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SNAPSHOT 2026-10-14 07:30 JST

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📡 Signal|BlackRock 投資研究所、米国株を中立に下げ米国債を格上げ

BlackRock Investment Institute が10月12日付で米国株を中立に下げ、短期の米国債をオーバーウェイトに上げた。米10年債利回りは年初から110bp上昇し、市場の利上げ織り込みを「行き過ぎ」とみる。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|BlackRock 投資研究所、米国株を中立に下げ米国債を格上げ

BlackRock の投資調査部門 BlackRock Investment Institute (BII) は10月12日付の週次コメンタリーで、長く続けてきた米国株のオーバーウェイト (強気) を中立に引き下げ、短期の米国債をオーバーウェイトに引き上げた。長期の米国債もアンダーウェイト (弱気) から中立に上げた。6〜12か月の戦術的な見方の変更だ。

米10年債利回りが年初から110ベーシスポイント上がって5.25%前後に達したなかで、大手運用会社の調査部門が、株の利益をいったん確定し、利回りを固定しにいく姿勢に切り替えた。ただし AI への強気は捨てていない。報道は 14日朝の速報 で伝えた。

米国株の中立化は「短期のリスク管理」

BII は米国株の格下げを、核となる確信を変えたのではなく、近い時期のリスクを管理するための動きだと説明した。理由に挙げたのは、AI の設備投資の拡大をめぐって起きうる値動きの大きさと、政策の不確実性だ。全米で AI に関する政策や設備投資への関心が高まっていることも注視しているとした。

業績の見通しはむしろ強い。BII は FactSet のデータとして、S&P 500 企業の7〜9月期の利益が前年同期比で30%近く伸びる見込みだと引いた。それでも、米国株の中では AI を選好する姿勢を保ったまま、全体の比重を中立に戻した。強い業績と大きな値動きの両方を見て、利益を確定する側に回った形だ。

短期債の格上げ、根拠は「利上げの織り込みすぎ」

格上げの中心は短期の米国債だ。BII によると、市場は1月以降、今後12か月の FRB の利上げを160ベーシスポイント分、新たに織り込んだ。中東の緊張と原油高で FRB の金利見通しが急に反転し、資本の奪い合いで中立金利も押し上げられているという。BII はこの織り込みを「行き過ぎ」とみて、短期債の利回りの魅力と、利回りがさらに上がっても12か月の総合収益がマイナスにならない75ベーシスポイント分の余裕を理由に挙げた。

長期債の中立化は、別の理由による。利回りの上昇で、金利の変動リスクへの見返りが改善したとした。BII が長期債をアンダーウェイトにしたのは2020年10月で、当時0.9%近辺だった米10年債の利回りは、その後24年ぶりの高水準となる5.3%超まで上がった。ただし、資本の奪い合いが強まれば利回りはまだ上がる余地があるとも書いている。米国債の格上げの資金は、一部を米国の政府系機関の住宅ローン担保証券 (エージェンシー MBS) をオーバーウェイトから中立に下げて手当てした。

日本国債の弱気も一段縮める

同じ号で、BII は日本国債のアンダーウェイトも縮めた。2023年7月に弱気にした時、日本の10年債利回りは0.4〜0.5%だったが、いまは3%を超えている。それでも、追加の利上げと大量の国債発行で利回りがさらに上がりうるとして、弱気そのものは残した。

日本株、欧州株、英国株は中立のまま、新興国株はオーバーウェイトを続けた。日本株については、企業の財務の強さとガバナンス改革を支えに挙げている。同じ資料の年初来の騰落を示す図では、10月8日時点でビットコインは33%の下落だった。

株から短期債への移動は、利回りが「持っているだけで報われる」水準に戻ったことの表れでもある。5%台の米国債が手に入る局面では、値動きの大きいリスク資産は、それを上回る理由を毎日問われる。

次に見るもの

最初の確認点は、米国時間14日発表の消費者物価指数 (CPI) と、15日の生産者物価指数と小売売上高だ。BII がコメンタリーで今週の焦点に挙げた指標で、物価が強ければ「利上げの織り込みは行き過ぎ」という見立ては試される。翌週の BII の週次コメンタリーで、短期債への強気と米国株の中立を維持するかも確かめたい。

ことば

  • オーバーウェイト / アンダーウェイト — 基準となる配分より多めに持つ (強気) か、少なめに持つ (弱気) かを示す運用会社の用語。中立は基準どおりの配分を意味する。BII の戦術的な見方は6〜12か月の時間軸で示される。
  • ベーシスポイント — 金利や利回りの変化を表す単位で、1ベーシスポイントは0.01%。110ベーシスポイントの上昇は1.1%分の上昇にあたる。

🔗 一次ソース

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