SNAPSHOT
BTC/USD$83,645+0.9%
ETH/USD$2,512.10+0.9%
Coinbase(perp)$182.62+1.4%
S&P 500(perp)7,815.60+0.3%
米テック100(perp)30,658.00+0.7%
日経225(perp)68,235+1.2%
EUR/USD(perp)1.1214+0.3%
USD/JPY(perp)158.210+0.0%
Gold(perp)$4,169.10-0.3%
WTI(perp)$93.97+2.6%
米10年金利5.21%-0.6%
BTCボラティリティ(BVIV)40.10+3.4%
審査状態: auto_collectedソース: collected_liveas-of 12:03 JSTパケットID: alt20_2026101412トップの市場価格は Hyperliquid 上の先物(perp)価格です(米10年金利は米財務省)
SNAPSHOT 2026-10-14 12:03 JST

Signal

📡 Signal|Strive、年 15% 毎営業日配当の優先株 SATS で BTC 買い増しへ

Strive が 3,311 BTC を買い増し、保有は 3 万 2,773 BTC に。年率 15% を毎営業日払う永久優先株 SATS 500 万株の新規公開も発表した。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Strive、年 15% 毎営業日配当の優先株 SATS で BTC 買い増しへ

ビットコインを財務資産として保有する米上場企業 Strive (ナスダック: ASST) は10月13日、10月5日から9日にかけて 3,311 BTC を 1 BTC あたり約 8 万 4,500 ドル (手数料込み) で買い増したと米証券取引委員会 (SEC) への届出で開示した。保有は 10 月 9 日時点で 3 万 2,773 BTC になった。同じ日、年率 15% の固定配当を毎営業日払う新しい永久優先株「SATS」500 万株の新規公開も発表し、手取りの使い道にビットコインの取得を挙げた。

上場企業がビットコインを買う資金を、普通株の発行ではなく高配当の優先株で集める形が、もう一段広がる。Strive にとって SATS は、変動配当の優先株「SATA」に続く 2 本目の優先株で、配当の順位は SATA より後ろに置かれる。高い固定配当と毎日の支払いで、利回りを求める投資家の資金をビットコインに振り向ける設計だ。

SATS の条件、年 15% を毎営業日

SEC に出された目論見書の補足と発表によると、SATS の条件は次のとおりだ。

  • 配当: 1 株 100 ドルの額面 (stated amount) に対し年率 15.00% の累積配当。支払日は毎営業日で、初回は 11 月 9 日
  • 規模: 500 万株。Strive の投資家向け資料は「5 億ドルの想定元本」と書いている。売り出し価格はまだ決まっていない
  • 順位: 配当と清算の順位は SATA より下で、普通株より上
  • 配当の積み立て: 最初の 18 か月分の配当にあたる 1 株 22.50 ドルを現金などで別に確保する
  • 償還: 発行済みの SATS が当初の 25% を下回った場合や、一定の税務上の事由がある場合を除き、Strive は買い戻せない
  • 引受: バークレイズとカンター・フィッツジェラルドが共同主幹事。ナスダック・グローバル・マーケットに銘柄コード「SATS」で上場を申請している

清算時の優先額は 100 ドルを下限に、直近の売却価格や 10 日間の平均価格のうち最も高い値へ毎営業日更新される。市場で額面を上回って取引されれば、その分だけ投資家の取り分の上限も上がる仕組みだ。

500 万株がすべて額面で売れた場合、配当の負担は年 7,500 万ドルになる (編集部の計算)。

含み損の中で続く買い増し

目論見書の補足によると、Strive が 10 月 9 日時点で持つ 3 万 2,773 BTC の取得原価は合計 29 億ドル、時価は 27 億ドルだった。平均取得単価は 1 BTC あたり約 8 万 9,353 ドルで、今回の買い増しの平均 8 万 4,500 ドルを上回る。保有全体ではまだ含み損の状態で、Strive は下がった価格で買い増して平均単価を下げている。

資金の出どころについて、今回の 8-K (重要事実の届出) は明示していない。ただ同じ期間に SATA の株数は 1,349 万 8,082 株から 1,403 万 176 株へ 53 万 2,094 株増えており、SATA の売却が買い増しの原資の一部になったとみられる。Strive は 11 月の SATA の配当率を 13.00% に据え置くことも別の届出で開示した。

SATA が年 13% の変動配当、SATS が年 15% の固定配当。後ろの順位にある SATS ほど高い利回りを付けたのは、配当を受け取る順番が遅い分の上乗せと読める。

Strategy の後を追う「優先株でビットコイン」

上場企業が優先株でビットコインの購入資金を集める手法は、最大の保有企業 Strategy (旧マイクロストラテジー) が先行してきた。Strive の投資家向け資料は、Strategy の変動配当の優先株 STRC の想定元本が 80 億ドルを超えると紹介し、自社の SATA と取引の厚みを比べている。

ビットコインの価格が上がれば、優先株で集めた資金で買った BTC の価値も上がり、配当の負担は相対的に軽くなる。下がれば、年 15% の配当という固定の支払いだけが残る。普通株の希薄化を避けられる代わりに、ビットコインの値動きと配当の支払い能力が直接つながる構造で、SATS はその構造に固定金利の層をもう 1 枚重ねる。

次に見るもの

確認できる次の一点は、SEC の EDGAR に出る SATS の最終的な目論見書 (424B5 の確定版) だ。売り出し価格と、実際に集まった金額がここで分かる。続いて、毎週の 8-K で開示される BTC の保有数と SATA の株数の変化を見れば、SATS の手取りがどのくらいビットコインに回ったかを追える。

11 月 9 日には SATS の最初の配当が予定されている。毎営業日の支払いが、Strive の現金と配当の積み立てからどう賄われていくかが、この設計が続くかどうかの最初の試金石になる。

ことば

  • 永久優先株 — 満期がなく、配当を普通株より先に受け取れる株式。Strive の SATS は会社側が原則として買い戻せない設計で、投資家は配当を受け取り続けるか市場で売るかを選ぶ。
  • 累積配当 — 払われなかった配当が消えずに積み上がり、後で払う義務が残る仕組み。払い終えるまで普通株に配当を出せないのが一般的で、SATS もこの型を取る。
  • 8-K — 米国の上場企業が重要な出来事を SEC に届け出る書類。Strive はビットコインの購入や優先株の株数を、この書類で定期的に開示している。

🔗 一次ソース

関連記事