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📡 Signal|SEC の定足数規則改正、除斥時は委員1人で議決可能に
SEC が9月30日に定足数の規則を改め、他の委員が全員除斥された案件は残る1人で議決できるようにした。在任委員は2人だけで、どちらかが外れれば規則を単独で決められる。
米証券取引委員会 (SEC) は9月30日、委員会の定足数の規則を改め、ある案件で他の委員が全員除斥された場合には、残る委員1人だけで議決できるようにした。規則は10月2日に官報に載り、同日施行された。SEC の委員一覧 (10月3日更新) に載っている在任委員は、アトキンス委員長とウエダ委員の2人だけだ。
委員が2人しかいない今、どちらかが利害関係で案件から外れれば、もう1人が単独で規則を決められる。議会で暗号資産の市場構造法がまだ成立しないなか、SEC は規則づくりで暗号資産のルールを整えようとしており、その議決の土台が細くなった。報道は 14日朝の速報 で伝えた。
何が変わったのか
SEC の定足数は、1995年に定めた規則で3人とされてきた。在任委員が3人未満ならその人数が定足数になり、在任委員から除斥された委員を引いた数が2人なら、その案件は2人で議決できた。当時の SEC は、1人を定足数とする規定は必要ないと考えていた。
今回の改正は、この「除斥後の人数」に1人の場合を加えた。新しい条文は、在任委員の数から除斥された委員の数を引いた数が「2または1」の案件について、その人数を定足数とする。原則の3人は変わらない。在任委員が1人しかいない場合にその1人で定足数になる点は、旧規則にもすでにあった。新しく可能になったのは、2人以上が在任していて、ある案件で他の全員が除斥された時に、残る1人で決めることだ。
SEC は改正の目的を、規則づくりの柔軟性と確定性を高めるためと説明した。過去にも委員が3人未満になった時期があり、1人以上の委員が自ら除斥する場面もよくあるため、委員会が業務を続けられることが重要だという。改正は SEC の組織運営に関するもので実質的な規則ではないとして、パブリックコメントの手続きは経ていない。
暗号資産の文言はない
規則の本文には、暗号資産もデジタル資産も出てこない。「委員1人で暗号資産の規則を承認できる」という見方は、今の SEC の顔ぶれと議題に照らした報道側の読みだ。それでも、その読みには根拠がある。在任は2人で、SEC の暗号資産タスクフォースを率いてきたヘスター・ピアース氏の名前はすでに委員一覧にない。残る2人のどちらかが除斥されれば、暗号資産を含むどの規則も1人の判断で採択されうる。
定足数の規則は委員会の正当性の土台だ。5人の委員で構成される合議制の機関が、案件によっては1人で議決できるようになる。手続きとして適法でも、1人で決めた規則は、後に委員会の構成が変わった時に見直しの対象になりやすい。
撤回を求める請願
改正には異論も出ている。企業統治の情報サイト CorpGov.net のジェームズ・マクリッチー氏は9月30日付で、改正の撤回、少なくとも停止したうえでのパブリックコメントの手続きを SEC に請願した。請願は「1人の定足数は委員会ではない」と書き、どんな場合に「その他の理由で除斥される」のかを定め、開示するよう求めた。請願が例に挙げたのは株主提案の制度の見直しで、暗号資産には触れていない。
次に見るもの
確認先は SEC の公開会合の告知と、採択された規則の文書の署名欄だ。次に SEC が規則を採択する時、議決に加わった委員が1人かどうかがそこに表れる。マクリッチー氏の請願に SEC が応じるかどうかは、SEC の請願の一覧のページで追える。
ことば
- 定足数 — 合議制の機関が有効に議決するために出席が必要な最低の人数。SEC は大統領が指名し上院が承認する最大5人の委員で構成され、同じ政党の委員は3人までと決められている。
- 除斥 (recusal) — 利害関係のある委員が、特定の案件の審議と議決から外れること。委員が以前に関わった企業や案件が議題になった時などに行われる。
🔗 一次ソース
- SEC:Commission Quorum Requirement (最終規則・Release No. 34-106537・2026年9月30日・PDF)sec.gov
- SEC:規則のページ (発出日・施行日)sec.gov
米官報 Federal Register:Commission Quorum Requirement (2026年10月2日・91 FR 62654)Federal Register
米官報 Federal Register:1995年の定足数規則の制定Federal Register- SEC:委員の一覧 (10月3日更新)sec.gov
- SEC:マクリッチー氏の請願 (2026年9月30日・PDF)sec.gov
- Cointelegraph の X 投稿 (2026年10月13日)