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SNAPSHOT 2026-10-12 05:03 JST

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📡 Signal|Ondo、BlackRock が作成したモデル戦略を 1 トークンに

Ondo が BlackRock 作成の戦略にもとづくポートフォリオ・トークン 3 本を公開した。BlackRock の役割は非一任のモデル提供に限られ、発行も保管も運営も Ondo 側が負う。

LiveMakers 編集デスク

📡 Signal|Ondo、BlackRock が作成したモデル戦略を 1 トークンに

Ondo Finance が 9 月 24 日、Ondo Intelligent Portfolios と名づけた新しい商品群の第一弾として、3 本のポートフォリオ・トークンを公開した。BLKHIon (Ondo High Income Powered by BlackRock)、BLKDIGon (Ondo Diversified Growth Powered by BlackRock)、BLKGRWon (Ondo High Growth Powered by BlackRock) の 3 本で、いずれも BlackRock が Ondo のために作成したポートフォリオ戦略にもとづく。

Ondo Finance: Introducing Ondo Intelligent Portfolios (2026-09-24)ondo.finance

商品そのものより、仕事の分け方に目が向く。BlackRock が渡したのは戦略の設計図だけで、発行も保管も運営も Ondo 側が背負う。資産運用という事業が、戦略という無形の部分と、器を作って売るという有形の部分に切り分けられ、別々の会社に配られている。

一本のトークンが包むもの

各トークンは、トークン化された米国上場株と ETF、それに移動中の現金で裏づけられる。投資家は個別の銘柄を買い、比率を決め、定期的に組み替えるという一連の作業をせずに、1 本のトークンを発行 (ミント) または償還するだけで、加重されたバスケットを持てる。

保有銘柄と比率、そして組み替えの履歴はチェーン上で見える。組み替えはあらかじめ決めた規則にもとづき、定められた日程でスマートコントラクトの層で実行される。運用会社の裁量で今日の相場を見て動かす、という種類のものではない。

発行は Ondo Global Markets が行い、トークン化を Ondo Finance が担う。Ondo の Ian De Bode 暫定 CEO は「このようなポートフォリオはこれまでチェーン上に存在しなかった。いまやチェーン上でアクセスでき、いつでも移転でき、DeFi の各所で使える」と述べている。

BlackRock が引き受けていない仕事

BlackRock の役割は、非一任のモデル・ポートフォリオ戦略を提供することに限られる。The Block によれば、同社はポートフォリオの運用、トークン化、発行、販売、保管、運営のいずれも担わない。BlackRock で Model Portfolio Solutions のグローバル責任者を務める Lisa O'Connor 氏は「トークン化は、ポートフォリオ戦略をデジタルの基盤を通じて届ける新しい方法を生む」とコメントした。

この線引きは慎重に引かれている。大手運用会社が自社の名前を冠した商品をチェーン上に出しながら、その商品に関する義務は設計図の提供までで止める。裏を返せば、投資家が負う相手方の信用リスクは BlackRock ではなく Ondo 側に集まる。名前の大きさと責任の所在が一致しない構図は、この種の提携がこれから増えるほど、読み手が毎回確かめる必要のある点になる。

運用会社が配分案だけを外部に渡す売り方は、チェーンの外ではすでに定着している。証券会社や独立系のアドバイザーが、運用会社の作った配分をそのまま顧客の口座に適用する形だ。新しいのは、その配分が口座ではなくトークンという可搬な器に載ったことだ。器が動けば、担保に入れることも、別の商品に組み込むこともできる。

米国の株を包み、米国では売らない

3 本のトークンを買えるのは、米国外の適格投資家のうち、許可された法域にいる者に限られる。中身は米国上場株と ETF である。米国の企業の持ち分を包んだ器が、その株式が取引されている市場の住人には届かない。

この配置は、証券規制が場所ごとに違う以上、当面は動かない。プログラム可能なポートフォリオという発想が最初に根を下ろす先は、規制が明文化されていて外国籍の投資家を受け入れる法域になる。規制の空白地ではない。

公表されていないものも多い。発行チェーン、手数料、最低投資額のいずれも、発表文と公式ブログには書かれていない。どれも、この商品が既存の ETF と比べて割に合うかどうかを決める数字である。組み替えがスマートコントラクトで自動化されることの価値は、その自動化にいくら払うのかが分かってはじめて測れる。

設計図と器が別の会社にある

ひとつの商品を、戦略を書く会社と、器を作って配る会社が分担する。この形が定着すれば、運用会社にとってチェーン上の商品は、既存のモデルをもう一つの流通面に載せる行為で済む。自前で事業を立ち上げる必要がない。参入の費用が下がるので、追随は早い。

同時に、投資家から見た確認事項は増える。誰が戦略を書いたか、誰が発行したか、誰が資産を保管しているか。この 3 つが別々の会社に分かれているとき、名前の知名度は答えの一部でしかない。

次に開くべきは Ondo の Intelligent Portfolios の公式ページと FAQ である。手数料・最低投資額・発行チェーンがそこに載ったとき、この 3 本が既存の ETF に対して持つ差が初めて数字になる。そして最初の定期リバランスが来れば、保有銘柄と比率の変化がチェーン上に残る。設計図どおりに器が動くかどうかは、その一回目で分かる。

ことば

  • モデル・ポートフォリオ — 運用会社が「この資産をこの比率で持つ」という配分案だけを作り、実際の売買や保管は別の事業者に任せる商品形態。運用会社は助言料を得るが、顧客資産を預からない。
  • 非一任 (nondiscretionary) — 顧客の資産について売買の最終判断をする権限を持たないこと。判断権を持つ一任運用と違い、提供するのは案にとどまり、執行の責任は受け取った側にある。
  • リバランス — 値動きで崩れた資産の比率を、決めた配分に戻す作業。今回の商品では人の判断を挟まず、あらかじめ定めた規則と日程でスマートコントラクトが実行する。

🔗 一次ソース

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