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📡 Signal|ビットコインのハッシュレート、7日平均1,050 EH/s で3月以来の高水準
ビットコインのハッシュレートが7日平均で1,050 EH/s 台に戻り、3月初め以来の水準に。難易度は10月中旬に約6%上がり、次の調整は10月30日前後。

ビットコインのネットワーク全体の計算能力 (ハッシュレート) が、7日平均で1,050 EH/s 台に戻った。Blockchain.com が公表するチェーン上の推計で、10月21日は1,051.4 EH/s、22日は1,050.4 EH/s だった。この水準を上回っていたのは3月初めが最後で、約7か月ぶりの高さになる。
採掘に向けられる計算機の量が、半年あまりの停滞から増加に転じた。上場マイナーの一部が電力と設備を AI 向けの計算に振り向けていると伝えられるなかでも、ビットコインの採掘に残る側の競争はむしろ強まっている。報道の「1 ZH/s 超え」を、チェーン上のデータで確かめる。
1,050 EH/s を、1年の推移の中に置く
1 ZH/s (ゼタハッシュ毎秒) は1,000 EH/s (エクサハッシュ毎秒) と同じ量だ。Blockchain.com の7日平均で見ると、この1年の動きは次のようになる。
- 2025年10月31日: 1,138 EH/s (この1年の最高)
- 2026年1月31日: 826 EH/s (2026年の最低)
- 2026年3月1日: 1,084 EH/s
- 2026年3月3日: 1,056 EH/s (今回の水準を上回った最後の日)
- 2026年10月21日: 1,051 EH/s
1月末の底から約27%戻したが、1年前の最高値にはまだ約8%届かない。「7か月ぶりの高水準」は正しく、「過去最高」ではない。数字はハッシュレートを直接測ったものではなく、ブロックが見つかる速さと難易度から逆算した推計で、集計元ごとに数%の差が出る。
難易度は先回りして上がっている
ハッシュレートの伸びは、すでに採掘の難易度に織り込まれ始めている。ビットコインは2,016ブロックごとに難易度を見直し、ブロックの間隔が平均10分に戻るよう調整する。Blockchain.com の難易度の記録では、9月中旬の調整で約127.5T から約132.8T へ約4%上がり、10月上旬はほぼ横ばい、10月中旬の調整で約140.6T へ約6%上がった。
難易度が上がると、同じ計算機で掘れるビットコインは減る。採掘の機械と電力を増やした事業者が取り分を保ち、増やさない事業者の取り分が細る形になる。AI 向けの計算に設備を振り向ける事業者が出ても、ネットワーク全体の計算能力は落ちていない。採掘から抜ける容量より、残る側が積み増す容量のほうが大きいということだ。
次の難易度調整は10月30日前後
次の見直しはブロック高 973,728 で起きる。24日時点のブロック高は約972,800で、残りは約940ブロック。ブロックが平均10分で見つかれば約6日半後、つまり10月30日前後に当たる (編集部の計算)。いまのハッシュレートは前回の調整の時点より高いので、ブロックの間隔は10分よりやや短く、次の調整も上げになる可能性が高い。
確認先は、Blockchain.com や mempool.space が示す次の調整の推計値と、ブロック高 973,728 での実際の改定幅だ。10月中旬に続いて2回連続の上げになれば、採掘の競争は計算能力を積み増す局面に入ったと読める。
ことば
- ハッシュレート — ネットワーク全体が1秒あたりに試す計算の回数。採掘に参加する機械の総量を表し、多いほど過去の取引を書き換える攻撃に必要な費用が大きくなる。
- 難易度調整 — 2,016ブロック (約2週間) ごとに、採掘の難しさを計算能力に合わせて見直す仕組み。計算能力が増えるとブロックが早く見つかるので、難易度が上がって間隔が10分に戻る。
🔗 一次ソース
Blockchain.com「Total Hash Rate (TH/s)」 — 7日平均で2026年10月21日1,051.4 EH/s・22日1,050.4 EH/s、3月3日1,056 EH/s、2025年10月31日1,138 EH/s、2026年1月31日826 EH/s を確認blockchain.com
Blockchain.com「Network Difficulty」 — 9月中旬の約127.5T→約132.8T、10月中旬の約132.7T→約140.6T を確認blockchain.com- Cointelegraph の報道 (X・2026年10月22日)
- Bitcoin Magazine の報道 (X・2026年10月22日)