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SNAPSHOT 2026-10-23 07:30 JST

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📡 Signal|Uniswap v4、外部の取引所を束ねるアグリゲーター機能を開始

Uniswap v4 が外部の取引所の流動性をフックで包み、自分のプールとして扱い始めた。Ethereum・Base・Robinhood Chain で稼働。外を通る取引にもプロトコル手数料がかかる。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Uniswap v4、外部の取引所を束ねるアグリゲーター機能を開始

Uniswap Labs は10月22日、分散型取引所 Uniswap の v4 に「Aggregator Hooks」を導入し、Uniswap の外にある流動性を Uniswap のプールとして扱えるようにしたと発表した。Ethereum のメインネット、Base、Robinhood Chain の 3 つのチェーンで、Uniswap の Web アプリと API から使える。

これまで Uniswap は、ほかの取引所と並んで集約サービス (アグリゲーター) に流動性を提供する側にいた。今回の変更で、Uniswap 自身が外の取引所を束ねて最良の経路を組む側にも立つ。外のプールを通った取引にも Uniswap のプロトコル手数料がかかる設計で、取引所どうしの競争は、どこで約定するかから、誰の経路を通るかへ移っていく。

外のプールを、v4 のプールに見せかける

仕組みには v4 のフック (プールごとに追加できる独自の処理) を使う。公式ブログの説明は次のとおりだ。

  • 1 つの Aggregator Hook が外部の流動性の源を 1 つ包み、どのルーターから見ても Uniswap のプールに見えるようにする
  • ルーターはブロックごとに、つながった外部の源から最新の気配値を取る
  • 利用者がスワップすると、Uniswap のプールと外部の源の両方を見渡して最も効率のよい経路を組む
  • 経路全体は 1 件の取引で決済され、新たな承認 (approve) は要らない

開始時点で使える外部の源は 7 つで、Uniswap Labs はこれらが 3 チェーンの分散型取引所の取引の 90% 超を占めると説明している。開発者向け資料は、包む対象として Curve、Fluid、PancakeSwap V3、Slipstream、Uniswap V2 / V3 とその派生、Sky (旧 MakerDAO) の LitePSM などを挙げる。

GitHub で公開されたコードを見ると、包み方は相手の仕組みに合わせて分けてある。Curve は 1 つのプールに複数の通貨が入るため、8 種類の通貨を持つプールなら Uniswap 側では 28 通りの組み合わせが生まれる。その 28 通りすべてに同じフックを割り当て、ルーターが同じ Curve のプールを 2 度触っていると気づけるようにしている。片方向のスワップが、同じプールのほかの組み合わせの価格も動かすからだ。

手数料は Uniswap に落ちる

Uniswap Labs は狙いをはっきり書いている。オンチェーンの流動性の大半はすでに Uniswap にあり、累計の取引額は 4.5 兆ドルを超える。それでも新しい流動性はよそで生まれる。Aggregator Hooks はそれを取り込み、外部の源は v4 のプールになり、そこを通るスワップはプロトコル手数料を払って UNI のバーン (焼却) に回る。

これは取引所の収益の取り方が変わることを意味する。従来、Uniswap に流動性が無い通貨の組み合わせは、1inch のような集約サービスが別の取引所へ回していた。今後は Uniswap の画面と API の中で外の取引所へ回り、その分の手数料を Uniswap が受け取る。流動性そのものを持たなくても、経路を握っていれば収益が立つ。

Ethereum の分散型取引所は、流動性の厚さで勝負する時代から、注文の入口と経路で勝負する時代に入っている。Uniswap は最大の流動性を持ちながら、入口の側も取りに来た。Base で使われる Aerodrome の Slipstream や PancakeSwap V3 のような競合の流動性まで、自分のプールとして見せる。

Robinhood Chain が対象に入っている意味

対象の 3 チェーンに Robinhood Chain が入っていることも見落とせない。Uniswap は7月から Robinhood Chain の主要な公開 AMM (自動マーケットメーカー) として、Robinhood の株式トークンの売買を扱っている。同じ10月22日には、融資プロトコルの Morpho が Robinhood の株式トークンを担保にした借り入れの開始を告げた。株式トークンの売買の経路と、担保にしたお金の借り入れが、同じチェーンの上で同じ日に揃ったことになる。

次に見るもの

確認先は Uniswap Labs の開発者向け資料「Uniswap Labs Hooks」の一覧と、GitHub の v4-hooks-public の aggregator-hooks のフォルダだ。開始時の 7 つの源がどれかは公式ブログに名前が無く、資料の対象一覧にも「and more」とある。次に Arbitrum や Unichain など対象チェーンが増えるか、外部の源に新しい取引所が加わるかを、この 2 か所で見る。手数料の水準は今回の発表に数字が無いため、Uniswap のガバナンスでプロトコル手数料の配分が議題に上がるかも確認点になる。

ことば

  • アグリゲーター — 複数の取引所の価格を比べ、注文を分けて最も有利な経路で約定させる仕組み。利用者は 1 回の操作で、いくつもの取引所の流動性を使える。
  • フック (Uniswap v4) — v4 のプールに追加できる独自の処理。手数料を相場に合わせて動かす、取引できる相手を限るなど、プールの振る舞いを変えられる。今回はこの仕組みで外の取引所を包んだ。
  • プロトコル手数料 — 取引手数料のうち、流動性の提供者ではなくプロトコル側に入る分。Uniswap ではこれが UNI のバーンに充てられる。

🔗 一次ソース

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