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Signal

📡 Signal|Google Cloud ロンドンの電源障害、Revolut や英銀のアプリに支障

Google Cloud のロンドン・リージョンで電源障害。Revolut・HSBC・Lloyds などのアプリやカード決済に支障が出た。英国が7月に重要第三者に指定した直後の大規模障害。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Google Cloud ロンドンの電源障害、Revolut や英銀のアプリに支障

Google Cloud のロンドン・リージョン (europe-west2) で10月20日朝、電源の障害から 1 つのゾーンのサービスが使えなくなり、Revolut・HSBC・Lloyds など英国の銀行のアプリやカード決済に支障が出た。Google Cloud の障害情報ページによると、障害は英国時間の午前7時8分 (日本時間15時8分) に始まり、昼過ぎまでに大半の利用者で解消した。

ひとつのデータセンター区画の電源が落ちただけで、複数の銀行の窓口が同時に止まった。英国は今年7月、Google Cloud を金融の「重要第三者」に指定したばかりで、今回はその指定後に起きた大規模な障害になる。

1 つのゾーン、38 の製品

Google Cloud の障害情報ページの記録では、europe-west2-b のゾーンでサービスが使えなくなり、リージョン全体でも一部のサービスでエラーが増えた。影響を受けた製品は Compute Engine・Kubernetes Engine・Cloud SQL・Cloud Storage・BigQuery など 38 に及ぶ。原因は「power event (電源の事象)」と記され、すでに緩和されたとしている。

最後の更新の文面は、大半の利用者で解消し、ごく一部の利用者にまだ影響が残るというものだった。記録上の終了は世界標準時の14時 (日本時間23時) で、Google は社内の調査を終えた後に分析を公表するとしている。一部の報道は「ロンドンのデータセンターの停電」と伝えたが、Google 自身の記録の言葉は「電源の事象」までである。

銀行の窓口が、同時に止まった

ロイター通信と AFP 通信によると、Revolut ではカード決済と ATM からの出金に支障が出た。同社は、顧客の資金とデータは安全だと説明している。アイルランドの公共放送 RTÉ は、同国で約 340 万人の顧客を持つ Revolut で、カード・送金・出金・ログインに不具合が出たと伝えた。HSBC はサービスにつながりにくい状態を認め、ほかの組織にも影響が出ていると述べた。Lloyds はアプリとオンラインバンキングの不具合を認め、根本の問題は解消したとした。AFP は、大半のサービスが世界標準時の12時10分までに正常に戻ったと報じている。

同じ日の朝、ドイツでは ING のアプリとオンラインバンキングにも長時間の障害が出た。ただし不具合の報告は Google の障害が始まる前から出ており、ING 自身は外部の原因を示すものはないと説明している。2 つの障害を結びつける裏付けは、いまのところない。

英金融行為規制機構 (FCA) は、Google のサービスに影響する事案を把握しており、Google と影響を受けた金融機関に連絡を取っているとロイターに述べた。

指定から 3 か月後の障害

英国は、金融機関の多くが頼る外部の IT 事業者を「重要第三者 (CTP)」に指定し、当局が直接監督する制度を設けた。今年7月に施行された指定の法令で、Google Cloud EMEA は 7 月13日付で、AWS・Microsoft・Oracle とともに指定されている。EU でも、デジタル運用耐性法 (DORA) にもとづき、2025年11月に欧州の監督当局が Google Cloud EMEA を含む 19 社を「重要な ICT 第三者事業者」に指定した。

銀行は通常、1 つのゾーンが落ちても別のゾーンで動き続けるように設計する。今回は 1 つのゾーンの電源障害で、複数の銀行の利用者向けの窓口が同時に止まった。個々の銀行の冗長化の設計が十分だったのか、銀行がそれぞれ別のクラウドを使っていても同じ地域の同じ設備に寄っていたのかは、各社と Google の事後の説明を待つ必要がある。クラウドへの集中は銀行ごとの問題ではなく、制度が監督の対象として名指ししたばかりの論点で、今回の障害はそれを実地で見せた。

次に見るもの

確認先は Google Cloud の障害情報ページの事後分析と、英国の FCA・イングランド銀行の発表だ。Google が公表する分析で、電源の障害がなぜ 1 つのゾーンの全面停止につながったのかと、復旧の時刻が示される。重要第三者の制度のもとで当局が Google に報告や改善を求めるかどうかは、FCA とイングランド銀行の今後の公表で分かる。

ことば

  • ゾーンとリージョン — クラウドの設備の単位。リージョンはロンドンのような地域、ゾーンはその中で電源や回線を分けた区画を指す。1 つのゾーンが落ちても他のゾーンで動き続けるように設計するのが基本になる。
  • 重要第三者 (CTP) — 英国で、多くの金融機関が頼る外部の事業者を財務省が指定し、金融当局が直接監督できるようにする制度。2026年7月に Google Cloud・AWS・Microsoft・Oracle が指定された。
  • DORA (デジタル運用耐性法) — EU の金融機関に IT の障害への備えを義務づける法律。重要な IT 事業者を欧州の監督当局が直接監督する仕組みも含む。

🔗 一次ソース

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