12 Indicators: Morning
🔬 10月20日朝のマーケット|12指標
月曜に東京と米国の現物が開いた24時間で、連動先物は週末の安値から戻した。米テック100は+1.88%で29,000を取り戻し、日経225は+2.43%で9日続いた下げを止めた。

米テック100 連動先物は+1.88%の29,561と29,000を取り戻し、日経225 連動先物は+2.43%で9日続いた朝の値の下げを止めた。
BTCの連動先物は+1.15%の$82,041、主要アルトコイン20は18銘柄が上げ、昨日の朝の19銘柄下落から向きが入れ替わった。
その中でCoinbase(COIN 連動先物)は-1.19%と、10月4日以降の朝の最安を3日続けて更新した。
今朝の主題は、週末に連動先物が付けた安値を、月曜の現物の取引が受け入れなかったことだ。
昨日の朝、この欄は「週末の連動先物が付けた位置に、現物が答えを出し始める」と書いた。東京の現物が9時に開き、米国の現物株が日本時間22時30分に取引を再開した24時間で、答えは買い戻しになった。S&P 500・米テック100・日経225の連動先物はそろって上げ、3本とも10月4日以降の朝の最安の更新が止まった。戻りの先頭はAIと半導体で、補助シグナルで見る15銘柄の連動先物は全銘柄が上げた。一方で、昨日の朝に+1.40%上げて変動への備えを積み始めたBVIVは、今朝-1.86%で40を割った。備えは一日で解かれた。戻りから外れたのは、暗号資産に近い株と、金・原油の側だった。米10年金利は6bp上げて5.15%になり、金利の上昇と株の戻りが同じ日に重なった。今日は日本の20年利付国債の入札があり、21日(水)には米国の週次石油統計が出る。
【朝の12指標】
基準は2026年10月20日06:35 JST。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、括弧内は月曜の朝から火曜の朝までの24時間比(前日終値比ではない)。Coinbase・株価指数・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した10月19日の値、11の米10年金利は米財務省が10月19日分として公表した利回りで、どちらも括弧内は前の公表値との比較である。
1|BTC
$82,041(+1.15%)
2日続いた10月4日以降の朝の最安の更新が止まり、16日の朝の$82,236以来の高い値へ戻った。昨日の朝の$81,006からは1,035ドル上で、8万ドルとの距離も2,041ドルに開いた。ただしこの24時間でBTCより上げ幅が小さかった主要アルトコインは2銘柄しかなく、今朝の暗号資産の戻りの中では控えめな側にいる。
2|ETH
$2,402.6(+1.65%)
3日続いた朝の最安の更新が止まり、2,400ドルの上へ戻った。17日の朝の$2,419.0以来の高い値である。昨日の朝はBTCより下げが深かったが、今朝は上げ幅でBTCを0.5ポイント上回った。10月6日の朝の$2,715.6からは313.0ドル下にいる。
3|Coinbase(COIN 連動先物)
$169.20(-1.19%)
米国の暗号資産取引所Coinbase Globalの株価に連動する先物の値。10月4日以降の朝の最安を3日続けて更新し、170ドルを割った。BTCが+1.15%、米テック100 連動先物が+1.88%上げた24時間に、暗号資産の値段にも株の戻りにも付いていかなかった。今朝いちばん奇妙な組み合わせはここにある。
4|S&P 500 連動先物
7,692.2(+0.90%)
3日続いた10月4日以降の朝の最安の更新が止まり、16日の朝の7,737.8以来の高い値になった。16日の朝の7,737.8から19日の朝の7,616.4まで下げた121.4のうち、米国の現物株が取引を再開した月曜の24時間で75.8を戻した。
5|米テック100 連動先物
29,561(+1.88%)
昨日の先行指標 Watchで挙げた29,000を取り戻し、16日の朝の29,909以来の高い値に戻った。24時間比は株の連動先物3本のうちS&P 500の+0.90%の倍を超える。中身は後段の補助シグナルのとおりで、昨日は半導体の中で戻りと下げが打ち消し合っていたが、今朝は全銘柄が同じ向きに動いた。
6|日経225 連動先物
64,737(+2.43%)
9日続いた朝の値の下げが止まった。24時間比は株の連動先物3本のうち最も大きく、16日の朝の65,387以来の高い値である。10月7日の朝の70,885からはまだ6,148下にいる。昨日の朝、週末の下げを最も深く背負っていたのは日本の側で、戻りもまた日本の側が最も大きかった。
7|EUR/USD
1.1218(+0.25%)
昨日の朝に-0.46%下げた1.119から戻し、ドルがユーロに対して強くなった動きの半分強を取り消した。18日の朝の1.1243にはまだ届かない。15日の朝の1.1156は割らなかった。
8|USD/JPY
158.245円(10月19日・ECB 参照レートから算出)
16日の158.02円から+0.14%で、158円台を保った。日米の10年金利差は2.192%ポイント(米国10月19日の5.15%と日本10月16日の2.958%)で、昨日の朝の2.142%ポイントから広がった。次の値は20日(火)分として、日本時間今夜に出る。
9|金
$4,144.5(-0.07%)
24時間比はほぼ横ばいだが、朝の値は16日の$4,170.6から4日続けて下げ、15日の朝の$4,105.6以来の低い値になった。株と暗号資産が戻り、米10年金利が上がった24時間に、金は買われていない。
10|WTI 原油
$98.201(-0.97%)
18日の朝の$99.333から2日続けて下げ、100ドルとの距離は1.799ドルに開いた。12の外のブレント原油連動先物は$105.86(-1.20%)で、ブレントとWTIの差は7.659ドルと、3日続いた拡大が止まり8ドルを割った。原油の高さそのものはまだ残っている。
11|米10年金利
5.15%(10月19日)
米財務省が19日(月)分として公表した値で、16日の5.09%から6bp(0.06%ポイント)上げた。14日の5.19%以来の高さである。株の連動先物が戻った同じ月曜に、長期金利も上がった。20日(火)分は日本時間21日の朝に出る。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
39.948(-1.86%)
BTCのオプション価格から算出される、先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。14日の朝から6日続いた40の上を離れ、13日の朝の39.056以来の低い値になった。昨日の朝に+1.40%上げた分は一日で消え、18日の朝の40.096も下回った。値段が戻った24時間に、変動への備えは解かれた。
【主要アルトコイン20】
20銘柄中 18上昇・2下落・0横ばい|中央値 +2.55%|BTC より強い 18銘柄・ETH より強い 16銘柄
1.BNB $729.11(+2.53%)
2.XRP $1.30(+2.57%)
3.SOL $104.68(+2.90%)
4.TRX $0.3310(-0.45%)
5.ZEC $1,136(+5.80%)
6.HYPE $78.58(+1.98%)
7.DOGE $0.0794(+2.87%)
8.XMR $597.21(+2.34%)
9.LINK $11.93(+1.88%)
10.ADA $0.2171(+1.20%)
11.XLM $0.1768(+1.96%)
12.NEAR $4.90(+4.01%)
13.BCH $277.91(+4.02%)
14.LTC $59.67(+3.70%)
15.CC $0.1042(+7.30%)
16.UNI $7.24(+4.56%)
17.AVAX $9.55(+1.32%)
18.SUI $0.9882(+3.62%)
19.GRAM $1.36(+2.25%)
20.HBAR $0.0822(-1.28%)
昨日の朝は1銘柄しか上げなかった20銘柄のうち、今朝は18銘柄が上げ、中央値は-1.55%から+2.55%へ反転した。BTCより強かった銘柄も1から18へ増えた。最も強かったのはCC(+7.30%)とZEC(+5.80%)で、どちらも昨日の朝に最も弱かった2銘柄である。下げたのはHBAR(-1.28%)とTRX(-0.45%)の2銘柄だけで、昨日唯一上げたXMRは+2.34%と中央値の下にとどまった。昨日深く下げた銘柄ほど大きく戻った形で、BTCの+1.15%は今朝の暗号資産の中では小さな戻りだった。
🛰️ 補助シグナル
12指標本体の置き換えではなく、補助として2枠を置く。個別株の値はHyperliquidの連動先物の24時間比(日本時間10月20日06時43分ごろの取得)で、前営業日の終値ではない。
Private Markets・RWA:Blackstone 連動先物 +0.11%、Robinhood 連動先物 -0.26%。株の連動先物が大きく戻った24時間にも、この枠は2日続けて0.3%の内に収まり、動意は乏しい。小さな差の中でも、未公開市場の運用会社のBlackstoneは上げ、暗号資産の売買に近いRobinhoodは下げた。向きはCoinbaseと同じ側にある。
AI Capital Cycle:取得した15銘柄の連動先物はすべて上げた。先頭はMarvell +6.72%、Palantir +5.75%、Amazon +5.65%、Micron +5.36%、AMD +4.21%。昨日の朝に下げを続けていたNVIDIA(+2.62%)とTSMC(+2.92%)も上げに転じた。最も小さかったのはMeta +0.70%とMicrosoft +1.23%で、買いは半導体とPalantir・Amazonの側に集まった。米テック100 連動先物の+1.88%は、この並びの上に乗っている。
【12指標の読み方】
第一に、週末の安値は月曜の24時間で戻された。
S&P 500 +0.90%、米テック100 +1.88%、日経225 +2.43%。3本とも10月4日以降の朝の最安の更新が止まり、16日の朝以来の高い値へ戻った。最も深く下げていた日本の側が、最も大きく戻った。東京と米国の現物が開いた24時間で、週末の先物の位置は受け入れられなかった。
第二に、戻りの先頭はAIと半導体で、暗号資産に近い株は外れた。
AI Capital Cycleの15銘柄はすべて上げ、Marvell・Micron・AMDは4%台から6%台の上げになった。その一方で、Coinbaseは-1.19%で3日続けて最安を更新し、Robinhoodも-0.26%だった。BTCが+1.15%上げた日に、暗号資産の売買で稼ぐ会社の株は戻っていない。
第三に、暗号資産は値段が戻り、備えが解かれた。
主要アルトコイン20は18銘柄が上げ、昨日の朝に最も弱かったCCとZECが最も強くなった。BVIVは-1.86%で40を割り、昨日の朝に積み始めた変動への備えは一日で消えた。値段の戻りが、オプション市場の警戒を先に解いた。
第四に、株の戻りと金利の上昇が同じ日に起きた。
米10年金利は6bp上げて5.15%になり、日米10年差は2.192%ポイントへ広がった。金は4日続けて朝の値を下げ、WTIは2日続けて下げてブレントとの差を縮めた。株が戻った日に、守りの資産と原油は買われなかった。
【先行指標 Watch】
① BTC $82,041。16日の朝の$82,236を超えて戻りを続けるか、再び81,000ドル台へ戻るか。
② BVIV 39.948。40を割ったまま13日の朝の39.056へ向かうか、40台へ戻って備えを積み直すか。
③ Coinbase(COIN 連動先物)$169.20。BTCが上げても最安を更新する並びが4日目に入るか、170ドル台を取り戻すか。
④ 米テック100 連動先物 29,561。16日の朝の29,909を超えるか。Marvell +6.72%、Micron +5.36%を先頭にした半導体の戻りが、今夜の米国の現物の取引でも続くか。
⑤ 米10年 5.15%(10月19日)と日米10年差 2.192%ポイント。日本時間21日の朝に出る20日分が、14日の5.19%を超えるか。
⑥ 今日の日本の20年利付国債の入札。日本の10年 2.958%・30年 4.04%(10月16日)の位置で、長い年限に買い手が付くか。
⑦ WTI $98.201とブレント $105.86。7.659ドルまで縮んだ両者の差が8ドル台へ戻るか。21日(水)の米週次石油統計が次の材料になる。
今日の結論
週末の二日間、連動先物は株も暗号資産も10月4日以降の朝の最安を更新し続けた。月曜に東京と米国の現物が開くと、その安値は一日で戻された。米テック100は29,000を取り戻し、日経225は9日続いた下げを止め、主要アルトコイン20は18銘柄が上げた。昨日の朝に積み始めたBVIVの備えも、40を割って解かれた。
ただし戻りは均等ではなかった。買いはAIと半導体に集まり、Coinbaseは最安を3日続けて更新し、米10年金利は5.15%へ上がった。この戻りが続くかを確かめる先は三つある。今日の財務省の20年利付国債の入札結果、日本時間21日の朝に米財務省が出す20日分の10年利回り、そして21日(水)の米エネルギー情報局の週次石油統計である。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(10月16日 10年5.09%・10月19日 5.15%)home.treasury.gov
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出・10月19日 158.245円)European Central Bank
財務省「国債金利情報」(10月16日 10年2.958%・30年4.04%)財務省
財務省「入札カレンダー:令和8年10月」(10月20日 20年利付国債)財務省- 米エネルギー情報局「Weekly Petroleum Status Report Release Schedule」(標準の公表は水曜10時30分・米東部時間)eia.gov
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
🔗 この記事 https://livemakers.com/ja/articles/mkt12-morning-20261020-2f9a2730
🌐 LiveMakers https://livemakers.com/ja
🌐 SITION Group https://sition.jp