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📡 Signal|Aerodrome と Velodrome が統合、Aero が7チェーンで始動
Aerodrome と Velodrome が統合し、Aero が Ethereum 本体や Base など 7 つのネットワークで稼働した。週 1 回の投票をやめ、報酬を随時配分する仕組みに切り替えた。

分散型取引所 (DEX) の Aerodrome と Velodrome が統合し、新しい取引所「Aero」が日本時間10月22日朝に動き出した。開発元の Dromos Labs によると、Aero は Ethereum 本体と Base、OP Mainnet、Arbitrum、Robinhood Chain、Ink、Arc の 7 つのネットワークで、1 つのトークン AERO のもとに運営される。
Aero 公式発表「Aero Launches Today: Get on Board」(2026年10月21日)Aero
Aerodrome は Base、Velodrome は OP Mainnet の主要な DEX として育った。チェーンごとに別々だった 2 つの流動性を 1 つの取引所にまとめ、どのチェーンの注文も同じ流動性で約定させる設計だ。Ethereum の L2 に散らばった流動性を束ね直す試みとして、統合後の取引の集まり方が次の焦点になる。
2 つのトークンを 1 つに
Aero の公式発表によると、稼働は米東部時間21日午後8時 (協定世界時22日0時)。旧 AERO と VELO は新しい AERO に、ロックして投票に使っていた veAERO と veVELO は「sAERO」に切り替わる。
新しい AERO の供給は、すべて既存の AERO、veAERO、VELO、veVELO の保有者に配られる。配分は Aerodrome 側 94.5%、Velodrome 側 5.5% で、統合の発表前 52 週間の両プロトコルの収益の比率に合わせた。ベンチャー投資や新たなトークン販売はなく、チームや投資家への新規の割り当てもないとしている。トークンの切り替えと流動性の移し替えは、aerodrome.finance と velodrome.finance の画面から行う。
5月時点の公式 FAQ は9月の稼働を予定し、正式な監査と 3 週間の公開監査コンテストを終えてから最終の日程を示すとしていた。稼働はそこから 1 か月ずれ込んだ。
週 1 回の投票をやめる
Aerodrome と Velodrome は、トークンをロックした保有者が毎週投票し、翌週の報酬をどのプールに流すかを決める仕組みで流動性を集めてきた。Aero はこの週 1 回の投票をやめ、「Predictive Allocation」に置き換える。
sAERO の保有者は、AERO の報酬をどのプールに流すかを随時決め、その配分が有効な間、そのプールが生む収益の取り分を受け取る。報酬も収益もリアルタイムに流れる。過去の手数料ではなく、これから収益を生む市場を先に当てた保有者ほど多くを得る設計で、名前の「予測」はそこから来ている。
報酬の額はドル建てで計算し、プールごとに予想収益の倍数で上限を設ける。上限で抑えた報酬はそもそも発行しない。発表は、取引所の収益の 100% が AERO か sAERO の保有者に帰属すると明記した。
公式発表が挙げた実績
発表によると、Aerodrome と Velodrome は合わせて 5 億 8000 万ドルを超える額をトークンのステーキング参加者に分配した。2 つが稼働していたネットワークは、EVM 系チェーンの現物取引量の約 17% にとどまるという。
発表は個別の市場でも数字を挙げた。Aerodrome は2026年上半期のオンチェーンの為替取引で他の DEX の合計を上回り、7〜9月期にはビットコインとドルの取引量で DEX の首位だった。Ethereum とその L2 のトークン化株式の DEX 取引では、Aerodrome のシェアが8月の 1 桁台から10月10日には半分超に上がったとしている。いずれも Dromos Labs 側の集計だ。
ステーブルコイン、ビットコイン、トークン化株式という、伝統的な金融から入ってくる資産の取引を、L2 の DEX がどこまで引き受けられるか。7 チェーンへの拡大は、その受け皿を Base と OP Mainnet の外へ広げる動きになる。
次に確かめる点
確認先は Aero の「Protocol Metrics」ページ (aero.xyz/economics/metrics) だ。統合後の最初の数週間で、Ethereum 本体や Arbitrum など新たに加わったチェーンの取引量がどれだけ立ち上がるか、sAERO の保有者に分配される収益が旧 2 取引所の合計を上回るかが、統合の成否を測る最初の数字になる。旧トークンの切り替えの手順は Aero Upgrade Hub (aero.xyz/aero-upgrade) にまとめられている。
ことば
- ve(3,3) — トークンを一定期間ロックした保有者が投票で報酬の配分先を決め、その見返りに手数料を受け取る DEX の設計。Aerodrome と Velodrome が採用し、Aero は週 1 回の投票を随時の配分に置き換えた。
- sAERO — Aero で AERO をステーキングした持ち分。報酬をどのプールに流すかを決める権利と、取引所の収益を受け取る権利がつく。旧 veAERO と veVELO はこれに切り替わる。
- 流動性提供者 (LP) — DEX のプールに 2 種類のトークンを預け、取引の相手方になる参加者。手数料か AERO の報酬を受け取る。
🔗 一次ソース


