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📡 Signal|Circle の USDC、市場拡大の 1 年で25億ドルの純減

Circle の公表データで USDC は1年に発行3,463億ドル・償還3,488億ドル、25.1億ドルの純減。市場全体と USDT が増える中で比率は23.5%へ。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Circle の USDC、市場拡大の 1 年で25億ドルの純減

Circle が自社サイトで公表している10月8日時点のデータで、ステーブルコイン USDC の流通量は730.4億ドルだった。直近 7 日の発行97.0億ドルに対して償還は105.1億ドルで、差し引き8.1億ドルの純減。365 日では発行3,463.0億ドル・償還3,488.1億ドルで、25.1億ドルの純減になる。

同じ 1 年で、ステーブルコイン市場全体は拡大している。DefiLlama の集計では、全体の流通量は1年前の3,031.8億ドルから3,110.5億ドルへ78.7億ドル増え、最大の USDT も51.7億ドル増えた。市場が広がる中で USDC だけが残高を減らし、全体に占める比率は24.7%から23.5%へ下がった。

本サイトの速報 (Circle、USDC流通量が過去1年で25億ドル減少) の続報として、報道の数字を Circle の公表データと独立した集計で確かめ、その数字が何を言っていて、何を言っていないかを整理する。

報道の 3 つの数字は、Circle の公表値と一致する

Cointelegraph が10月11日に伝えた「1 週間で8億ドル減」「償還105億ドル・発行97億ドル」「1 年で25億ドル減」は、Circle の透明性ページ (transparency) に載る数字そのものだった。ページの数字には「10月8日時点」と明記されている。報道は日曜に出たが、対象は10月8日までの 7 日間と 365 日間で、投稿日までの 1 週間ではない。

直近 30 日で見ても、発行412.8億ドルに対し償還426.2億ドルで、13.4億ドルの純減だった。週・月・年のどの窓でも償還が発行を上回っている。

3,463億ドル発行して、25億ドル減る

数字の大きさの比べ方に注意がいる。365 日の発行額3,463.0億ドルは、いまの流通量の約 4.7 倍にあたる。1 年のあいだに、残高の何倍もの USDC が刷られては戻されてきたことになる。

25.1億ドルの純減は、その流れ全体から見れば 1% に満たない。USDC は取引所や決済の間を行き来する「通り道」として激しく使われ続けており、使われなくなったわけではない。減ったのは、その通り道に置かれたままの残高のほうだ。

それでも、方向ははっきりしている。発行と償還の両方が巨大なぶん、差し引きがマイナスで 1 年を閉じたことは、新しく USDC を持ちに来る需要より、手放してドルに戻す需要が 1 年を通して上回ったことを示す。

独立した集計では減り幅は小さい

DefiLlama はチェーン上のトークンの供給量を集計しており、Circle の発行・償還の記録とは数え方が違う。こちらで同じ 1 年 (2025年10月11日→2026年10月11日) を見ると、USDC は747.8億ドルから731.5億ドルへ16.3億ドルの減少で、Circle の25.1億ドルより小さい。10月8日時点の残高も、Circle の730.4億ドルに対し DefiLlama は738.5億ドルと開きがある。

方向はどちらも同じく減少だ。ただ、1 年ずっと減り続けたわけではない。DefiLlama の日次データでは、この 1 年の最低は1月31日の700.2億ドル、最高は3月18日の796.3億ドルで、年の前半に大きく戻したあと、春以降に再び細っている。「1 年で25億ドル減」は、この往復の起点と終点を結んだ数字だ。

Circle は今回の公表で、流通量の増減の理由を説明していない。USDT など他のステーブルコインへの乗り換えなのか、取引所や地域ごとの需要の偏りなのかは、この数字だけでは切り分けられない。

次に見るもの

確認できる次の一点は、Circle が11月4日 (日本時間同日22時) に発表する2026年第3四半期決算だ。USDC の期中の平均流通量と、準備金から得る利息収入がどう示されるかを見る。流通量の純減が利息収入にどこまで響いているかが、この会社にとっての USDC 減少の重さを測る材料になる。

それまでは、Circle の透明性ページで毎週更新される 7 日間の発行・償還を見ていけば足りる。償還超過が 30 日・365 日の窓でも続くか、それとも 7 日の窓で発行超過に戻るかで、今回の数字が一時的な揺れか傾向かが見えてくる。

ことば

  • 発行と償還 — ステーブルコインの発行体が、ドルを受け取って新しくトークンを作るのが発行、トークンを受け取ってドルを返すのが償還。両者の差が流通量の増減になる。
  • 透明性ページ (transparency) — Circle が USDC の流通量や発行・償還額、準備金の内訳を公開しているページ。今回の報道の数字はここに載る10月8日時点の値と一致した。
  • DefiLlama — 各チェーン上のトークン供給量などを集計して公開する独立のデータサイト。発行体の記録とは数え方が違うため、発行体の公表値と並べて確かめるのに使われる。

🔗 一次ソース

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