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📡 Signal|Ondo の TVL 40 億ドル、6 割は利回り付きドルの USDY
Ondo の TVL が 40 億ドルに。株式トークンは 13 億ドル超と発表したが、商品別では約 6 割を USDY が占める。第三者集計では株式トークンは 8.7 億ドルで 2 位。
トークン化した米国債や株式を発行する Ondo は10月14日、運用・預かり資産の総額 (TVL) が 40 億ドルに達したと発表した。内訳として、株式と ETF のトークンが 13 億ドルを超え、全商品の累計の保有者は 100 万人を超えたとしている。
告知の見出しは株式トークンだが、同社サイトの商品別の数字を並べると、40 億ドルのおよそ 6 割は利回り付きのドル建てトークン USDY が占める。株式の部分は、集計する側によって数字が大きく変わる。
40 億ドルの中身
Ondo が公式 X で示した主な数字は次のとおりだ。
- TVL: 40 億ドル
- 株式と ETF のトークン: 13 億ドル超
- トークン化した米国債を扱う基盤として首位 (同社の主張)
- 全商品の累計の保有者: 100 万人超
同社サイトに16日時点で表示されている商品別の残高は、株式と ETF のトークン「Ondo Stocks」が 13.1 億ドル (450 銘柄超)、米国債などを裏付けにした利回り付きドルの USDY が 23.5 億ドル、機関投資家向けの短期米国債トークン OUSG が 3 億 1,895 万ドルだ。3 つを足すと 39.8 億ドルになり、残りを含めて 40 億ドルの発表とほぼ合う。比率では USDY が約 59%、株式が約 33%、OUSG が約 8% になる (サイトの表示から算出)。
株式トークンが伸びたとはいえ、Ondo の規模の土台は、いまも米国債の利回りをチェーンの上に運ぶ商品にある。
株式トークンの数字は数え方で変わる
株式トークンの 13 億ドルは、同社自身の集計だ。トークン化資産のデータを集める rwa.xyz の株式トークンの一覧では、16日時点で Ondo の残高は 8 億 7,350 万ドルで、bStocks の 10 億ドルに次ぐ 2 位だった。xStocks が 5 億 8,850 万ドル、Securitize が 3 億 3,830 万ドル、Robinhood が 1 億 4,360 万ドルと続く。
両者の差、約 4 億ドルの理由は公表されていない。ETF や金などのトークンをどこまで「株式」に含めるか、どのチェーンの発行分を数えるかで、同じ会社の数字でも幅が出る。発行体の発表と第三者の集計を並べて読む必要があるのは、このためだ。いずれの集計でも、Ondo が株式トークンで上位の発行体であることは変わらない。
株の流動性を伝統的な取引所から引く
Ondo は成長の理由として、株式トークンの売買で伝統的な取引所の流動性を RFQ (見積もり依頼) で引き込んでいることを挙げた。トークンの売買の裏で、実際の株式市場の注文につなぐ方式だ。主要なウォレットやアプリを通じて、Solana、Ethereum、BNB Chain の上で許可なく移転できる点も強調している。
Ondo はここ数週間、トークン化の対象を広げてきた。9月には BlackRock が作成したモデル戦略を 1 つのトークンにまとめ (9月25日の記事)、10月には上場前の AI 企業に連動するトークンを発表した (10月7日の記事)。米国債から株式、ポートフォリオ、未上場企業へと、扱う資産の種類を一段ずつ増やしている。
チェーンの上の資産で見ると、40 億ドルは時価総額が 1 兆ドルを超えるビットコインに比べれば小さい。ただ、Ondo が扱うのは暗号資産そのものではなく、チェーンの外にある米国債や株式の権利だ。伸びているのは、伝統的な資産をチェーンの上で持ちたい需要のほうだ。
次に見るもの
確認先は Ondo のサイトの商品別残高の表示と、rwa.xyz の株式トークンの一覧だ。株式トークンで Ondo の自己集計と第三者の集計の差が縮まるか、そして bStocks との 1 位争いがどう動くかを、毎週の数字で追える。USDY の残高が 25 億ドルを超えるかも、利回り付きドルの需要を測る目安になる。
ことば
- TVL (預かり資産総額) — ある仕組みや商品に預けられ、運用されている資産の合計額。暗号資産の分野で規模を比べる時の基本の物差しだが、集計の範囲は発表する側によって異なる。
- RFQ (見積もり依頼) — 買い手や売り手が、マーケットメイカーなどに価格の提示を求めてから取引する方式。取引所の板に注文を並べる方式と違い、大口でも相手の提示した価格で一度に約定できる。
🔗 一次ソース

