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📡 Signal|MSCI、インドネシア株を新興国指数から外す案
MSCI がインドネシア株を新興国市場からスタンドアロン市場へ移す案の意見照会を始め、ジャカルタ株は翌日、1998年1月以来の下げ幅を記録した。
指数会社の MSCI は10月15日 (米国時間)、インドネシアの株式指数を新興国市場から「スタンドアロン市場」へ移す案について、市場関係者への意見照会を始めたと発表した。翌16日のジャカルタ市場では株価指数が取引時間中に11%を超えて下げ、ロイターによると1998年1月以来の下げ幅になった。
フロンティア市場への格下げを検討していた6月の時点より、一段重い案だ。MSCI は、改善の明確な証拠が出ない限り「提案どおり移す見通し」だとしている。新興国の株式指数に連動する資金にとって、インドネシアは持つべき市場から外れる側に置かれた。
フロンティアではなく、指数の外へ
MSCI の発表によると、意見照会のきっかけは6月の市場分類の見直しで示した懸念だ。株主の構成が見えにくいこと、組織的な売買が疑われる取引が続いていることを挙げ、11月の定期見直しまでに十分な進展がなければ意見照会を検討するとしていた。
インドネシア当局はこの間、1%を超える株主の開示、投資家の区分の細かい開示、特定の株主に株式が集中している銘柄の報告、浮動株の比率を最低15%に引き上げる工程表を打ち出した。それでも市場参加者からは、進展が一貫して見られず、取り締まりが実際に効いている証拠もないとの声が寄せられたという。
もう一つの変化は格下げの行き先だ。6月の時点では新興国からフロンティア市場への移行が想定されていた。MSCI は今回、フロンティアへの移行では問題の深さを十分に反映できないとの意見を受け、スタンドアロン市場とする案に変えた。スタンドアロンは、新興国・フロンティアのどちらの指数にも組み入れられない区分だ。
当面続く指数の凍結
MSCI は、インドネシア銘柄の指数の変更を止める措置を当面続ける。外国人が買える比率の引き上げ、株数の引き上げ、MSCI インドネシアの広い指数への新規の組み入れ、規模の区分の上位への移動を、いずれも行わない。株主の集中が確認された銘柄の除外は続け、1%を超える株主の開示を浮動株の見積もりに使う。
市場の動揺は1月から続いている。インドネシアの統計サイト databoks によると、MSCI がインドネシア株の扱いの一時凍結を示した1月28日にも、ジャカルタ総合指数は7.35%下げて8,320.56で取引を終えた。ロイターによると、指数は年初から40%近く下げ、域内で最も成績の悪い市場になっている。16日の下げは、その上に重なった。
16日の市場: 取引停止、通貨安
ロイターによると、16日の指数は寄り付きで8%下げて30分間の取引停止となり、再開後に下げ幅を11%まで広げた。インドネシアの通貨ルピアは1ドル=1万8,070ルピアと8月上旬以来の安値をつけ、過去最安値の1万8,190ルピアに近づいた。
スタンドアロンに移れば、インドネシア株は MSCI の新興国指数から外れる。新興国指数に連動する運用や、それを基準に運用する資金は、インドネシア株を売らざるをえなくなる。投資家が16日に先回りしたのは、その売りだ。
新興国の株式に投資する資金の多くは、国を一つずつ選ぶより、指数ごと買っている。指数会社の分類は、その国の企業に外国の資金が届くかどうかを左右する。今回の案は、制度の透明性の不足が、指数を通じて資金の出入りに直結することを示している。
次に見るもの
確認先は MSCI の意見照会のページと、インドネシア証券取引所 (IDX) と金融庁 (OJK) の発表だ。意見の締め切りは2027年4月30日、結論は6月30日までに出す。MSCI は照会の途中で中間の報告を出すことがあるとしており、その前にインドネシア当局が浮動株の比率や株主の開示をどこまで実際に強制するかが、結論を動かす材料になる。
ことば
- MSCI — 米国の指数会社。世界の年金や投資信託が運用の基準に使う株式指数をつくり、各国を先進国・新興国・フロンティアなどに分類する。分類が変わると、指数に連動する資金が機械的に入れ替わる。
- スタンドアロン市場 — MSCI が独自の国別指数は算出するが、新興国やフロンティアの合成指数には含めない区分。市場の仕組みに大きな問題がある国が置かれることが多く、指数に連動する国際的な資金の対象から外れる。
- 浮動株 — 大株主や創業家などが持ち続ける株を除き、市場で実際に売買される株。浮動株が少ないと少ない売買で株価が動きやすく、指数会社は組み入れの比率を浮動株で決める。
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