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SNAPSHOT 2026-10-19 23:03 JST

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📡 Signal|カナダ9月 CPI 3.1%、ガソリン除くと2.2%に減速

カナダの9月 CPI は3.1%に加速したが、ガソリンを除くと2.2%に鈍化。基調の指標は3つとも下がり、2つが2%を割った。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|カナダ9月 CPI 3.1%、ガソリン除くと2.2%に減速

カナダ統計局は10月19日、9月の消費者物価指数 (CPI) が前年同月比3.1%上がったと発表した。8月の3.0%から伸びを強めたが、押し上げたのはガソリンで、ガソリンを除くと2.2%と8月の2.4%から鈍った。

中央銀行のカナダ銀行が重視する基調の物価の指標も、3つそろって下がった。原油高が見出しの数字を押し上げる一方で、物価の中身は冷えている。同じ原油高を受けた米国では、中央銀行がすでに利上げに動いており、隣り合う2か国の金融政策の前提が分かれ始めた。

3.1% の内訳、主役はガソリンと暖房用の燃料

統計局の発表から、9月の主な数字を拾う。

  • 総合: 前年同月比3.1% (8月は3.0%)。前月比は0.1%、季節調整済みの前月比は0.4%
  • ガソリン: 前年同月比27.8% (8月は22.8%)
  • エネルギー全体: 19.0% (8月は15.4%)
  • 暖房用の灯油などの燃料: 57.8% (8月は43.7%)
  • ガソリンを除く総合: 2.2% (8月は2.4%)

統計局は、9月に原油価格が5月以来の高値を付けたと説明し、その背景に中東での戦争をめぐる不確実性を挙げた。灯油の値上がりは、暖房に灯油を多く使う大西洋側の州の家計に重く出ている。

ガソリンの伸びは、夏用より安い冬用のガソリンへの切り替えで少し抑えられたという。それでも前年比で3割近い上昇が、総合の数字を3%台に乗せている。

食料品は 1.7%、家賃は 2.8% で横ばい

エネルギーの外に目を移すと、伸びは鈍っている。店で買う食料品の価格は前年同月比1.7%で、8月の2.8%から大きく鈍った。2024年5月 (1.5%) 以来の小さな伸びで、生鮮野菜 (マイナス2.9%) や砂糖・菓子 (マイナス2.7%) の値下がりが効いた。ただ統計局は、食料品の価格は2020年9月から33.0%上がっており、水準は高いままだと書き添えている。

住居費は1.8%で、8月の1.5%から少し上がった。こちらも中身は灯油と住宅の保険料で、家賃は2.8%と8月と同じだった。

カナダ銀行の定義による基調の物価の指標は、次のとおりだ。

  • CPI トリム (上下の極端な値動きを除く): 1.8% (8月は1.9%)
  • CPI メディアン (値動きの真ん中): 1.9% (8月は2.0%)
  • CPI コモン (品目に共通する動き): 2.4% (8月は2.6%)

トリムとメディアンは、カナダ銀行が目標とする2%を下回った。見出しの3.1%と、2%を割った基調の物価。どちらを重く見るかで、利上げにも利下げにも理屈が立つ。

米国は利上げ、カナダは据え置き

同じ原油高は、米国の物価も押し上げた。10月14日に米労働統計局が出した9月の CPI は前年同月比3.7%で、食品とエネルギーを除くコアは2.6%だった (10月15日の記事)。米連邦準備制度理事会 (FRB) は9月16日に政策金利を0.25ポイント引き上げ、3.75〜4.00%にしている。

カナダ銀行の政策金利は2.25%で、2025年10月に引き下げて以来動かしておらず、2026年9月2日の会合でも据え置いた。米国の金利との差はすでに1.5ポイント以上ある。基調の物価が2%を割る一方で、米国が利上げを続ければ、カナダドルには売りの圧力がかかり、輸入品の値段を通じてまた物価を押し上げる。カナダ銀行は、原油と為替という外から来る二つの押し上げと、内側で冷える物価の間で判断を迫られている。政策金利の差が開くほど、ドル建ての原油の値段は自国通貨建てでさらに重くなる。

10月28日の判断

確認先は、10月28日 (水) のカナダ銀行の政策金利の発表と、同日公表の金融政策報告 (Monetary Policy Report) だ。据え置くなら、報告が原油高を「一時的な押し上げ」とみるか、基調の物価の2%割れをどう評価するかを見る。その前日から米国の連邦公開市場委員会 (FOMC) が開かれ、28日に結果が出る。同じ日に二つの中央銀行の判断が並ぶ。次のカナダの CPI は11月16日に出る。

ことば

  • CPI トリム・メディアン — カナダ銀行が基調の物価をみるための指標。トリムは値動きの大きい品目を上下から除いた平均、メディアンは品目の値動きの真ん中の値で、一時的な値動きに振られにくい。
  • 金融政策報告 (MPR) — カナダ銀行が年4回、政策金利の発表と同じ日に出す報告。経済と物価の見通しを示し、10月28日の報告で原油高の評価が更新される。

🔗 一次ソース

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