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SNAPSHOT 2026-10-22 18:03 JST

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📡 Signal|Ramp、デジタル資産カストディの国法信託銀行を OCC に申請

経費管理の米フィンテック Ramp が OCC に国法信託銀行の設立を申請。業務は受託運用とデジタル資産のカストディで、預金と事業融資はしない。

LiveMakers Editorial Desk

📡 Signal|Ramp、デジタル資産カストディの国法信託銀行を OCC に申請

法人カードと経費管理の米フィンテック Ramp は、米通貨監督庁 (OCC) に「Ramp National Trust Bank」の設立を申請した。同社が10月19日に公式 X で明らかにしたもので、申請は前週の金曜 (10月16日) に出した。認められれば、受託者としての資産運用と、デジタル資産のカストディ (保管) を担う。

預金は受け入れず、事業向けの融資もしないと Ramp は明記している。銀行の本体業務には入らず、連邦の信託銀行という枠だけを取りに行く申請だ。2025年12月から OCC が暗号資産企業に相次いで出してきた信託銀行の条件付き承認の流れに、暗号資産を本業としない決済・経費管理の企業が加わった。初期報は20日の 速報 で伝えた。

Ramp が書いた申請の中身

Ramp の投稿は短い。要点は三つだ。

  • 申請先は OCC で、設立を目指すのは国法の信託銀行「Ramp National Trust Bank」
  • 業務は、受託者としての資産運用 (fiduciary investment management) とデジタル資産のカストディ
  • 預金の受け入れと事業融資は行わない

狙いについて Ramp は、これらのサービスを一貫した連邦の規制の枠組みのもとに置き、提携する銀行と一緒に良い製品を作るためだと書いた。Ramp は提携銀行と組んでサービスを提供している。自前の信託銀行を持てば、少なくとも資産の保管と運用の部分は、全米で同じ連邦のルールの下で自ら提供できる。

申請した法人の所在地や、OCC 側の受付の記録は、執筆時点で確認できていない。OCC の申請検索 (CAS) は画面の読み込みが動的で、外から一覧を確かめられなかった。

OCC の条件付き承認、1年弱で続いた顔ぶれ

OCC は2025年12月12日、暗号資産関連の5件の信託銀行に条件付き承認を出した。新設の First National Digital Currency Bank と Ripple National Trust Bank、州の信託会社からの転換となる BitGo、Fidelity Digital Assets、Paxos だ。その後も OCC の公表文書で確認できるだけで、次の承認が続いた。

  • 2026年2月12日: Bridge National Trust Bank (Stripe 傘下の Bridge)
  • 2026年2月20日: Foris DAX National Trust Bank
  • 2026年5月29日: Laser Digital National Trust Bank
  • 2026年8月14日: World Liberty Trust Company
  • 2026年9月18日: Agora National Trust Bank

いずれも条件付きの承認で、開業前の要件を満たして初めて正式な承認になる。Ramp に最も近い先例は Stripe だ。決済の事業者がステーブルコインの子会社 Bridge を通じて信託銀行の承認を得た道を、Ramp は経費管理の側から追う形になる。

銀行業界の反発の中での申請

この流れには銀行側の反発がある。報道によると、米独立地域銀行協会 (ICBA) は10月2日に OCC を提訴した。ICBA は、第2次トランプ政権の発足後に出た承認・条件付き承認は21件で、そのうち13件が暗号資産企業だと主張しているという。

Ramp の申請は、この争いの最中に出た。預金も融資もしないと明記したのは、信託の範囲にとどまることを最初から示す書き方でもある。暗号資産企業だけでなく、法人の支払いを握るフィンテックが同じ枠を取りに来たことで、議論の対象は「暗号資産の会社に銀行の看板を与えるか」から「金融の周辺の企業がどこまで連邦の免許を持てるか」へ広がる。

次に見るもの

確認できる次の一点は、OCC の申請検索 (Corporate Applications Search) に Ramp National Trust Bank の申請が載るかと、その後の条件付き承認の判断だ。並行して、ICBA が OCC を訴えた裁判の進み方が、Ramp を含む後続の申請の審査に影響するかを見る。

ことば

  • 国法信託銀行 (National Trust Bank) — OCC の免許を受け、資産の保管や受託運用などの信託業務に特化した銀行。預金や融資は原則として扱わず、全米で同じ連邦のルールの下で営業できる。
  • 条件付き承認 — OCC が銀行の設立を、資本や体制などの条件を満たすことを前提に認める段階の判断。条件を満たして開業の承認を得るまでは、銀行として営業できない。

🔗 一次ソース

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