朝の12指標
🔬 10月22日朝のマーケット|12指標
戻りの三日目、先頭に立ったのはBTCだった。BTCは+2.34%の$84,781と10月7日の朝以来の高い値に戻り、ETHと主要アルトコイン20の大半を上回った。

BTCは+2.34%の$84,781と3日続けて上げ、10月7日の朝の$85,609以来の高い値に戻った。
Coinbase(COIN 連動先物)は+3.53%の$177.90と、16日の朝の$182.34以来の高い値になった。
日本の30年国債利回りは10月20日分で3.992%と、10月に入って初めて4%を下回った。
今朝の主題は、戻りの三日目に、BTCが自分で先頭に立ったことだ。
19日の朝を底にした戻りは、一日目がAIと半導体、二日目が暗号資産に近い株とアルトの追いつきだった。三日目の今朝、株の連動先物はほとんど動いていない。S&P 500は+0.17%、米テック100は+0.39%で、日経225は-0.46%と下げに回った。その間にBTCは+2.34%上げ、ETHの+2.06%を上回った。ETHがBTCより強い並びは2日で終わり、主要アルトコイン20でBTCより強かった銘柄は昨日の18から8へ減った。昨日の先行指標 Watchの答えは、BTCがすべて出した。14日の朝の$83,428も83,000ドルも一度に超えている。一方で米テック100 連動先物は16日の朝の29,909に今朝も届かなかった。値段が上がる間に、オプションから見た変動への備え(BVIV)は3日続けて下がり、13日の朝の39.056を割った。慌てた買い戻しの朝には、この組み合わせは出にくい。
【朝の12指標】
基準は2026年10月22日06:35 JST。1〜7・9・10・12はHyperliquidの先物(perp)の取得時点の価格で、括弧内は水曜の朝から木曜の朝までの24時間比(前日終値比ではない)。Coinbase・株価指数・ユーロ・金・原油は、原資産に連動する先物の値である。8のUSD/JPYは欧州中央銀行(ECB)の参照レートから算出した10月21日の値、11の米10年金利は米財務省が10月21日分として公表した利回りで、どちらも括弧内は前の公表値との比較である。
1|BTC
$84,781(+2.34%)
3日続けて上げ、昨日の先行指標 Watchで挙げた14日の朝の$83,428と83,000ドルをまとめて超えた。10月7日の朝の$85,609以来の高い値で、85,000ドルまでは219ドルを残す。19日の朝の$81,006からの3日間で3,775ドル戻した。上げ幅は12指標の中でCoinbaseに次ぐ2番目で、主要アルトコイン20のうちBTCより強かった銘柄は8にとどまった。
2|ETH
$2,501.1(+2.06%)
3日続けて上げて2,500ドル台に戻り、14日の朝の$2,510.9以来の高い値になった。そこまでは9.8ドルである。ただし上げ幅はBTCを0.28ポイント下回り、2日続いたETHの優位はここで止まった。10月8日の朝の$2,567.7までは66.6ドル下にいる。
3|Coinbase(COIN 連動先物)
$177.90(+3.53%)
米国の暗号資産取引所Coinbase Globalの株価に連動する先物の値。2日続けて上げ、17日の朝の$173.70を超えて、16日の朝の$182.34以来の高い値になった。上げ幅はBTCを1.19ポイント上回り、今朝の12指標で最も大きい。株の連動先物がほぼ止まった朝に、暗号資産で稼ぐ会社の株だけが別の速さで動いた。
4|S&P 500 連動先物
7,753.5(+0.17%)
3日続けて上げ、14日の朝の7,801.7以来の高い値になった。7,800台までは46.5を残す。上げ幅は昨日の+0.61%から3分の1に満たない水準へ縮み、戻りの勢いは株の側から先に落ちている。
5|米テック100 連動先物
29,822(+0.39%)
3日続けて上げ、16日の朝以降では最も高い。ただし昨日の先行指標 Watchで挙げた16日の朝の29,909には87届かなかった。中のAIは割れている。日本時間06時42分ごろに取得したAIの15銘柄の連動先物は、8銘柄が上げて7銘柄が下げた。Meta +4.27%・Palantir +4.24%・ServiceNow +3.62%の上げを、Applied Materials -3.08%・Oracle -2.82%・Alphabet -1.68%の下げが打ち消した。昨日下げに回ったMetaとPalantirは、今朝は上げの先頭に戻っている。
6|日経225 連動先物
64,925(-0.46%)
株の連動先物3本のうち、今朝下げたのはこれだけである。2日続いた戻りが止まり、昨日の朝の65,160から235下げた。16日の朝の65,387は今朝も超えられなかった。10月7日の朝の70,885からは5,960下にいる。
7|EUR/USD
1.1236(-0.04%)
ほぼ動かず、昨日の朝の1.1241から0.0005下げた。19日の朝の1.119を除けば、17日の朝から1.12台の前半にいる。ドルはユーロに対してほとんど動いていない。
8|USD/JPY
157.878円(10月21日・ECB 参照レートから算出)
20日の158.128円から-0.16%で、158円を割った。10月2日の157.675円以来の円高の水準である。日米の10年金利差は2.203%ポイント(米国10月21日の5.13%と日本10月20日の2.927%)で、昨日の朝の2.185%ポイントから開いた。金利差が開いた日に円が買われた形だが、ECBの参照レートは欧州の日中の値で、米国の利回りが決まる前の時点にあたる。次の値は22日(木)分として、日本時間今夜に出る。
9|金
$4,139.0(+0.25%)
5日続いた朝の値の下げが止まった。昨日の先行指標 Watchで挙げた15日の朝の$4,105.6は割らず、昨日の朝から10.9ドル上げた。16日の朝の$4,170.6までは31.6ドルあり、戻りは小さい。BTCが2%を超えて上げた朝の+0.25%で、守りの資産からの資金の離れ方が一服した程度の動きである。
10|WTI 原油
$97.821(-0.24%)
18日の朝の$99.333から4日続けて朝の値を下げ、16日の朝の$96.022以来の低い値になった。12の外のブレント原油連動先物は+0.72%の$106.06と、逆の向きに動いた。両者の差は8.239ドルで、15日の朝の9.406ドル以来の開きになった。昨日の先行指標 Watchで見た差の縮小は、一日で向きを変えた。
11|米10年金利
5.13%(10月21日)
米財務省が21日(水)分として公表した値で、20日の5.12%から1bp(0.01%ポイント)上げた。昨日の先行指標 Watchで挙げた5.10%割れは起きず、14日の5.19%からは6bp下の水準にとどまった。株の連動先物がほぼ止まり、金利もほぼ止まった。22日(木)分は日本時間23日の朝に出る。
12|BTC ボラティリティ(BVIV)
39.05(-1.08%)
BTCのオプション価格から算出される、先行きの変動率の指数(BVIV)に連動する先物の値。3日続けて下げ、昨日の先行指標 Watchで挙げた13日の朝の39.056を0.006下回った。11日の朝の39.031以来の低い値である。BTCが上げた朝にBVIVが下がる並びは、19日の朝からの戻りで3日続いた。
【主要アルトコイン20】
20銘柄中 18上昇・2下落・0横ばい|中央値 +2.08%|BTC より強い 8銘柄・ETH より強い 10銘柄
1.BNB $750.29(+1.42%)
2.XRP $1.39(+4.13%)
3.SOL $108.38(+1.74%)
4.TRX $0.3309(-0.05%)
5.ZEC $1,356(+9.06%)
6.HYPE $81.52(+0.32%)
7.DOGE $0.0831(+1.73%)
8.XMR $622.92(-0.01%)
9.LINK $12.70(+3.47%)
10.ADA $0.2289(+2.58%)
11.XLM $0.1857(+2.26%)
12.NEAR $5.38(+8.46%)
13.BCH $289.78(+2.97%)
14.LTC $62.16(+2.16%)
15.CC $0.1159(+10.36%)
16.UNI $7.64(+2.49%)
17.AVAX $9.87(+0.93%)
18.SUI $1.05(+1.99%)
19.GRAM $1.36(+1.40%)
20.HBAR $0.0852(+1.69%)
上げた銘柄は昨日の19から18へ、中央値は+2.23%から+2.08%へと、広がりはほぼ同じだった。変わったのはBTCとの比較で、BTCより強かった銘柄は18から8へ減った。BTCを上回ったのはCC(+10.36%)・ZEC(+9.06%)・NEAR(+8.46%)・XRP(+4.13%)・LINK(+3.47%)などで、ZECは3日続けて上位にいる。昨日は下位だったCCが今朝の先頭へ跳ねた。下げたTRX(-0.05%)とXMR(-0.01%)は、どちらもほぼ横ばいである。
🛰️ 補助シグナル
12指標本体の置き換えではなく、補助として2枠を置く。個別株の値はHyperliquidの連動先物の24時間比(日本時間10月22日06時42分ごろの取得)で、前営業日の終値ではない。
Private Markets・RWA:Blackstone 連動先物 -0.87%、Robinhood 連動先物 +2.90%。昨日そろって2%を超えて上げた二つが、今朝は分かれた。未公開市場の運用会社であるBlackstoneは、日本時間今夜22時(米東部時間22日9時)に第3四半期の投資家向け説明会を開く。その説明会を前に、Blackstoneは昨日の上げの一部を返した。暗号資産の売買に近いRobinhoodは、Coinbaseと同じ向きに2日続けて上げた。
Fiscal & Currency Regime:日本の30年国債利回りは10月20日分で3.992%と、10月に入って初めて4%を下回った。10月6日分の4.168%からは0.176%ポイント低い。10年も2.927%と、10月に入ってから最も低い。日本の長期金利が下がり、米10年が5.13%へ小さく戻したことで、日米10年差は2.203%ポイントへ開いた。それでも円はECBの参照レートで158円を割っており、金利差と為替が同じ向きに動いていない。
【12指標の読み方】
第一に、三日目の先頭はBTCだった。
BTCは+2.34%でETHを上回り、主要アルトコイン20のうちBTCより強かったのは8銘柄にとどまった。昨日はアルトの18銘柄がBTCを上回っていた。上げに加わった顔ぶれはほぼ同じまま、先頭だけが入れ替わった。12指標で唯一BTCより大きく上げたのは、暗号資産で稼ぐCoinbaseの連動先物である。
第二に、株の連動先物はほぼ止まった。
S&P 500は+0.17%、米テック100は+0.39%で、日経225は下げに回った。米テック100は16日の朝の29,909に届かず、中のAIは8対7に割れた。戻りの一日目を引いた株の側が、三日目には動きを止めている。
第三に、変動への備えは解かれ続けた。
BVIVは3日続けて下げ、13日の朝の39.056を割った。値段が2%を超えて上がった朝に変動への備えが下がり、5日続いた金の下げも止まった。急な買い戻しなら、変動への備えは上がりやすい。今朝の上げは、その逆の並びの中で起きている。
第四に、逆向きの組が二つ出た。
WTIは4日続けて下げ、ブレントは上げて、両者の差は8.239ドルへ開いた。日米10年差は2.203%ポイントへ開いたのに、円は158円を割った。日本の30年国債利回りは10月で初めて4%を下回り、金利の側では日本だけが下へ動いている。
【先行指標 Watch】
① BTC $84,781。85,000ドルを超え、10月7日の朝の$85,609まで戻すか。
② Coinbase 連動先物 $177.90。16日の朝の$182.34まで戻し、BTCを上回る上げが続くか。
③ 米テック100 連動先物 29,822。昨日に続いて届かなかった16日の朝の29,909を超えるか。Meta・Palantirの戻りに、Applied Materials・Oracleが加わるか。
④ BVIV 39.05。11日の朝の39.031を割り、BTCの上げとBVIVの下げが4日目も並ぶか。
⑤ 日本の30年 3.992%(10月20日)とUSD/JPY 157.878円(10月21日)。財務省「国債金利情報」の21日分で4%割れが続くか。日本時間今夜出るECBの22日分で、10月2日の157.675円へ円高が進むか。
⑥ WTI $97.821とブレント $106.06。8.239ドルまで開いた差が、15日の朝の9.406ドルへ向かうか。
⑦ Blackstone 連動先物 -0.87%。日本時間今夜22時の第3四半期の投資家向け説明会のあと、Private Markets・RWAの枠がどちらへ動くか。
今日の結論
19日の朝を底にした戻りは、三日目で先頭が入れ替わった。一日目はAIと半導体、二日目は暗号資産に近い株とアルトが引いた。今朝はBTC自身が先頭に立ち、ETHとアルトの大半を上回って、10月7日の朝以来の$84,781へ戻った。株の連動先物は+0.4%に届かず、日経225は下げた。その間に変動への備え(BVIV)は3日続けて下がり、13日の朝の水準を割った。
85,000ドルまで残る219ドルが試される夜に、確かめる先は三つある。日本時間今夜22時のBlackstoneの第3四半期の投資家向け説明会、今夜ECBが出す22日分の参照レート、そして日本時間23日の朝に米財務省が出す22日分の10年利回りである。
🔗 一次ソース
- Hyperliquid(先物 perp の価格)app.hyperliquid.xyz
- 米財務省「Daily Treasury Par Yield Curve Rates」(10月20日 10年5.12%・10月21日 5.13%)home.treasury.gov
ECB 参照レート(USD/JPY は EUR/JPY÷EUR/USD で算出・10月21日 157.878円)European Central Bank
財務省「国債金利情報」(10月20日 10年2.927%・30年3.992%)財務省- Blackstone「Blackstone Announces Third-Quarter 2026 Investor Call」(10月22日 9時・米東部時間)blackstone.com
本稿は市場環境の解説であり、投資推奨ではない。数値は更新時刻・データ元により差が出る。
🔗 この記事 https://livemakers.com/ja/articles/mkt12-morning-20261022-f2b8718b
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