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SNAPSHOT 2026-10-24 12:03 JST

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📡 Signal|Arf と Ripple、XRP Ledger で送金会社に RLUSD の短期資金

スイスの Arf が Ripple と提携し、XRP Ledger 上で RLUSD による決済向けの短期資金を国際送金会社に供給する。1〜5 日で返る貸し付けを回し、年間決済額は約 100 億ドル。融資機能のチェーン移行は XRPL の承認待ち。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Arf と Ripple、XRP Ledger で送金会社に RLUSD の短期資金

スイスの金融機関 Arf は10月22日、Ripple と提携し、XRP Ledger (XRPL) 上で Ripple のドル建てステーブルコイン RLUSD を使った決済向けの資金供給を始めると発表した。相手は免許を持つ国際送金・決済会社で、送金が決済されるまでの数日をつなぐ短期の運転資金を貸す。Arf の年間の決済額は約 100 億ドルにのぼる。

国際送金の会社は、相手国の口座にあらかじめ資金を置いておかないと、送金をすぐに届けられない。その「先に置いておく資金」を、銀行の与信枠ではなくステーブルコインで、チェーンの上から供給する。ステーブルコインの使い道が、取引所の売買から送金業者の資金繰りへ広がる一例になる。

この提携は速報で報道をもとに伝えた。ここでは Arf の発表で中身を確かめる。

提携の中身

Arf の発表による骨格は次のとおりだ。

  • 第 1 段階: Arf が XRPL 上で、RLUSD による決済向けの資金を直接供給する
  • 貸し方: 国際送金が決済されるまでの短期の運転資金で、通常 1〜5 日で返済される。返済された資金は次の送金に繰り返し回す
  • Arf の規模: 2022年11月の開始から年間の決済額は約 100 億ドルに拡大し、資金は月に 4 回転している
  • 利用者の条件: 送金会社がチェーンを自ら扱う必要はない。法定通貨とステーブルコインの間の資金管理は、Arf が主要な金融拠点の銀行口座を通じて支える

Arf の共同創業者で CEO の Ali Erhat Nalbant 氏は、送金会社には資金の決済を待つ間もお金を動かし続けるための資本が要り、それを規模をもって満たしていると述べた。Ripple の RippleX でプロダクト責任者を務める Jasmine Cooper 氏は、決済向けの資金はまさに XRPL と RLUSD が支えるよう作られた用途だとコメントしている。

Arf は、スイスのツークに本社を置く。スイスの自主規制団体 VQF の会員で、スイスで規制を受ける金融機関だと説明している。

銀行の与信枠が合わない資金繰り

Arf の説明によると、送金会社にとって問題は運転資金の有無より、どこに、いつあるかだ。銀行の与信枠は設定に数か月かかることがあり、多くの担保を求める。担保として 1 か所に資金を寝かせることは、市場をまたいで資金を動かしたい送金会社の事情に合わない。

Arf はこの分野を PayFi (ペイメント・ファイナンス) と呼び、Huma Finance とともに切り開いてきたとしている。支払いの流れを軸に、資金管理や為替、短期の融資を組み立てる考え方だ。1〜5 日で返る貸し付けを月に何度も回すので、資金の回転は速い。貸し倒れの危険は、決済が予定どおり届くかどうかに集中する。

ステーブルコインを担う主要なチェーンでは、こうした実需の短期融資を誰が引き受け、どこで管理するかが次の争点になっている。XRPL にとって今回の提携は、決済の速さに加えて、決済を支える資金そのものをチェーンの上に呼び込めるかの試金石になる。

XRPL の融資機能が来たら、資金をチェーンの上へ

発表には第 2 段階の構想もある。XRPL に組み込みの融資の仕組みが入れば、Arf は決済向けの資金の運用を、より多くプロトコルの上に移す計画だ。資金を 1 か所にまとめて管理する Single Asset Vault と、その資金を構造化した貸し付けとして出す Lending Protocol を使い、審査と貸し付けの判断は Arf がチェーンの外で続ける。

ただし、これらの機能は XRPL の修正 (アメンドメント) の手続きを経ないと、メインネットでは使えない。バリデーターの承認を得て有効になるまで、第 2 段階は構想の段階にとどまる。

次に見るもの

確認先は 2 つある。1 つは XRPL の修正の状況で、Single Asset Vault と Lending Protocol がバリデーターの投票で可決され、メインネットで有効になる日を、XRPL の修正一覧のページで見る。もう 1 つは Arf のニュースのページで、XRPL 上で実際に RLUSD を受け取った送金会社の名前や、供給した資金の額が示されるかどうかだ。そこで初めて、年 100 億ドルの規模のうちどれだけが XRPL に乗ったかが分かる。

ことば

  • RLUSD — Ripple が発行するドル建てのステーブルコイン。米ドルと 1 対 1 で交換できるよう設計され、XRP Ledger などで流通している。
  • 運転資金 (決済向けの資金) — 送金会社が、受け取った支払いの決済を待つ間に、相手国への支払いを先に済ませるために用意しておく資金。足りないと送金を即時に届けられない。
  • アメンドメント — XRP Ledger の機能を追加・変更するための仕組み。バリデーターの一定以上の支持が一定期間続くと、新しい機能がメインネットで有効になる。

🔗 一次ソース

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