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📡 Signal|Bloomberg 端末、Hyperliquid の先物 22 銘柄を 24 時間表示に
Bloomberg 端末の「WSL HYPE」で、Hyperliquid の原油・金・日経平均・BTC など 22 銘柄の perp を参照値と並べて 24 時間表示。休場中の市場とのずれが % で出る。
Bloomberg で金融商品担当のチーフエコノミストを務めるマイケル・マクドノー氏が 9 月 29 日、X で、端末に「WSL HYPE」と打てば Hyperliquid の一部の永久先物 (perp) の価格を 24 時間ストリーミングで追えると告知した。Hyperliquid は独自のブロックチェーン上で動く先物取引所で、10 月 5 日に暗号資産メディアが相次いで報じたことで広く知られた。
画面に並ぶのは暗号資産だけではない。原油・金・S&P 500・日経平均・エヌビディア・円相場の perp が、それぞれの参照値と横並びになり、両者のずれまで % で出る。伝統的な市場が閉まっている時間に、その値段がいまどこにあるか。プロ向けの画面が、その答えの候補としてオンチェーンの取引所の価格を置いた。
「WSL HYPE」に並ぶ 22 銘柄
マクドノー氏が添えた画面の見出しは「Select Hyperliquid Perpetuals & Token (24x7)」。HYPE トークンの現物レート 1 行に続き、perp が 5 つの区分で計 22 銘柄並ぶ。
- 商品 (5): ブレント原油・WTI 原油・天然ガス・金・銀
- 株価指数 (3): S&P 500・XYZ 100 (参照値はナスダック 100)・Japan 225 (参照値は日経平均)
- 個別株 (8): エヌビディア・インテル・マイクロン・サンディスク・サークル・SK ハイニックス (ADS と韓国の普通株のドル建ての 2 種)・ブラジル株 ETF
- 為替 (3): ユーロ/ドル・ポンド/ドル・ドル/円
- 暗号資産 (3): BTC・ETH・HYPE
暗号資産の 3 銘柄も、ほかと同じ扱いだ。BTC の perp の隣には Bloomberg 自身の BTC 価格 (XBT) が参照値として置かれ、ETH も同様に並ぶ。暗号資産だけの別画面にせず、原油や日経平均と同じ表で比べる作りになっている。
参照値とのずれの列に、休場中の値動きが出る
この画面で目を引くのは、perp の価格 (Perp Px) と参照値 (Ref Px) を並べ、差を「Perp v Ref %」として出す列だ。参照値には更新の新しさも記号で付く。1 分以内なら A、1〜20 分なら L、20 分超なら s。
告知の画面では、参照値が 1 分以内に更新されている銘柄のずれは、ほぼ 0.0〜0.1% に収まっている。原油も S&P 500 もエヌビディアも、参照市場が開いている間は perp と参照値がほぼ同じ値で動く。
ずれが開いていたのは、参照値の更新が 20 分以上止まっていた 2 銘柄だけだった。Japan 225 の perp は 65,969 で、最後に付いた日経平均の 65,481 を 0.7% 上回っていた。SK ハイニックスの普通株のドル建ては、韓国の参照値を 1.6% 上回っていた。東京とソウルが閉まっている間も perp は売買され続け、その間に動いた分がずれとして表に出ている。
ずれの数字は告知時点の 1 枚の画面のもので、相場の見方を示すものではない。ただ、参照値の新しさとずれを同じ行に並べた作りは、perp を休場中の値動きの目安として読む使い方に向いている。
株価指数の perp を立てたのは誰か
Hyperliquid では、株価指数や個別株・商品の perp の多くが、HIP-3 という仕組みで外部の事業者が立てた市場で取引されている。HIP-3 の文書によれば、市場を立てるには 50 万 HYPE をステークし、展開後 183 日以上維持する必要がある。どの価格を参照するか (オラクル) を選び、市場の定義と運営に責任を負うのも立てた側で、不適切な運営には没収 (スラッシング) が科されうる。
たとえば xyz という市場には、画面にある XYZ 100・S&P 500・Japan 225・エヌビディア・SK ハイニックス・金・原油・円などの perp がそろっている。Bloomberg の「ずれ」の列は、こうした外部の事業者の値付けが参照市場からどれだけ離れていないかを、端末の利用者が自分の目で確かめる物差しにもなる。
見られることと、取引できることは別
マクドノー氏の告知は「価格を監視する」「市場のシグナルを追う」ための機能として書かれており、注文の機能には触れていない。端末の画面から Hyperliquid に注文を出す経路が開いたわけではない。
それでも、運用会社や銀行のトレーダーが毎日見る画面に、オンチェーンの取引所の価格が原油や日経平均の参照値と同じ表で載った。週末や夜間に伝統的な市場で何かが起きたとき、最初に動く値段の一つとして、この表が開かれることになる。
次に見るもの
最初の試験は 10 月 10 日からの 3 連休だ。10 月 12 日はスポーツの日で東京市場が休むため、週明けの取引は 13 日 (火) から始まる。その間も Japan 225 の perp は動き続ける。13 日朝の日経平均の寄り付きが、連休中の perp の最後の水準にどれだけ近いかで、この表が「休場中の目安」として使えるかが見える。
もう一つは銘柄の広がりだ。今回の機能はマクドノー氏の X で端末の新機能として告知された。端末の WSL HYPE 画面の 22 銘柄に、どの区分の銘柄が足されるかを追えば、Bloomberg がこの価格をどこまで参照値として扱うつもりかが分かる。
ことば
- 永久先物 (perp) — 期限のない先物。満期で清算する代わりに、価格が参照値から離れると買い手と売り手の間で手数料 (ファンディング) をやり取りし、現物に近い値に保つ。暗号資産の取引所で生まれ、いまは株価指数や商品にも広がっている。
- HIP-3 — Hyperliquid で、条件を満たした外部の事業者が自分の perp 市場を立てられる仕組み。株価指数や個別株の perp がこの経路で増え、Bloomberg の画面に並ぶ銘柄の多くもここから来ている。
- Hyperliquid — 自前のブロックチェーン上で注文板を動かす先物取引所。取引の記録がチェーン上に残り、24 時間止まらずに売買が続く。
🔗 一次ソース