数を人の数として扱っている点で、Solana の1,400万と同じ注意が要る。
チェーン間で保有者を比べるときは、集計した会社 (Blockworks か CryptoRank か)、数えた単位 (アドレスか推計の利用者か)、対象の銘柄 (全ステーブルコインか USDT など一部か) の三つをそろえないと、数字は並べられない。
次に見るもの
確認先は二つある。一つは Blockworks の Solana のステーブルコイン保有者のグラフで、週ごとの値が1,400万件の上で伸び続けるか。春以降の速い伸びが続くなら、年末までに次の節目が見えてくる。もう一つは CryptoRank の10〜12月期の集計で、チェーン別の増加数の順位が変わるかどうかだ。
保有アドレスの数と並べて見たいのは、各チェーンに置かれたステーブルコインの残高 (発行残高) だ。アドレスが増えても1件あたりの残高が小さいままなら、広がっているのは少額の決済の網で、大口の資金の置き場ではない。数と量の両方がそろって伸びたとき、そのチェーンは決済の基盤として一段上がったと言える。
ことば
- ステーブルコイン — 米ドルなどの法定通貨と1対1の価値を保つよう設計された暗号資産。USDT や USDC が代表例で、ブロックチェーン上の送金や決済、取引の待機資金に使われる。
- アドレス — ブロックチェーン上で資産を受け取り、保管するための識別子。一人が複数持つことも、取引所が多数の顧客の分をまとめて持つこともあるため、人数とは一致しない。
- 発行残高 — あるチェーンの上で流通しているステーブルコインの総額。保有アドレスの数が「どれだけ広く持たれているか」を示すのに対し、こちらは「どれだけの金額が置かれているか」を示す。
🔗 一次ソース
- Solana 公式 X の投稿 (2026年10月7日) — Blockworks のグラフ「Solana: Stablecoin Holders」(ステーブルコインを保有するアドレスの数・週次)、9月28日〜10月4日の週の1,401万8,082件と2024年後半の起点の値 (400万件弱) を確認
- CryptoRank 公式 X の投稿 (2026年10月7日) — 「Total Stablecoin Holders Reach 300M」の見出し、7〜9月期のチェーン別増加数のグラフ、9月末に BNB Chain が最大のネットワークになったとする記述を確認
- BNB Chain 公式 X の投稿 (2026年10月7日) — 「300,000,000 stablecoin holders on BNB Chain」と7〜9月期の1,300万増の記述を確認