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📡 Signal|デル夫妻、米国の子ども2,500万人のトランプ口座に250ドルずつ
デル夫妻が約束した米国の子ども2,500万人への250ドルの寄付が、政府の子ども向け投資口座「トランプ口座」へ入る段階に来た。
デル・テクノロジーズ創業者のマイケル・デル氏は10月8日 (米国時間)、自身の X で「明日までに、2,500万人の米国の子どもの口座に、私たちからの250ドルの贈与が入る」と書いた。総額は62億5,000万ドル。2025年12月に妻のスーザン氏とホワイトハウスで約束した寄付の実行で、受け皿は政府が子ども全員に用意した投資口座「トランプ口座」だ。
政府が口座という器を配り、民間の資本が中身を入れる。子どもの資産形成が、補助金でも預金でもなく、株価指数に連動する長期の投資口座として設計された。約束から実行までの10か月で何が固まり、何がまだ公式に確かめられていないのかを整理する。
誰に250ドルが入るのか
対象の条件は、約束の時点と今とで変わっている。2025年12月2日のホワイトハウスの発表では、対象は「10歳以下で、世帯所得の中央値が15万ドル未満の郵便番号の地域に住む、最初の2,500万人の子ども」だった。
一方、寄付の受け付けを案内する非営利団体 Invest America の現在のページは、対象を2016〜2024年生まれ、家族所得の中央値がおよそ11万8,000ドル以下の郵便番号の地域としている。判定は国勢調査局の統計 (2020〜2024年の米国コミュニティ調査) による郵便番号単位で、個々の家庭の所得は見ない。2025年以降に生まれた子どもは、後で触れる連邦の1,000ドルを受け取るため、デル夫妻の250ドルはその手前の世代に向けられている。
入金の時期も、公的な確認はまだない。デル氏は「明日までに」と書き、Invest America は10月9日 (金) の終わりまでに入る見込みとしているが、財務省とホワイトハウスは10月9日朝の時点で入金の完了を発表していない。
トランプ口座という器
トランプ口座は2025年の税制・歳出法で作られた子ども向けの口座だ。10月7日のホワイトハウスの発表によると、社会保障番号を持つ18歳未満の米国の子ども全員に口座があり、その数は7,000万近い。2025〜2028年に生まれた子どもには、連邦政府が1度だけ1,000ドルを入れる。家族や知人は年5,000ドルまで入金でき、勤務先も年2,500ドルまで (5,000ドルの枠の内数) 拠出できる。
運用先は法律で、米国株全体に広く投資する指数ファンドに限られ、年間の手数料は0.10% が上限だ。原則として18歳になるまで引き出せない。拠出の受け付けは2026年7月4日に始まった。
ホワイトハウスは10月7日時点で45億ドルを超える入金があったとし、内訳を連邦の1,000ドルが約13億ドル、家族や知人の拠出が6億ドル超、慈善の寄付が26億ドルとしている。慈善の寄付は、すでに連邦の初期資金の2倍にあたる。
複利の時間を、生まれた時点で配る
250ドルは1人分としては小さい。この仕組みの効き目は金額より時間にある。お金は、18歳まで引き出せず株価指数に連動する口座へ、子どもが1歳から10歳前後のうちに入る。デル氏が「何十年も複利で増える」と書いたのは、この設計のことだ。
財政と通貨の基盤が問い直される局面で、国は現金を配るのではなく、米国株の持ち分を子どもの名義で持たせる器を作った。そこへ民間の富が流れ込む。家計の資産形成を国家と民間資本が一緒に設計する、という形がこの口座の新しさだ。裏を返せば、子どもの資産は米国株の長期の値動きに結びつく。分散の範囲は米国の株式に限られる。
次に見るもの
確認先は2つある。1つは財務省の報道発表とホワイトハウスの発表で、デル夫妻の250ドルの入金完了と、実際に入った人数が公式に示されるかどうかだ。もう1つは財務省の最終規則で、Invest America も最終規則がまだ出ていないと注記している。寄付の受け取りに口座の請求 (保護者による手続き) が要るのかどうかも、その規則と各口座の画面で確かめられる。
ことば
- トランプ口座 — 2025年の法律で作られた、米国の子ども向けの投資口座。18歳になるまで原則引き出せず、運用先は米国株の指数ファンドに限られる。政府・家族・勤務先・慈善団体が入金できる。
- 指数ファンド — 株価指数と同じ値動きを目指して、指数に含まれる銘柄をまとめて持つ投資信託。個別の銘柄を選ばないため手数料が低く、トランプ口座は手数料0.10% 以下に限っている。
- Invest America — トランプ口座の普及を進める米国の非営利団体。デル夫妻の250ドルの対象条件や入金の時期を案内している。
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