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SNAPSHOT 2026-10-17 12:03 JST

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📡 Signal|Spout、トークン化米国株の0%金利借入で200万ドル調達

トークン化米国株を担保に USDC を0%金利で借りる Spout が200万ドルを調達。金利の原資は毎週売るカバードコールのプレミアムで、借り手は上値の一部を手放す。製品は Solana Devnet のベータ段階。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Spout、トークン化米国株の0%金利借入で200万ドル調達

トークン化した米国株を担保にお金を借りる仕組みを作る Spout は10月15日 (米国時間)、200万ドルの戦略的ラウンドで資金を調達したと発表した。参加したのは Draper Dragon、Anchorage Digital、Flow Traders などで、Solana Labs が戦略的に支援する。Solana Labs の共同創業者アナトリー・ヤコヴェンコ氏とラジ・ゴーカル氏も個人で出資した。

Spout が掲げるのは、借り手の金利を0%にすることだ。原資は、担保の株に対して毎週売る「カバードコール」のプレミアムで、借り手は金利を払う代わりに、その週の値上がり益の一部を手放す。製品はまだ Solana の開発者向けネットワーク (Devnet) 上のベータで、本番の開始日は示されていない。

0%金利の中身

Spout の発表と公式ドキュメントによると、仕組みは次のとおり。

  • トークン化した米国株を預け、ステーブルコインの USDC を借りる。借りられるのは担保の価値の50%まで (LTV 一律50%)
  • 金利は0%。満期はなく、いつでも返せる
  • Spout は担保の株について、毎週、現在値から大きく離れた権利行使価格のコールオプションを売る。受け取ったプレミアムの80%が貸し手に、20%が保険基金と運営費に回る
  • コールが権利行使されると、株は行使価格で売られる。初期設定の「Auto-Roll」がオンなら、その代金で同じ株を買い戻して次の週に戻す
  • 決算をまたぐ週はコールを売らない

借り手から見れば、金利の代わりに「その週に株が大きく上がったときの上値」を差し出す形になる。0%なのは金利の欄だけで、コストは上値の上限という別の形で払う。Spout は自社の試算でこのコストを年0.4〜0.5%程度としているが、相場が大きく動く週ほど差し出す上値は大きくなる。ほかに、自社トークンの売買に0.20%の手数料がかかり、担保の余裕を示す指標が1.00を下回ると部分的な清算が始まる。

担保になる株は、Spout が自社で発行するトークン (spAsset) が中心で、米国の証券会社が実株を1対1で保管するとしている。対応銘柄は AAPL、NVDA、GOOG、MSTR、IBIT、GLD など11。トークンは Solana の Token-2022 規格で、送り先のウォレットに本人確認 (KYC) を求める。

トークン化株を担保に使う段階

トークン化した米国株は、伸びている分野だ。データサイト rwa.xyz によると、ブロックチェーン上で投資家に配られているトークン化株の総額は約35億ドルで、30日で19.5%増えた (10月17日時点)。保有アドレスは約442万ある。

市場が大きくなるにつれ、次の論点は「持ったトークンで何ができるか」に移る。証券会社の口座なら、株を担保にした信用取引や証券担保ローンは当たり前の機能だ。オンチェーンの株トークンが同じ役割を果たせるかどうかが、トークン化が売買の器にとどまるか、金融の土台になるかを分ける。Spout は、この貸付の部分を発行体・取引所・ウォレットが自前で作らずに組み込める「credit layer」として提供するとしている。

規模はまだ小さい。200万ドルという調達額は、この分野で事業の形を試す段階の資金で、評価額やリード投資家は公表されていない。貸し手の利回りとして示されている数字 (シニア約9%、ジュニア約32%) も、Spout が掲げる目標値だ。

次に見るもの

確認できる次の一点は、Spout が「近く始める」としているプライベートベータと、その後の Solana の本番ネットワーク (mainnet) での開始の告知だ。開始時に、他社が発行したトークン化株 (xStocks や Ondo のトークン) を担保に使えるかが、公式ドキュメントの「Supported Collateral」の欄で分かる。現状の資料は、他社トークンを直接預けられるとする記述と、自社の11銘柄だけを挙げる記述が並んでいる。

ことば

  • カバードコール — 持っている株を対象に、決まった価格で買う権利 (コールオプション) を売る取引。プレミアムを受け取る代わりに、株価がその価格を超えて上がった分の利益は手放す。
  • LTV (Loan to Value) — 担保の価値に対する借入額の比率。50%なら、100ドル分の株を預けて50ドルまで借りられる。株価が下がると比率が上がり、清算に近づく。

🔗 一次ソース

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