朝の12指標
🔬 10月14日朝のマーケット|12指標
BTCの変動率指数BVIVの連動先物は40.199(+2.73%)と、10月4日以降の朝で初めて40を超えた。BTCも$83,428(+0.91%)と上げ、10月8日朝の水準を取り戻した。
BTCの先行きの変動率の指数(BVIV)の連動先物は40.199(+2.73%)で、10月4日以降の朝で初めて40を超えた。
同じ24時間にBTCの連動先物は$83,428(+0.91%)と上げ、昨日割り込んだ10月8日の朝の$83,258.0を取り戻した。
米財務省の13日分の10年金利は5.21%で、10月2日以降の公表値のなかで最も低い。
今朝の主題は、上げた朝に、BTCの保険が買い戻されたことだ。
昨日この欄では、下げた朝に金とBVIVという二つの保険がそろって手放されたと書いた。今朝はその片方だけが戻った。BTCが+0.91%と上げた24時間に、BVIVは+2.73%と上げ、10月4日以降の朝で最も高い水準に届いた。BTCが8日の水準を取り戻した朝に、先の振れへの備えはむしろ厚くなっている。もう一つの保険である金は-0.25%と2日続けて下げ、代わりに買われたのは債券と円だった。米10年金利は3bp下げ、円はECBの参照レートで12日の158.599円から158.125円へ戻した。今夜21時30分(日本時間)には、米国の9月の消費者物価指数が出る。
【朝の12指標】
基準は2026年10月14日06:35 JST。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、括弧内は火曜の朝から水曜の朝までの24時間比(前日終値比ではない)。Coinbase・株価指数・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した10月13日の値。11の米10年金利は米財務省が10月13日分として公表した利回りで、3連休明けの新しい公表である。
1|BTC
$83,428(+0.91%)
昨日の先行指標 Watchで挙げた10月8日の朝の$83,258.0を、1日で取り戻した。10月4日以降の朝で見ると、12日の朝の$83,475にあと47ドルの位置にいる。上げ幅は主要アルトコイン20の中央値-0.28%を1ポイント余り上回り、今朝はBTCが周辺を引っぱる側にいた。
2|ETH
$2,510.9(+0.48%)
4日続けて2,500ドルの上で朝を迎えた。ただ上げ幅はBTCの半分ほどで、昨日まで2日続いた「ETHがBTCより強い」形は今朝は崩れた。
3|Coinbase(COIN 連動先物)
$181.82(+0.70%)
BTCとETHのあいだの上げ幅に収まった。米国の現物株は火曜に通常どおり取引され、この24時間には株式市場の1日分が入っている。米テック100連動先物が下げたなかで、暗号資産の側に連れて上げた。
4|S&P 500 連動先物
7,801.7(-0.01%)
24時間でほとんど動かなかった。10月4日以降の朝の最高だった7日の7,823.9からは22.2下で、指数全体としては高い位置を保っている。
5|米テック100 連動先物
30,594(-0.25%)
10月4日以降の朝で最も低い値を、2日続けて更新した。昨日の30,672からさらに78下。S&P 500連動先物が横ばいのなかで、ハイテクの側だけが小さく下げ続けている。
6|日経225 連動先物
67,970(-0.07%)
68,000を割り込み、10月4日以降の朝の最安を2日続けて更新した。下げ幅自体は小さい。東京の現物は昨日13日、3連休明けの取引を終えている。
7|EUR/USD
1.1203(+0.40%)
昨日の先行指標 Watchで挙げた1.12に、1日で戻った。2日続いた10月4日以降の朝の最安(1.116)から離れ、ドルはユーロに対して弱くなった。
8|USD/JPY
158.125円(10月13日・ECB 参照レートから算出)
12日の158.599円から-0.30%の円高。昨日は159円に近づくかを見ると書いたが、動きは逆だった。ユーロに対しても円に対しても、昨日まで続いたドル高が一服した。日米の10年金利差は2.183%ポイント(米国10月13日の5.21%と日本10月9日の3.027%)。
9|金
$4,163.2(-0.25%)
12日の朝に付けた10月4日以降の朝の最高$4,198.2から、2日続けて下げた。ドルが弱くなった24時間でも、ドル建ての金は買われなかった。今朝の保険の買い戻しは、金には及んでいない。
10|WTI 原油
$93.565(+1.18%)
10月4日以降の朝の最高を2日続けて更新した。12の外のブレント原油連動先物は$103.31(-0.03%)でほぼ動かず、この24時間に上げたのは米国の原油の側だけだった。12指標のなかで1%を超えて上げたのは、WTIとBVIVの二つだけだった。
11|米10年金利
5.21%(10月13日)
3連休明けの公表で、10月9日の5.24%から3bp下げた。10月2日以降の公表値の幅5.22%〜5.31%を下に抜け、この期間で最も低い。ドルが弱くなり、金利が下がる。昨日までのドル高の組み合わせが、債券の側からほどけた。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
40.199(+2.73%)
BTCのオプション価格から算出される、先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。10月4日以降の朝で最も高く、それまでの最高だった9日の朝の39.692を上に抜け、初めて40台に乗せた。BTCが上げた朝にBVIVも上げたのは、値段の上げとは別に、先の大きな値動きへの備えが買われたということだ。今夜の米国の物価の発表が、その備えの向かう先になる。
【主要アルトコイン20】
20銘柄中 9上昇・11下落・0横ばい|中央値 -0.28%|BTC より強い 6銘柄・ETH より強い 8銘柄
1.BNB $742.36(-0.16%)
2.XRP $1.37(+1.31%)
3.SOL $107.09(-0.40%)
4.TRX $0.3279(-0.51%)
5.ZEC $1,222(+0.72%)
6.HYPE $81.69(-1.65%)
7.DOGE $0.0847(+0.59%)
8.XMR $541.27(+0.94%)
9.LINK $12.93(+0.12%)
10.ADA $0.2372(-1.09%)
11.XLM $0.1916(-2.18%)
12.NEAR $5.07(-2.86%)
13.BCH $274.35(+1.20%)
14.LTC $61.63(-0.47%)
15.CC $0.1276(+4.79%)
16.UNI $7.58(+4.41%)
17.AVAX $10.30(-1.16%)
18.SUI $1.05(-0.55%)
19.GRAM $1.38(+1.66%)
20.HBAR $0.0878(-0.95%)
昨日の朝に0銘柄だった上昇は9銘柄に戻ったが、過半には届かず、中央値は-0.28%とまだマイナスにある。BTCより強かったのはCC(+4.79%)、UNI(+4.41%)、GRAM、XRP、BCH、XMRの6銘柄。昨日いちばん下げたNEARは今朝も-2.86%と20銘柄で最も弱く、戻りはBTCの周辺で一様には広がっていない。
🛰️ 補助シグナル
12指標本体の置き換えではなく、補助として2枠を置く。個別株の値はHyperliquidの連動先物の24時間比(日本時間10月14日10時05分ごろの取得)で、12指標の06:35とは取得時刻が違う。前営業日の終値でもない。
Private Markets・RWA:Blackstone 連動先物 -3.75%、Robinhood 連動先物 +3.75%。昨日の朝はBlackstoneが-0.03%とほぼ動かなかったこの枠で、今朝は値幅が開いた。未公開市場の運用会社であるBlackstoneが下げ、暗号資産の売買に近いRobinhoodが上げて、二つが逆を向いている。
Fiscal & Currency Regime:財務省の国債金利情報で、日本の10年金利は10月9日分が3.027%(前営業日比-6.2bp)、30年は4.085%(-5.1bp)。10月1日以降の公表値で、10年は最も低い。日米の10年金利差は2.183%ポイントと、昨日この欄で示した2.151%ポイントから広がった。米国の金利も下げたが、日本の金利がそれより大きく下げたためだ。日米とも金利が下がる側に動き、円は買われた。
【12指標の読み方】
第一に、上げの朝にBTCの保険が買われた。
BTC +0.91%とBVIV +2.73%が同じ向きに動き、BVIVは10月4日以降の朝の最高を付けた。今朝の上げは、値段の上げを信じ切った買いではなく、先の振れに備えながらの買いとして扱われている。
第二に、保険の役は金から債券と円へ移った。
金は2日続けて下げ、米10年金利は10月2日以降の公表値で最も低い5.21%、日本の10年も3.027%まで下げた。円はECBの参照レートで158.125円へ戻した。昨日は保険がそろって手放され、今朝は持ち替えられた。
第三に、株の先物は小さな下げが積み重なっている。
S&P 500連動先物は横ばいだが、米テック100連動先物と日経225連動先物は10月4日以降の朝の最安を2日続けて更新した。1日の下げ幅は-0.25%と-0.07%と小さく、崩れというより、高いところから少しずつ水準が下がっている。
第四に、原油だけが一方向に上げている。
WTIは$93.565で、2日続けて10月4日以降の朝の最高。ドル高が一服した日にも上げ方は変わらなかった。ブレントは横ばいで、上げているのは米国の原油の側である。
【先行指標 Watch】
① BVIV 40.199。今夜の物価の発表を越えて、40台を保つか。BTCが上げたまま40を割るなら、備えは発表のための一時的なものだったことになる。
② 10月14日(日本時間21時30分)の米国の9月の消費者物価指数。8月は前月比0.4%、前年比3.4%だった。
③ 米10年5.21%(10月13日)。日本時間15日の朝に出る14日分が、物価の発表を受けて5.22%〜5.31%の幅に戻るか、さらに下を掘るか。
④ EUR/USD 1.1203とUSD/JPY 158.125円(13日のECB)。EUR/USDが1.12の上を保つか、14日のECBの参照レートで円高が続くか。
⑤ BTC $83,428。12日の朝の$83,475を上に抜け、10月4日以降の戻りの高値を更新するか。主要アルトコイン20の上昇が9銘柄から過半の11銘柄以上に広がるかも合わせて見る。
⑥ WTI $93.565。10月4日以降の朝の最高を3日続けて更新するか。ブレント $103.31が連れて動くか。
⑦ 米テック100連動先物30,594と日経225連動先物67,970。10月4日以降の朝の最安を3日続けて更新するか。
今日の結論
火曜の朝から水曜の朝までの24時間、BTCは10月8日の水準を取り戻し、同時にBVIVは40台に乗せた。保険は金からは外されたまま、債券と円、そしてBTCのオプションへ持ち替えられている。昨日の朝に見えた、下げを怖がらない市場は、今朝は上げながら物価の発表に身構える市場になった。
その備えが正しかったかは、今夜わかる。確認先は、日本時間21時30分の米労働統計局の9月の消費者物価指数、その後のBVIVの40台、日本時間15日朝に出る米財務省の14日分の利回りである。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(10月9日 10年5.24%・10月13日 5.21%)home.treasury.gov
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出)European Central Bank
財務省「国債金利情報」(10月9日 10年3.027%・30年4.085%)財務省
米労働統計局「Release Schedule for October 2026」(10月14日 8:30 ET 9月の消費者物価指数)Bureau of Labor Statistics
米労働統計局「Consumer Price Index — August 2026」(前月比0.4%・前年比3.4%)Bureau of Labor Statistics
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
🔗 この記事 https://livemakers.com/ja/articles/mkt12-morning-20261014-a55a61c9
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