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SNAPSHOT 2026-10-20 07:30 JST

Signal

📡 Signal|Strive、優先株 SATS を1株90ドルで700万株に増額

Strive が優先株 SATS を額面100ドルに対し1株90ドル・700万株で価格決定。手取り約6億3,000万ドルは10月20日払い込み。1,223 BTC を買い増し保有は3万6,818 BTC に。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Strive、優先株 SATS を1株90ドルで700万株に増額

ビットコインを財務資産として持つ米上場企業 Strive (ナスダック: ASST) は 10 月 19 日、年 15% の配当を毎営業日払う新しい永久優先株「SATS」を、額面 100 ドルに対して 1 株 90 ドルで売り出すと決めたことを、米証券取引委員会 (SEC) への届出 (8-K) で示した。株数は当初の 500 万株から 700 万株に増え、手取りは手数料などを引く前で約 6 億 3,000 万ドルを見込む。払い込みは 10 月 20 日の予定だ。

同じ届出で、10 月 14 日から 16 日に 1,223 BTC を 1 BTC あたり約 8 万 1,734 ドル (手数料込み) で買い増したことも開示した。保有は 3 万 6,818 BTC になった。

額面の 9 割で売り、規模は 4 割増

SATS は 10 月 13 日に新規公開の計画が発表された時点では、500 万株・想定元本 5 億ドルで、売り出し価格は決まっていなかった。LiveMakers は条件を14 日の記事で整理し、確認先として価格と規模が決まる最終の届出を挙げていた。その答えが今回の 8-K の注記に出ている。

  • 価格決定: 10 月 15 日
  • 株数: 700 万株 (額面の合計 7 億ドル)
  • 売り出し価格: 1 株 90 ドル (額面 100 ドル)
  • 手取りの見込み: 約 6 億 3,000 万ドル (引受の手数料と費用を引く前)
  • 払い込み: 10 月 20 日の予定 (通常の条件を満たすことが前提)

配当は額面の 100 ドルに対して年 15% なので、1 株あたり年 15 ドルになる。90 ドルで買った投資家から見れば、利回りは約 16.7% だ (編集部の計算)。700 万株すべての配当の負担は年 1 億 500 万ドルにのぼる。

規模を 4 割増やしながら、額面を 1 割下回る価格で売った。高い利回りを求める買い手が十分にいたことと、その買い手を集めるのに値引きが要ったことが、同じ数字に表れている。

4,045 BTC を買った 1 週間

今回の 8-K によると、10 月 12 日から 16 日の 1 週間で Strive が買ったビットコインは 4,045 BTC、平均の取得単価は約 8 万 2,803 ドルだった。前半の 2,822 BTC は 14 日に開示済みで、15 日の記事で伝えた。後半に加わったのが 1,223 BTC で、金額にすると約 1 億ドルになる (編集部の計算)。

保有の推移は次のとおりだ。

  • 10 月 9 日時点: 3 万 2,773 BTC
  • 10 月 12〜13 日: 2,822 BTC を平均約 8 万 3,266 ドルで取得
  • 10 月 14〜16 日: 1,223 BTC を平均約 8 万 1,734 ドルで取得 → 3 万 6,818 BTC

この週の買いの原資は、SATS ではない。SATS の払い込みは 20 日で、届出は 16 日時点で SATS の株も手取りもまだないと明記している。変動配当の優先株 SATA の株数も、1 週間で変わっていない。時期が重なるのは、株を決まった値段で買える権利 (ワラント) の行使だ。12〜13 日に通常のワラントが行使されて約 3 億 6,920 万ドルが入る見込みになり、クラス A 普通株は 1 週間で 1,367 万株あまり増えた。残りのワラントは 13 日に行使されないまま期限を迎え、16 日時点で通常のワラントはすべてなくなった。

現金と現金同等物は 16 日時点で 3 億 1,750 万ドルあり、前の週から 720 万ドル増えた。Strive はビットコイン最大の保有企業 Strategy の変動配当の優先株 STRC も 50 万 5,000 株 (時価約 4,935 万ドル) 持っている。

資金の入口が、ワラントから優先株へ

ワラントがなくなったことで、Strive がビットコインを買う資金の入口は、優先株に移る。変動配当の SATA と、20 日に払い込まれる固定配当の SATS だ。

SATS の手取り約 6 億 3,000 万ドルは、今週の平均単価の約 8 万 2,800 ドルで換算すると 7,600 BTC 分ほどにあたる。すべてが買いに回るとは限らないが、回れば保有は 4 万 BTC を超える水準に届く。その代わり、毎年 1 億 500 万ドルの配当を、ビットコインの値動きに関係なく払い続ける固定の負担を背負う。ビットコインが下がる局面で買い増し、平均単価を下げながら、固定の支払いを積み上げる設計だ。

次に見るもの

確認先は、SEC の EDGAR に出る Strive の次の週次の 8-K だ。20 日に払い込まれた SATS の手取りのうち、どれだけがビットコインに換わったかが、保有の数と現金の残高の変化から分かる。SATS の最初の配当の支払いが始まれば、毎営業日の支払いが現金と配当の積み立てからどう賄われるかも追える。

ことば

  • 永久優先株 — 満期がなく、配当を普通株より先に受け取れる株式。SATS は額面 100 ドルに年 15% の配当を付け、会社側は原則として買い戻せない。
  • 額面 (stated amount) — 配当や清算時の取り分を計算する基準の金額。SATS は額面 100 ドルを 90 ドルで売ったため、買った人の利回りは額面で計算した 15% より高くなる。
  • ワラント — 株を決まった値段で買える権利。Strive の通常のワラントは 10 月 13 日までに行使されるか期限を迎え、すべてなくなった。

🔗 一次ソース

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