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📡 Signal|SEC、投資顧問向け全国セミナーで暗号資産を議題に

SEC の11月19日の投資顧問向けセミナーで、暗号資産が最新論点の1つとして議題に入り、暗号資産タスクフォースの首席法律顧問が登壇する。検査の重点項目からは外れ、保管の規則案で戻ってきた。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|SEC、投資顧問向け全国セミナーで暗号資産を議題に

米証券取引委員会 (SEC) が11月19日にオンラインで開く投資顧問・投資会社向けの全国コンプライアンス・セミナーで、暗号資産が議題の 1 つに入った。最後のパネル「最新の論点のブリーフィング」に、SEC の暗号資産タスクフォースの首席法律顧問 Taylor Lindman 氏が登壇する。

10月9日に「SEC がセミナーに暗号資産を追加した」と報じられ、本サイトも速報 (SEC、投資顧問向けセミナーに暗号資産を追加) で伝えた。ただ、SEC の議題ページを確かめると、暗号資産は10月6日にセミナーが告知された時点から議題に載っている。ニュースは追加の有無よりも、その置かれ方にある。SEC は今年度の検査の重点項目から暗号資産の独立した節を外す一方で、10月1日には投資顧問がどう暗号資産を保管できるかの規則案を出した。検査官が暗号資産を「監視する対象」から「規則に沿って扱う資産」として説明する場が、来月のセミナーになる。

議題ページに書かれていること

セミナーは米東部時間の11月19日午前8時半から午後5時半まで、SEC のサイトでの中継だけで開かれ、事前登録は要らない。冒頭のあいさつはアトキンス委員長が行う。主催は検査局と投資運用局で、執行局の資産運用部門も加わる。

午前から午後にかけて、情報セキュリティ、利益相反、私募ファンド、登録投資会社、コンプライアンス体制の 5 つのパネルが続く。暗号資産が出てくるのは、午後4時15分からの第 6 パネル「最新の論点のブリーフィング」だ。このパネルの論点は 5 つ並んでいる。

  • 暗号資産 (Crypto assets)
  • 超知能 (Super Intelligence)
  • インターネット投資顧問
  • TAMP (投資顧問向けの運用委託プラットフォーム)
  • マーケティング

登壇者は8人で、司会は検査局シカゴ地域事務所の Louis Gracia 副局長。暗号資産タスクフォースの Lindman 氏のほか、SEC の「最高超知能責任者」Valarie Szczepanik 氏も名を連ねる。暗号資産は、AI と並ぶ「いま検査で問われている論点」の 1 つとして、ほかの論点と同じ枠で扱われる。

検査の重点から外れ、規則案で戻ってきた

置かれ方の変化は、SEC 検査局が毎年出す検査の重点項目で見える。2025年度版には「暗号資産」という独立した節があり、暗号資産の勧誘・助言・売買や、ビットコインやイーサの現物 ETP をめぐる行為基準を検査で見ると書いていた。2026年度版には暗号資産という語が 1 度も出てこない。近いのは「新しい金融技術」の節で、自動化された投資ツールや AI、取引アルゴリズムを挙げている。

暗号資産は検査の議題から消えたわけではない。10月1日、SEC は投資顧問と規制下のファンドが暗号資産を保管するための枠組みの規則案を出した。一定の条件のもとでの自己保管と、州の信託会社を保管先として使うことを認める内容で、アトキンス委員長は「これまで存在しなかった、規則に沿った道筋を投資顧問とファンドに与える」と述べている。意見募集は、規則案が官報 (Federal Register) に載ってから60日間だ。

検査の重点の一覧から暗号資産が外れ、同じ年に保管の規則案が出て、検査官向けの説明の場に暗号資産タスクフォースの法律顧問が座る。規則の側で道筋が整えば、検査が見るのは「暗号資産を扱っているか」ではなく「規則どおりに扱っているか」に移る。来月のブリーフィングは、その移り目にある投資顧問へのまとまった説明の場になる。

タスクフォースの体制

暗号資産タスクフォースを率いてきたピアース委員は、10月2日付で退任した (ピアース委員が退任、SEC は委員2人体制に)。SEC のタスクフォースのページも、ピアース氏が退任前に指名されて率いていたと過去形で書いている。その中で、タスクフォースの首席法律顧問が投資顧問向けの公式の場に出ることになる。

次に見るもの

確認できる次の一点は2つある。まず、10月1日の保管の規則案が官報に載る日付で、そこから60日の意見募集の締め切りが決まる。次に、11月19日の第 6 パネルの中継だ。Lindman 氏が規則案の自己保管と州の信託会社の扱いにどこまで踏み込むかで、投資顧問が年明けの検査で何を問われるかが見えてくる。

ことば

  • 検査の重点項目 — SEC 検査局が毎年度の初めに公表する、その年の検査で重点的に見る分野の一覧。登録業者にとっては、どこを準備すべきかを示す実務上の指針になる。
  • 適格カストディアン — 投資顧問が顧客資産を預ける先として SEC の規則が認める保管機関。銀行やブローカー・ディーラーが典型で、暗号資産で州の信託会社や自己保管をどう扱うかが今回の規則案の焦点だ。
  • 暗号資産タスクフォース — SEC が2025年に設けた、暗号資産の規制の枠組みづくりを担う作業部会。登録の道筋や保管、取引のルールについて業界との対話を進めてきた。

🔗 一次ソース

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