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📡 Signal|Pi Network、Pi の補完役としてステーブルコインの導入を検討
Pi Network がステーブルコインの考え方を公表した。Pi を主役に据えたまま、外部のステーブルコイン OUSD との提携を軸に補完的な役割を持たせる。
Pi Network は10月8日付の公式ブログで、ステーブルコインをエコシステムにどう取り入れるかの考え方を公表し、10月9日に Pi Core Team の公式 X で告知した。Pi をネットワークの主たる暗号資産に据えたまま、ステーブルコインには「Pi とは異なる、補完的な役割」を持たせるという。
価格が動く自前のトークンと、ドルに連動するトークンを、1つの経済圏の中でどう棲み分けるか。各チェーンが同じ問いに別々の答えを出し始めている。Pi の答えは、外部のステーブルコイン OUSD との提携を軸に据えることだった。ただし、公表されたのは原則で、仕組みと時期はまだ無い。
公表されたのは原則の段階
ブログは、現在の焦点を「将来の統合を導く原則を確立すること」と書く。導入は意図的に慎重に設計し、法令順守も重要な考慮点になるとした。「ステーブルコインを加えるだけで、Pi を自然に補完するとは限らない」という一文もある。
用途として挙げたのは、価格の安定が必要な場面だ。参加者を受け入れる入口を増やすことや、これまで外部のインフラに頼っていた取引を経済圏の中で担えるようにすることを、ステーブルコインの役割として示した。
書かれていないことも多い。Pi Network が自らステーブルコインを発行するという記述は無い。どのチェーンで使うのか、いつ始めるのか、報酬の仕組みはどうなるのかも示されていない。ブログは、さらなる情報を待ってほしいと結んでいる。
OUSD を選んだ理由
ブログは OUSD を、200社を超える企業のコンソーシアムが共同で統治し、規模を問わず無料で発行・償還でき、準備金から得る収益の大半を流通させるパートナーに還元する設計だと説明する。Pi は OUSD との提携のもとで、Pioneer (Pi の利用者) 向けの報酬プログラムや、エコシステム全体での用途を探るとした。
選んだ理由は、ステーブルコインの価値が「それを作り、使う人と事業者のもとに残る」という考え方が合うからだという。準備金の利回りが発行体に集まる USDT や USDC の型とは、収益の行き先が違う。
3つのチェーン、3つの答え
自前のトークンを持つチェーンがステーブルコインを取り込む方法は、少なくとも3つに分かれてきた。
- 発行会社を置かない — Polkadot は10月8日、トークン保有者の投票で dotUSD を稼働させた (第1段階の裏付けは USDT)
- 発行会社を選ぶ — Hyperliquid は2025年、バリデータの投票で USDH の発行会社を選んだ
- 外部のコインと組む — Pi は、企業連合が統治する OUSD との提携を軸に据えた
Bitcoin や Ethereum は自前のステーブルコインを持たず、外部の発行体のコインが上に乗る形で広がってきた。Pi が選んだのはこれに近い形で、自前で発行と準備金を抱えない分、Pi の役割と競合させずに済む。代わりに、ステーブルコイン側の統治と収益の配分は、Pi の外にある OUSD のコンソーシアムが決める。
次に見るもの
確認先は Pi Network の公式ブログと Pi Core Team の X だ。ブログは続報を予告しており、次の告知で、OUSD をどのチェーンで、どの用途から使い始めるのか、Pioneer 向けの報酬プログラムの中身が示されるかを見る。時期と仕組みが出るまでは、今回の発表は方針の段階にとどまる。
ことば
- ステーブルコイン — 米ドルなどの法定通貨と価値が連動するよう設計された暗号資産。価格が大きく動くトークンの経済圏で、支払いや価格の基準に使われる。
- OUSD (Open USD) — Pi のブログによれば、200社超の企業連合が共同で統治するドル建てステーブルコイン。準備金の収益の大半を、流通を担うパートナーに還元する設計とされる。
- Pioneer — Pi Network の利用者の呼び名。スマートフォンのアプリでマイニングに参加する。Pi はステーブルコインを、この利用者の参加を広げる手段の1つと位置づけた。
🔗 一次ソース

